「はぁ・・・・・・」
目を覚ます、横には幸せそうに眠るヴィアが居る。
「・・・・・・・・・・」
そっと握る手をほどかしゆっくりと起こさないように布団をかけてあげる。
「良い夢を・・・」
そう言いつつベットから離れ
「夜空が綺麗だな・・・・・」
窓から外の景色を見る。やはり海の向こう・・・・祖国日本を連想してしまう。
「皆・・・・」
親友達、クラスメートの顔を連想する。皆どうしているだろうか
「孤独・・・・か」
此処に一緒に持ってきているUSP 40 タクティカルを取り出す
「・・・・・・・・」
弾倉から40S&W弾を一発外し
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
銃弾を見つめる、その時俺の中に邪な考えが浮かぶ
「{この銃弾を脳天に撃ち込めば・・・この苦痛から解放されるのかな・・・・}」
そんな考えが俺の脳裏に浮かんでいた。そして銃弾を手の平で弄びつつ考え込んでいると
「ダメッ」
声が響き振り返る間もなくベットで寝ていたはずのヴィアが素早く俺の手からUSPの弾倉と40S&W弾をかすめ取っていく。そして
「何考えてるの?!」
ヴィアにどやされる。
「え?!」
俺はとぼけ
「えっ?!」
ヴィアも両手にUSPの弾倉と40S&W弾を握りつつ困惑し
「SEALの時からの癖でな、不安な時とかはこういう風に銃器を弄る癖があるんだ。人は裏切る事があるかもしれないが、銃は武器は裏切らない居なくならないからな」
ヴィアの手から弾倉と40S&W弾を回収し弾倉に填め込み
カチャッ
本体に弾倉を装填する。
「俺が自分で自分の頭を吹っ飛ばすとでも思ったか?」
苦笑しつつ言うと
「・・・・・・・うん・・・・・」
ヴィアは言い
「信用ないな・・・・俺」
言うと
「当たり前だよ、ユウキ時たま情緒不安定なんじゃないかって心配になる時もあるもの」
彼女に言われるが
「自殺するくらいなら当の昔に頭をぶち抜くなり首吊るなりしちまってるよ」
俺はヴィアに言い銃に安全装置をかけてホルスターに入れる。
「・・・・・・・・・・・・」
ジトっと俺を見る彼女の眼は
「信用ないな・・・・俺・・・・」
呟き
銃を置き
「俺はこの制服に袖を通す時に誓った。あらゆる脅威から周りの人達を守るとそれを反故にして自分かってにこの世からご退場すると思うか?」
言いベットに再び横になり
「孤独からは逃げられない・・・か」
呟き
「ユウキ何か言った?」
ヴィアが言ったが
「いや何も」
俺は答えた。そして眠気は直ぐにやってきた
ヴィアside
「ユウキ・・・」
さっきの独り言を私は聞いている「孤独からは逃げられない」と言う事を。何とかしてあげたいけどもどうする事も出来ない、このジレンマは歯がゆい物があったのだった。
次回~エージェントVS巨人~を予定しています。