1.東京喰種〜二人の死神〜   作:0528(零伍弐捌)

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今回少し短いですね。
まあ、どうぞ。


6.仕事を頼みに……。

 講義を頑張って1週間の仕事がやっと終わった。そして、日曜日の昼、とあるマンションに来た。結構大荷物なのは理由がある。(後述する)そして、インターフォンをおす。

 

「ピンポーン」

 

「……。」

 

「おい、私だ私。開けてくれ。」

 

「……。」

 

 インターフォンは沈黙したままだ。

 

「私だ私。いいもの持ってきたよ。」

 

 ここで万札を二枚だし、擦り合せる。鞄の中で。

 

「いらっしゃい♪」

 

「変わり身速いな。」

 

 ガチャっと音がして、ドアが開いたら、そこにはとても可愛わしい女の人がいた。という描写ができないくらい速くドアが開けられた。

 

「というか、『俺だ俺』ってどこの詐欺だよ。」

 

「あはははは。」

 

「とりあえず中に入って。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 お茶を出される。

 

「用件は何?」

 

「まず、預かりものから。まず、蠍王から。」

 

 大きな鞄から缶詰を出す。

 

「自分で作ったそうだ。君の好きな脳味噌らしいよ。」

 

「へえ。今度は缶詰を作ってくれるのか。」

 

「次に烏から。」

 

 たくさんの書類が入っていると思われる袋をを取り出しながら聞く。

 

「ちなみにこれは何?」

 

「私が頼んでおいたやつだよ。パソコンとかでは調べられないのを調べてもらっているんだよ。主に口コミ。」

 

 中身を開けて見ながら彼女は言った。

 

「うん、よくできているな。んじゃ、これ渡しておいて」

 

 私に福沢諭吉が50人と一枚の紙が渡された。

 

「絶対お前が使うなよ。後、領収書ね。」

 

「勿論。」

 

「んで、後、皇帝から。」

 

「ょっしゃい!ワイン」

 

「よくわかったな。というかいつもそうだからか。」

 

 と言いながら鞄からワインを出す。

 

「頼んでおいたあの漫画に出ていたワインだ!」

 

「よかったな、というかさっきの機嫌の悪さはどこへ行ったのか?」

 

「それはデイトレードでやらかしたからだよ。まったく、なぜ最近株価の値の変わり具合が激しいのかな?」

 

「わかっているだろう、喰種が最近よく暴れているからだよ。わかっているだろう。」

 

「まあね。」

 

「まあ、ならば生活費の足しに使ってくれ。」

 

 大きな鞄から一番でかいもの、ジュラルミンケースを取り出す。

 

「300万ありゃ大丈夫だよね。」

 

「通帳やるからまた入れてきてくれ。」

 

 机の引き出しから銀行の通帳を取り出し、そして、ポイっと私に投げた。

 

「ずっと思っていたのだが、私に預けていいのか?」

 

「残高覚えてるし、それに…」

 

「なんだい?」

 

「あなたを信用しているから。」

 

「ありがと、ありがと。とても感謝しているよ。(棒)」

 

「何この雰囲気の違い、私、恋愛ムードっぽくしてたのに、あなたは冷たい。どういうことよ。(棒)」

 

「だって今の言葉からわかる通り、演技でしょ」

 

「まあね。」

 

「んで、本題は難題?」

 

「というと?」

 

「あなたが来るときは仕事を持ってくるでしょ。今まで2回で、『各区の喰種の勢力と各区のCCGの勢力』という内容の書類と、『喰種の有力者リスト』という内容の書類を作らせたでしょ?あれ、作るのとても大変なんだからね。ネットとかだけでなくその土地の様子とか噂とか調べる必要があるから、人をわざわざ雇わなくてはいけないんだよ。」

 

「はいはい、わかっていますよ。」

 

「まあ、わかっていると思うから金とか持ってくるんだと思うけどね。思うことにしてますよ。」

 

「はい。」

 

