1.東京喰種〜二人の死神〜   作:0528(零伍弐捌)

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いよいよ凱の喰種になったルーツが明かされる……!
まあ、取り敢えず、「それでは、どうぞ!」


4.私のルーツとは?

 取り敢えず、23時だ。約束の時間より30分経過している。なぜだろう。いつも時間の10分前には必ずいるリゼさんが、遅刻?あり得ない。何か裏があるのでは無いと思い、周りを見渡すが、特に何も無い。ただ、テレビが目に入った。話によると、この地区の「工事現場で男と女が、鉄骨に潰されている。」というニュースらしい。横に速報とあることから、一、二時間ぐらい前に起きた新しいことだとわかる。そしてその工事現場近くに本屋さんがある。そして、「デートでは、最後、工事現場に追い込んで食べようかな。」という言葉を思い出す。

 

 とても胸騒ぎがする。もしやと思うが、リゼさんが被害者なのであろうか?いや、そんなわけが無い。なにせ、あのリゼさんだ。そんなことあるわけが無い。

 

 まあ、冗談はほどほどにして、電話やメールを入れても連絡がこないので帰った。

 

 

 

 

 が、その帰り道、少し気になったので、私が人であった時の最後の記憶、女の人を襲った時の場所へ行ってみた。人気のない暗い路地だ。今の時刻は25時。つまり、一日が過ぎてしまった。ただ、ここに来れば、私のことがわかるはず、となんとなくふと思って来てしまった。いや、いくらなんでも半年が過ぎている。今更行っても意味が無い。ただ、僕の勘が言っているのだ。ここに今行けば何かあると。そして、ふと調べているうちに顔を上げると、周りがとても眩しかった。いや、光があるから眩しいのではない。なんというか、周りが全て真っ白く、まるで宙に浮いているかのような感覚がした。そこから、突然、

 

「ダッ、ダッ、ダダダダッダーンダーンダッ、ダッ、ダダダダダッダーンダーン、ダーンダーンダダーンダーダダーンダーダーダーン。」

 

 スターウォーズの帝国のマーチ、つまり、ダースベイダーのテーマ曲がながれる。そして、ふと足元を見ると、黒い橋のようなものができている。ふとその奥を見ると、黒い男が歩いてくる。その男は、黒いシルクハットをかぶって、外側が黒く、中側が赤いマントを身につけ、顔の部分に、目と口と鼻が空いていて、その空き方が、ジグザグしている、おじさんのシワのように見える黒いマスクをつけている。その男は黙って私の方に近づいている。そして、私の目の前で止まった。と同時に、帝国のマーチも音が途切れた。

 

「久しぶり、賢剣凱くん。とは言っても、私のことなんぞ覚えていないだろうが。最近良く使っている名前でいうと死神かな?」

 

「はい。そうです。しかし、その三文かな?でわかることが1つ。まず、私のフルネームを知っているということは、ある程度私のことを知っているか、調べ上げたということでしょう。まあ、今の口ぶりからしてどこかで会ったというのが正しそうだが。ついでに、この環境を創り出せるということから、喰種だとか、それ以上の力を持っているものだとわかる。超常現象の類かな?私はそんなもの信じない予定だったのにな。ただ、なぜ、ダースベイダー流すかな?」

 

「そんな口叩いて良いのかな?私をすごい力があると今認めたのに?」

 

「負けを認めた時点で負けだからね。」

 

「君とはそもそも格が違うのだから、勝ちとか負けとかないでしょ?」

 

「どういう意味で?私の方が強いということですか?」

 

「まさか。わたしが最強ということだよ。」

 

「ふーん、ではその妙なな解釈を変えてみせましょう。」

 

 右手から大鎌、左からチェーンソーを出す。

 

「仕方ない、予定とは違うが取り敢えず現実を見せてからだな。」

 

 と言いながら、相手は、何も構えなかった。

 

「ふーん、随分と余裕ではないですか。」

 

「そっちからどーぞ。」

 

「先手必勝っ!」

 

「死亡フラグ乙。」

 

 大鎌を振り上げ、頭へ振り下ろす。

 

 しかし、ある程度の高さから動かない。

 

 見ると、大鎌の刃の部分を、左の人差し指と中指で挟み、止めているではないか。無論、今と力を加えている。

 

「はぁ?なぜ受け止められたし?」

 

「さあね。」

 

「面白い!だが、わたしの勝ちですね。」

 

 大鎌の刃の部分が伸びて、顔に当たりそうになる。

 

 しかし、顔を左に傾け、避ける。と同時に左手を捻った。すると、大鎌の刃が折れた。

 

「嘘、俺の大鎌が折れた……。」

 

「もう終わりかい?君の強がりも弱々しいものだね。」

 

「五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い!」

 

