BIOHAZARD~悲劇のエージェント~   作:特殊作戦群

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その週の週末レオンを始めとしたメンツが集まりヴィア宅でのホームパーティに参加しひと時の安息を過ごしていた。


ホームパーティー

ヴィアの家で一晩厄介になった後、皆で今日は集まりホームパーティーを行っていた

 

「レオン、これ旨いぞお前も食え」

 

クラウザーは皿いっぱいに料理を盛り

 

「ユウキ、飲もうぜ今日くらいは仕事の事を忘れたっていいじゃん」

 

インテントはビール片手にラリっている。

 

「ハァ~~」

 

ため息を付きつつ周りを俺は見る。何時はキリッとしていてもこれが大統領直属のエキスパート集団なのかと頭を抱えたくもなるくらいのだらけ具合だ。そんな中

 

「ユウキ、箸が進んでいないみたいだけど口に合わなかった?」

 

ヴィアに横から言われ

 

「いや、周りを見て呆れていただけだ」

 

俺はそう言うとオレンジジュースを飲む。こんなに落ち着いて過ごせる日があっただろうか?今日の集まりで思った。あの日から幾年、SEALsで鍛えFBI・CIAなどで学び今日まで生きてきた。血と硝煙を纏いながら。そんな中

 

「どうした黄昏て?」

 

ビリーがビールを飲みながらこっち来た。

 

「いや、今までの事を振り返っていたんだ・・・ホントに色々あったなと・・・」

 

俺が言うと

 

「ユウキ、あんたの事は情報部でのファイルで読ませてもらったかなり茨の道を歩いてきた人間だって。それでいてとんでもなく優秀な捜査官だとも・・戦闘技能・生存術・どれを取っても最高評価の記録が残っていたよ。」

 

ビリーに言われ

 

「そりゃどうも」

 

俺も答え

 

「大尉もバイオハザードからの生還者なんだよな、それも洋館事件前の事件の」

 

俺が言うと

 

「ああ、あれはとんでもない事件だった」

 

一言言いビールを煽る。

 

「ユウキはラクーンから脱出した一人で生き証人みたいなもんだろ?」

 

ビリーは言い

 

「ああ、全てを見た・・・人の尊厳が踏みにじられて行くような悪魔の実験の証拠もそして・・・多くの・・罪のない人々が死んでいくのを・・・・今でも夢に見てうなされる時があるよ。」

 

正直に俺は答えた。事実今の今でもトラウマのようなものだし。そんな事をビリーと二人で話してると

 

「ユウキ、ビリー今日これ持ってきたぜ」

 

インテントがクーラーボックスから肉の塊を取り出す。

 

「ステーキだよステーキ、皆で食おうぜ」

 

肉をヴィアに渡し皆でワイワイガヤガヤと過ごす。しかし心の奥には故郷の友を友人達を思うとやはり寂しく思う自分がいる。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

視線を感じ振り向くとレオンとヴィアが見ていた

 

「ユウキ、大丈夫か?」

 

レオンは言い

 

「まぁ・・ね」

 

俺は言葉を濁す。

 

「無理しなくとも良い、俺達仲間いる。寂しく感じる時もあるかも知れないが」

 

レオンは言ってくれ

 

「寂しくなったらいつでも遊びにおいでよね?」

 

ヴィアも言ってくれている。故郷は千里と遠くても此処アメリカでも良き友に戦友に恵まれたと感謝している一日だった。ちなみにその日のパーティーはクラウザーとインテントが酔っ払い、レオンは潰れ、俺は食い飲みし過ぎでダウンなど大いに盛り上がることができた。しかし水面下で次なる災いは起きてしまっていたのだ・・・・。




次回~スペインへ~ 次回よりバイオハザード4編に突入したいと思いますよろしくお願い致します。

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