BIOHAZARD~悲劇のエージェント~   作:特殊作戦群

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インテント&ユウキのコンビは機内で「T」を利用した悪巧みを企むマッドサイエンティストらを拘束すべくいたがそこにはユウキ、インテントの他にもう一人・・・ユウキ&インテントの現場サポートのために送り込まれた才女がいた・・・・


ユウキの災難2 FOSの才女

「さて、相棒どのタイミングで奴らをふん縛る?」

 

俺はインテントに問う。インテントは驚いたように俺を見るが

 

「いがみ合っててもしょうがないだろ?互いに前を見ないとな」

 

俺は言い

 

「ああ、よろしく頼む」

 

インテントとガッチリと握手を交わす。そんな中

 

「えっと・・・男同士の友情を深め合っている所・・・えっとお取り込み中の所すみません。コールサイン「イーグル」と「ヴァレン」ですか?」

 

俺とインテントに声をかけてきた女性がなぜか知らないはずのコールサインを言う

 

「「!!」」

 

俺達は上着の中の拳銃にそれとなく手を当てるが

 

「すみません、こう言う者です」

 

彼女は身分証を俺達に見せる

 

「FOS・・・・・・ヴィア・エルフィン・・・・・・・・・・・んっ?」

 

俺はこの名前をどこかで聞いた事があったような気がした、インテントは

 

「ユウキ、FOSって・・・・」

 

言っている。FOSとは「Field・Operation・Support」の略でありエージェントのサポートを行う政府機関である。主に無線による現場のサポート、そして現場要因によるエージェントの直接サポートそして、その両方をこなす三通りがある。彼女は一番最後の両方をこなすタイプにあたり、状況に応じてエージェントをサポートする任務に付く要員だ。そして俺は彼女の顔を見ると

 

「!!」

 

思い出す、8年前あの悲劇の最中俺とレオンさん、それにクレア、そしてシェリーらと共に脱出した一人の女の子だった。彼女は俺の顔を見て、満足したかのように微笑み

 

「お久しぶりです、イチノセさ・・・いえアルジェント捜査官」

 

そう言って席に座る。あの頃の面影があるが10人見れば10人が振り返る絶世の美女になっていた。

 

「ファイルは読ませて頂きました。一部機密扱いで大変でしたが、本当に心配していたんですよ?」

 

彼女、ヴィアは言い

 

「話の腰を折るようで悪いが、エージェントエルフィンあんたが俺達のサポートについてくれるのか?」

 

インテントが尋ねると

 

「ええ、専属でサポートします。USS出身のインテント捜査官やNAVY-SEALs出身のアルジェント捜査官には劣りますが一応戦闘訓練はアカデミーで受けております。」

 

俺らの過去をしれっと言い

 

「全く抜け目なしか」

 

俺は呆れ気味に言うと

 

「私は再会できて嬉しいです、さて早速仕事に掛かりましょう。補足情報です」

 

ヴィアは俺とインテントに情報を送る。互いに端末を見て

 

「なるほどな・・・・奴らT-ウィルスの「死者が蘇る」の所に着目したわけか」

 

インテントは言い

 

「確かに、不気味だからな幾ら弾を撃ち込んでも平気で起き上がる。脳天を吹っ飛ばさないと意味がない所か・・・・・だがどこでTを入手した?」

 

俺も端末を見て言うが

 

「すみません、まだFOSのデータベースや私自身調べてみたのですがそこまでは情報を掴めませんでした・・・、おおよそはブラックマーケットだとは思われますが・・・現段階ではなんとも・・・・」

 

ヴィアの顔が曇るが

 

「いや、上出来だ。個人で此処までできれば御の字だ」

 

俺は言い

 

「全く、良く此処まで調べてくれたものだ」

 

インテントも言い

 

「さてヴィア、銃のカンは鈍ってないだろ?」

 

俺が聞くと

 

「ええ」

 

ヴィアは言った。俺達は航空機内での銃器の携行が認められている。「政府直属の調査機関」の看板は伊達ではない。俺達はターゲットを拘束すべく動き出すが、全ては手遅れだった・・・・・




次回~ユウキの災難3 遅すぎた拘束~を予定しています。

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