「ツンデレかな?」

 

 そんなウザい相手の言葉は無視し、右手の折れた大鎌を体の中に戻し、もう一回大鎌を出す。

 

 そして、もう一回大鎌を振り下ろす。

 

 もちろん相手は、左手の人差し指と中指で挟み、止めた。

 

 大鎌の刃の部分が伸びて、顔に当たりそうになると同時に、左手のチェーンソーを右から左に、つまり横に切る。

 

 そうしたら、相手側は頭が避けるのではなく、上を向き、首の向きを変え、刃に歯で噛み付かれた。おいしく大鎌の部分はいただかれました。

 

 そして、右手の人差し指と中指で、チェーンソーの回転している刃を止めた。そして、その武器を支点として、上に蹴り上げ、回転するようにして、顔面をキックした。喰種でも出ないような力でだ。

 

 とりあえず間合いを取る為、後ろに下がる。

 

「チェーンソーの刃を無理やり止めるとかあなた何者ですか?」

 

「それはあとのお楽しみで。散々俺に攻撃してきたのだから、わたしも攻撃するよ。」

 

 と言って、黒いマントの中から出したのは、トランプセット。

 

 トランプセットの中からトランプを出し、シャッフルした。

 

 そしてそのカードを左手に持ち、上のカードから右手に持って行き、カードを回転させて投げる。

 

 避けようとするが、カードの速さがあまりにも早すぎて、見えず、そして避けられない。右に避けたらカードに当たり、ジャンプをしたらカードに当たり、しゃがんでもカードに当たる。しかもクインケではないっぽいのに痛い。血も出る。

 

「おい、なんで僕の動く先にカードが飛んでくる?君は、人の動きを予測できるのか?」

 

「はい、もちろん。」

 

「なぜ私にクインケではないもので攻撃できる?」

 

「さあね。では、君たちの方法でトドメを刺そうか。」

 

 そうしたら、腰の辺りからから、糸を撚り、さらにその糸を撚り、さらにその糸を撚り……を繰り返したかのような形の赫子(鱗赫かな?)を7つか8つ出した。

 

 そして、その全ての赫子を私に向けてきた。

 

 もちろん、私は右手に鎌、左手にナックルを出す。

 

 そうしているうちに、赫子が近づいてくる。鎌で一気に2本、ナックルで1つ切り落とした、が、その先の糸がほどけ、その糸が伸び、もう一度それが撚られたようになる。

 

 そして、攻撃されなかった赫子で、私の体を貫いた。

 

 さらに、2本の赫子は、ほどけて、その貫いた傷口をに入り込み、少しずつ食べていっている。

 

「ヴグァァァァァァァアアアアアアッ!」

 

「降参したら許してあげよう。」

 

「ッグ、私の負けです、喧嘩を売って申し訳ありませんでした。」

 

「はい、よろしい。」

 

 と言って相手が指を鳴らした。すると、次の瞬間、私の傷が治っている。

 

「凄い……。」

 

「だろ?私は強いからね。」

 

「どうしてこんなに強いのですか?」

 

「才能×努力だよ。まあ、なにせ何年も修行をしてきたからね。とてつもない時間を…」

 

「はあ。ところであなたは、私がなぜ喰種になったのか知っていますか?」

 

「もちろん。なにせ、あなたを喰種にしたのは私だよ。」

 

「えっー!」

 

 嘘だろ……この戦闘能力が高く、しかも私をボコした相手が、私を喰種にした人(?)だなんて。

 

「おーい、俺は、れっきとした人間だぞ。」

 

「取り敢えず、なんなんですかあなた?」

 

「そうです、私が、変なおじさんです、ではなく、訳あって、世界を面白くする為に旅している。決して頭がおかしい訳ではない。君は、性格が面白い、医者という職業、年齢や趣味や技能、人肉食いの趣向を持っている、そして、強い力を持ったら面白くなりそうな悪の心、それらのことから、君にこの世界の裏の力、すなわち喰種にしたら、どうなるかなー?という実験だったのだよ。しかも、君に与えた力は、とても強い力だ。赫包は、13個も持っているし、自分の赫子から従者をたくさん作ることができるし、赫子を分裂させてたくさんにすることもできるし、今、20%ぐらい覚醒している半々赫者状態だから、君の言う喰種砂糖をたくさん摂取すると、完全に赫者になりやすい、まあ、つまりは君は赫者になりやすい体質に設定しているし、ただの身体能力も喰種の中でトップクラスだし、君の言う人砂糖をたくさん飲むと、体の疲れるのが軽減されたり、従者に与えると、動きが活発になったり、喰種砂糖を飲むと、赫子が安定し、とても使いやすくなったり、従者に与えると、形が確定していき、従者のコアとなることとか、それぞれの武器には、特殊能力、例えばブーメランを出して投げると、基本的に敵の頸動脈の方についていくなどがあるとか、とにかくサービスをたくさんした。」