「んで、仕事は?」

 

「私についての情報を至急に集めて欲しい。1週……」

 

「1日で仕上げろと。わかったよ。今回は簡単だね。何せ一人の情報でいいのだから。」

 

「う、うん。まあ、ただ、とても詳しく、CCGの資料から私の噂をしている一般人までの情報をわかりやすくまとめて紙にまとめてくれ。そして、別紙に一枚でわかる私の情報的なやつを作ってくれ。」

 

「他の人に見せるのかい?どこかの組織にでも所属するための履歴書にでもするつもりか?」

 

「半分ぐらい正解。紙っぺら一枚のやつはそう。何枚でもいいと言ったやつは自分で読む用だ。んで、紙っぺら一枚は、組織に所属するのではなく、単に私を知ってもらうためのものだ。」

 

「ふーん。取り敢えず、きつそうな仕事だから、やっぱり3日くれない?100万にしてもいいや。」

 

「いや、とっておいてくれ。別にお金はお前へのプレゼントだし、仕事はついでに頼んでいるだけだ。」

 

「ふーん。」

 

「わかった。3日後の23時、仕事があるから、いや、定休日だった。から、朝の10時ぐらいにまた来るよ。それまでまでに通帳に入れておくよ。」

 

「はーい。ありがとう。」

 

「いや、じゃあね。」

 

「あの……。」

 

「なんだい?」

 

「……プレゼントはお金じゃなくて、物がいいな。安くてもいいから。自分の生活費と仕事で使う分ぐらいは余裕で稼いでいるから。あなたのプレゼントが見てみたい。いい、無粋すぎるんだよ。」

 

「わかった。考えておく」

 

 

 

 

 取り敢えず家に着いた。そして、彼女のことを再び思い浮かべる。

 

 彼女は、「侵食者(ハッカー)」と呼ばれている。なぜならば、赫子で死体の動きをプログラムできるからである。つまり、赫子を死体の脳に差し込み、電気を流して、簡単な動きをコントロールするということだ。もちろん、人も喰種もだ。頭の中のことを話すとプログラムすれば、真実を喋らせることができる。ただ、喰種の赫子は操れない。

 

 そしてその子は、「引きこもり」である。とは言っても、年は多分20歳代ぐらいだと思うので、自立はしている。(ちなみに本当の年齢を調べようとした人は、ネット上で個人情報がアップされるらしい。例えば、w○k○pediaに住所からその人の日記の中身まで事細かく載せられるらしい。そしてそれはちょうど1週間経つまでどうやっても削除できないとか。)実際、デイトレードで、株から先物まで手を出していて、相当儲かっているらしい。ただ、部屋からほとんど出ない(とは言っても、ゴミ捨てはするし、とても安全な(?)引きこもりだと言える)ので、クレジットで生きている人間。ちなみにマンションから出ることは、月一ぐらいはするらしい。

 

 見た目はとても可愛く、可愛い。とにかく可愛い。可愛いという文字を使うなというのならば、美しい。部屋を出ないからだろうが、白い、まるでミルクのような肌。髪は今日は結んでいなかった。サラサラとした黒い髪が肩を包み込んでいた。顔は、形容しがたいほど可愛い。綺麗というより可愛い。スタイルもいい。身長は私より10cmほど小さいぐらいだから、165cmぐらいか、体型からして55kgはあるかと。(いかん、私が変態のように思えてしまう。)

 

 まあ、そんな感じの子である。

 

 この子の特技は、パソコンとかで、インターネットはお手の物。プログラミング、ハッキングとかもできる。(できるとかいうレベルじゃない。普通にCCGとかの機密情報とか持ってきて、それがばれないぐらいのすごさ。)

 

 ちなみに彼女の本名は、「青山 凛」という。

 

 彼女と出会った経緯は次の通りである。




「彼女と出会った経緯は次の通りである。」と言っているのにそこで終わっている不自然さ。見逃してください。
ではまた。

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