BIOHAZARD~悲劇のエージェント~   作:特殊作戦群

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あの事件で既に故人の扱いとなりアメリカ人「ユウキ・アルジェント」として生きる優希。そんな中・・・


優希の現在

「似合わないな・・・・・・・・」

 

鏡を見て自分の格好を特に階級章を見て第一声を言うが

 

「にあってるじゃないか、ユウキ、いや「アルジェント少佐」」

 

レオンさんは言った。俺はあの後海軍兵学校に放り込まれ卒業、海軍士官の肩書きを持ち色々な所で働いてきた。ある時はCIA、そしてある時はFBIいろんな所で学びエージェントに必要な知識を吸収していった。そんな中、今回少佐に昇進と共に転属となった。

 

「ユウキもいよいよ少佐に昇格か、早いものだな」

 

同じ海軍の制服を着たレオンさんは言った。因みにレオンさんも海軍少佐の肩書きを持ってる。所属は、戦闘訓練と経験を積むためNAVY-SEALsに所属する傍ら陸軍のデルタやグリーンベレー果ては海兵隊フォースリーコンと今まで渡り歩き戦ってきた。だが、それも今日で一旦おしまいとなる。アメリカ政府からの命令で俺は転属となりアメリカ合衆国政府情報局の一員となる。そしてわざわざ今日、先にそこの機関で働いているレオンさんが迎えに来てくれたのだ

 

「お手数をかけます、ケネディー少佐」

 

俺は皮肉を込めて言うと

 

「よしてくれ、ユウキ「ケネディー少佐」なんてただの肩書きに過ぎない、俺もお前も」

 

レオンさんは言い

 

「じゃぁ行こうかユウキ、いやアルジェント少佐。大統領が我々を待っている。」

 

レオンさんは言い、俺は海軍の制帽を取り部屋を出る。そしてレオンさんが運転する車に乗りホワイトハウスへと向かう事になる。車内で

 

「なぁ、ユウキ・・・この8年どうだった・・・」

 

運転しながらレオンさんは俺に問い

 

「早かったよ・・・・本当に目まぐるしいくらいに早かった・・・感傷に浸ってる暇なんてないくらいに・・・・」

 

俺は答え

 

「そうか、俺自身ちょっと心配してたが・・・・余計なお世話だったみたいだな・・」

 

レオンさんは言ったが

 

「そうでもないよ・・ありがたいよレオンさんのような理解者がいてくれるのは」

 

俺は答え

 

「でも、唯一の心残りはクラスメートに会えないことくらいかな・・・」

 

 

一言答えると

 

「そうか・・・・・・・辛いな・・・・・」

 

レオンさんも同情するかのように言った。アメリカはあの後アンブレラが崩壊したがそのウィルス兵器の技術は世界中に広まっていた。そんな中俺は今日から海軍将校の肩書きを持った米国政府の情報部のメンバーになる。

 

「ユウキ、一応だが失礼な真似はしないように気をつけろよ、日本人のお前は大丈夫だと思うが」

 

レオンさんが言い

 

「俺、今一応アメリカ人一国のトップにそんな事したら首が飛ぶよ」

 

苦笑しながら答えた。二人で馬鹿話してる間にとうとうホワイトハウスに付く。ゲートで

 

「ケネディー捜査官だ、大統領命令でアルジェント海軍少佐をお連れした」

 

そう一言報告すると

 

「お疲れ様です」

 

警備は敬礼し通してくれた。そしてホワイトハウスに入ると

 

「8年ぶりですかな、アルジェント少佐」

 

俺に言ってきたのは8前俺を無理やり半半ば脅迫しこの仕事につかせた人間だった。

 

「お久しぶりぶりです、アダム・ベンフォードさん」

 

俺は言うと驚いたような顔をするが

 

「さぁ、大統領がお待ちだ行こうか」

 

言われ

 

「ハイ」

 

答え三人で大統領執務室に向かった。

 

「失礼します、大統領アルジェント少佐をお連れ致しました。」

 

アダムさんは言い

 

「入れ、」

 

中から聞こえ、身だしなみの最終チェックをして

 

「「失礼致します。」」

 

レオンさんらと中に入る、そして俺を見て

 

「レオン、彼が・・・」

 

大統領は言い

 

「ユウキ、グラハム大統領閣下だ」

 

レオンさんは言い

 

「お目にかかれて光栄です。ユウキ・アルジェント海軍少佐であります」

 

名乗ると

 

「初めまして、そうか・・・・」

 

グラハム大統領は俺を見て

 

「若いな・・・・歳は幾つだね少佐」

 

尋ねられ

 

「今年の10月で26歳になります閣下」

 

答えると

 

「そうか、話はケネディー捜査官に聞いていた。私の前前任者がとんでもない事したようで侘びの言葉も見つからない、民主主義の国であってはならない事だ、個人の自由と尊厳を束縛することなど・・本当に申し訳ないアルジェント少佐」

 

グラハム大統領は頭を下げ

 

「グラハム大統領閣下、頭を上げて下さい、あなたに責任はありません、確かにこの8年間は辛い事の連続でしたがケネディー捜査官や海軍の仲間たちそして私達と同じ思いの人々に支えられて生きてきました。私は見てくれは日本人ですが、今はアメリカ合衆国の国民として生きています。あなたを失礼、大統領閣下を恨むなど筋違いです。」

 

俺は答えた。そしてグラハム大統領は頭を上げ

 

「ありがとう、改めてようこそ情報局へ」

 

グラハム大統領は手を差し出し、握手を求めているのが分かる。それに応じ

 

「よろしくお願いい致します。閣下」

 

俺は答えた。こうして俺は今日からアメリカ海軍からアメリカ合衆国情報部に転属となった。新たなステージでの戦いが始まろうとしていた。しかし俺はは一人ではない。共に戦う仲間が居る、信条を共にする戦友がいる。そう感じた時だった。




次回~ファーストミッション~を予定しています。

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