 

「嘘、私にそんな隠された能力があったのか……。」

 

「ただ、通常の喰種とはいろいろ身体のシステムが違うから注意してね。例えば、赫包が普通の人よりも多いから、戦い終わったあととても疲れてお腹が空いたりね。というか、そもそも喰種は、こんなに能力持ってないからね。」

 

「なぜにそんなチート機能あるのですか?」

 

「さあね。」

 

「なんじゃそりゃ。」

 

「まあ、取り敢えずどんどんこの世界を面白くする為にこの強い力で暴れてくれ。」

 

「はあ、考えておきます。ちなみに、なぜ、私の記憶が、約10時間程消えているのですか?」

 

「それは簡単なことだよ、ワトスン君。記憶を消して、半年間どのような行動をするか様子を見るためだよ。どこまで、私に近づけるのかなー?って。」

 

「ほーう、なるほど、つまり、私は何も進展してなかったので負け組と。」

 

「んな訳ないでしょ?もしそうだったら、記憶とか能力とか消して別の実験体を探すよ。まあ、私を探せなかったけど、赫子を使いこなせたし、ある程度実績を上げていたから合格かな?と。」

 

「有難うございます。」

 

「ちなみに、消した分の記憶の説明をしておこう。まず、あなたはは包丁を持って、女の人に声をかけ、刺した。が、その人の皮膚が硬いのかなんだか知らないが、包丁が折れてしまった。そして、その女の人が、後ろを向いた。その相手こそ、『神代利世』さんだった。逆にあなたがやられそうになったのでこの私が行こうとすると、時すでに遅し、大喰いの赫子がすでに腹を刺していたところだったが、トドメはまだ刺されていない。なのでトドメを刺されないようにすぐ向かった。そして、リゼさんにrc細胞を無効化する気体が入っている風船を投げつける。そして無効化したところで、リゼさんと交渉したのだよ。まず、俺が強いということを赫子を見せて説明した。しかも一瞬で君の体も治してね。それで私が凄いということに納得し、私の言うことを聞いてくれたよ。すなわちお前の教育をしてという要求ね。そうしたら、喜んでやってくれるとさ。まあ、代わりに面白い能力を授けたけどね。」

 

「その能力とは?」

 

「教えな〜い。けれども、それでとても強くなるはずだよ。」

 

「なるほど(?)ね。それで彼女は面倒臭く、つまらない私の教育なんてしてくれたわけですね。」

 

「そういうこと。」

 

 

 

 

 そして、本題その2に入る。

 

「ちなみに、できれば教えて欲しいのですが、リゼさんは、どこにいるのですか?」

 

「さあね?知ってても教えな〜い。」

 

 そして真面目な口調で、

 

「自分で探し当てなさい。わかったか?」

 

 いきなり口調が変わったので思わず、

 

「はい、わかりました。」

 

 と言ってしまった。

 

「よろしい。では、この世界を面白くするために頑張りたまえ。つまり、君は、君がやるべきことをコツコツとやれば面白くなる。そして、戦うべき相手を倒したら、リゼさんの場所を教えよう。」

 

 相手は、こういううちに、もう歩き出していましたが、急にまた足を止めて、私の方にふりかえると、

 

「おお、幸い、今思いだしたが、リゼさんのことについて、あんていくにいくといいことがあるかもしれない。会員証をクーポンごとおまえにやるから、早速行って使うがいい。今頃はちょうど、あんていくにリゼさんに関係ある人が来始めているだろう。そこで用心棒として雇ってもらうのもいいかもしれない。」

 

 と、さもゆかいそうにつけくわえました。

 

(鉄冠子かよ、こいつ。)と思いながら、大事なことを聞く。

 

「あなたは誰ですか?結局、世界を面白くしようとする理由はなんですか?」

 

「さあね。ただ、名前は教えてあげよう。『黒神 翔馬(くろがみ しょうま)』だ。まあ、巷ではKと名乗っているが。」

 

「K、あなたはいったい何者なんですか……」

 

 すでに周りは明るかった。しかし、白ではなく、もう普通の景色。とりあえず、様々なことがわかった。さて、どう動こうか……。

 

 何も考えずに家に着いてしまった。なぜかすごい疲れた。(いや、そりゃ疲れるか。)

 

 とりあえず寝よう。




オリ主最強タグのくせしてもっと強い奴出てきました。
やっとこのキャラ出せた……。(もちろん「黒神翔馬」のことです。)このキャラお気に入りなので、後書きとかに出してもいいかもしれない。
とりあえず高評価、感想、お気に入り待ってます!(質問があったらここで答えるかもしれません。)
では。

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