BIOHAZARD~悲劇のエージェント~   作:特殊作戦群

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海軍将校の肩書きを持ったまま転属し、アメリカ合衆国政府情報部に転属し、エージェントとなった優希。そして記念すべきファーストミッションが・・・・・


オペレーション・ハヴィエ編
ファースト・ミッション


200X年 南米 某国

 

「こいつが今回のターゲットか・・・・」

 

レオンさんが写真を取り出す。ターゲットは「ハヴィエ・ビルダコ」派手な暮らしで有名な男がいきなり表舞台から消え、アンブレラと接触を図ったなんて話を聞けば俺達情報部の捜査官が動かない訳にはいかない。

 

「貴様は何を企んでる?・・・・」

 

横から写真を見て俺は問いかける。当然答えるはずもいない。今回の任務は海軍から情報部に転属しエージェントとなって初の任務となる。今回はレオンさんとバックアップの米陸軍の特殊作戦軍の隊員の・・・・・・

 

「なぁ、BOWなんて本当にいるとお思うか?」

 

後ろを振り返ると今回の作戦、「オペレーション・ハヴィエ」で初めて組む米陸軍のジャック・クラウザーがいた彼は数々の任務で武勲を誇る戦闘のスペシャリストだ。俺とレオンさんを見て

 

「そういや、お前らは実際に戦った事があるんだったな」

 

クラウザーは言った。彼から見ればBOWは未確認生物に過ぎないのだろう。そう感じていた。俺はホルスターに入れてあるサムライ・エッジを取り出すとマガジンの確認をする。この銃はあの事件の時からずっと使ってる銃だ。海軍時代からこの銃の製作者のロバート・ケンドさんにメンテナンスをしてもらってる。彼もあの事件の生き残りでほんの僅かな差が生と死を分け生き延びている。

 

「ユウキ、銃の点検に余念がないな」

 

クラウザーに言われ

 

「いつでも撃てる様にしておかないと自分はおろか、仲間の身すら、守れない」

 

俺は答えると

 

「流石、ネイビー・シールズ」

 

クラウザーは言い

 

「癖は治ってないんだな」

 

レオンさんは苦笑していた。このサムライ・エッジにはロバートさんに頼み強装弾を装填して使用できるように銃其の物を組み替えて貰った新たにM9A1をベースにし各部品フレーム・スライドに至るまで全ての部品を吟味してもらった結果完成したものがこいつだった。

 

そこに

 

「ユウキ、もう一丁持ってきてるのか?」

 

レオンさんは地図を出す手を止め、俺の右ホルスターを見て言い

 

「ええ、どんなに9mm強装弾を使っていてもあの殺人生物と渡り合うなら高威力かつ大口径の銃がいると判断しました。」

 

左の聞き手側のホルスターに「サムライ・エッジ」、右側のホルスターには8年前のラクーンから脱出した時に共に戦った相棒の「デザートイーグル」が収まっている。この銃は8年前のあの事件からずっとSEALs時代も使っている銃だ常にメンテナスを行い、いつでも撃てるようにしておいている。今回の作戦においても、対BOW用の切り札として携行することができた。

 

それれを見てクラウザーは

 

「頼りにさせてもらうぜ」

 

クラウザーは言い

 

「さて、案内人との合流ポイントの村の奥の協会まで急ごう。」

 

レオンさんは言い

 

「了解」

 

「了解だ」

 

俺とクラウザーは言い歩を進めた。俺達は知る由もなかった。既に村自体が手遅れになってしまっているとも知らずに、そしてまた地獄の戦いに身を投じる事になると・・




次回~静まり返った村・・・・~を予定しています。

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