422便機内
「ユウキ、この地獄から生還したら一杯キメないか、いい店がある」
となりの席でインテントが言い
「ああ、そうだなたまには潰れるほど酒を浴びて見たいものだ」
操縦桿を握りつつ俺は言った。その後ろで
「さっきの約束果たしてもらうわよ?」
ヴィアも言ってる。と
「ユウキ、見えてきた誘導灯だ海兵隊の連中も大盤振る舞いだな」
インテントは言い
「さっさと降りよう、外の空気を吸いたい。」
俺は空軍で受けたキチガイ訓練を思い出しそれに添って着陸する。その頃外では
レオン・クラウザーside
「鮮やかなランディングだな、本当にNAVY-SEALs出身なのか?」
クラウザーは言い
「ユウキ自身いかな状況にでも対応できるような訓練を望んだからな陸・海・空ありとあらゆるところで訓練を受けた結果が今のアイツだ、精鋭だろ?」
レオンはクラウザーに言いつつも
「{本当に頼もしくなったな・・・強くなった・・・頑張ったな・・・ユウキ}」
8年前の彼と姿をダブらせてもそこにもう不安を感じさせる面影は無かった。
「おっレオン、海兵隊の連中が突入するぞ俺達も突っ込もう」
クラウザーがホルスターからMk23を取り出しレオンもVP70を取り出し突入の準備を行う。
レオン・クラウザーsideアウト
「ブレーキ全開、インテント逆噴かけろ」
俺は指示を出し
「わかった、OK」
インテントが逆噴射をかける。強い衝撃の後に機体が止まる
「ふ・・・・ふふふふははは・・生き延びた・・・やったぞ・・・」
俺は操縦桿を握っていた手に汗をかいていた事に気づいておらず
「やったぞ、相棒!!」
となりのインテントも興奮状態にあった。そして背後では突入したであろう海兵隊員らのもつM4のけたたましい銃声が聞こえる。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
俺達三人はドアの前にそれぞれ銃口を向けていると
「おい、ユウキ・インテント生きてるか!!俺だクラウザーだレオンもいるここを開けろ」
ドアの向こうからクラウザーの声が聞こえ、ドアを開ける。
「生きてたな、お前ら」
クラウザーが言い俺達はコックピットを後にする。
そして機体の外に出ると
「アルジェント捜査官にインテント捜査官それにエルフィン捜査官ですね?FBIのバニスターです。」
男は身分証を提示し
「容疑者はこいつら二人だ・・・・すまんが後頼む疲れた・・・・」
バニスターに言い
「お任せを、大統領から伝言です。「よくやった」との事です」
その伝言に俺らは手だけ降った。そして
「おつかれさん、ユウキ・インテントにエルフィンも」
レオンが俺達を見回して言い
「ふぅ・・・一杯やりたい・・・」
俺が言っていると
「大変だッ!!貨物室に積まれてた被検体がッ」
海兵隊らの将校が騒ぎ始め、
「結局はこうなるんだよな・・・・」
俺達は全員銃を確認すると
「さっさと始末しよう」
そう言い騒ぎのする所へと向かったが
「・・・・・・・ツイてない・・・・」
俺はそう思った現場で海兵隊員らを惨殺してるのはどう見てもタイラントにしか見えない被験者は数万分の一の確率で発症するタイラント被験者だったのだ。これでは、M4の5.56mm弾などは殆ど役には立たない。
「あいつら、まじか!!」
毒付きながらも銃撃を加えつつ
「ロケランはないのかッ?」
周りに叫ぶと海兵隊員らが慌てて装甲車等に探しに行く。タイラント相手では9パラなんぞ鼻くそみたいなものだ。ないよりはマシ程度でしかない。もう一つのホルスター・・
オペレーションハビエ以来となるデザートイーグルを抜き
「来いッフランケンッ、相手になってやるよ」
俺はヴィアに意識が行っていたタイラントに自家製で作った50AEダムダム弾を撃ち込む
マグナムは本来ハイパワーで弾丸を射出するが俺は故意に火薬の量を調整しつつ減らし
弾頭をナイフで加工したその結果、貫通を目的とした弾丸ではなく着弾と同時に弾頭が変形し肉と裂き骨を砕くと言う凶悪な弾丸に変えていた。しかしこれはあくまでB.O.W. 用に過ぎない。
用に過ぎない。
奴も流石にこれは効いたのかヴィアから俺に意識を向ける。それでも俺は怯まず弾倉が空になるまで撃ち続けマグチェンジの際に今度はノーマルの50AE弾入のマガジンに交換しハイパワー弾を叩き込む。周りでもヴィア・インテント・クラウザーそして海兵隊員らが必死の攻撃を加える中
「ユウキッ、そこを退けッ」
レオンの声が聞こえレオンを見るとその手にはAT-4が握られていた。レオンが発射するまでの時間を稼ぐためデザートイーグルを撃ちまくっていたが
「ガキッ」
スライドが後退しなくなった。急いでチェックすると排莢不良を起こし銃内部も損傷してしまっていた。
「クソッ」
ホルスターに戻し、サムライエッジを取り出し、射撃し続け
「皆、退避しろッ」
レオンの合図で皆離れ発射されたロケット弾は見事に命中し奴は爆散、肉片になっていた。その後に現場の安全確認を行いクリアリングミスがないかを徹底し安全が確認され晴れて任務が完了となったかに見えたが俺達にはもう一つ任務があった
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「な・・・な・・なんだお前ら」
目の前で驚いているピザデブがいるこいつが今回の事件で影で協力し国内に被検体を持ち込もうとしていたのだから
「ジャクソン上院議員ネタは上がっています、素直に捕まるか、この場で我々に射殺されるかお選び下さい。」
俺達は全員が銃口を向ける中
「ジャクソン議員貴方は海兵隊時代にとんでもない犯罪を犯していますね、」
ヴィアの表情にジャクソン議員は恐怖に凍りつくがさらに追い打ちをかけ
「素直に白状されたほうがいいですよ?既に貴方の部下は良心に苛まれていたと全てを話してくれましたから政府は彼に対し司法取引を認め本来であれば重罪ですが刑は軽くなりましたから・・・最も貴方は極刑は免れても・・・一生ムショからは出られないでしょうけれども・・・」
ヴィアのこれが完璧にトドメになった上院議員は抵抗する素振りも見せずに拘束されその後は・・・言うまでもないか・・・因みにこの事件は大統領令により最高機密となったそれもその筈だ国内でアウトブレイクが置きかけていたなんてしれたらパニックどころではなくなるからだ。
次回断章~囚われの元海兵隊少尉~を予定しています。
バイオハザードシリーズをやってきたかたならば既にこの段階で予想がつくと思われます。そう「あの方」が捜査官になります。今回は強引な展開になってしまいましたが今後共どうぞよろしくお願いい致します。 今夜辺りを投稿予定にしています。