1.東京喰種〜二人の死神〜   作:0528(零伍弐捌)

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もう2話目投稿します。
ではどうぞ。(まだこの物語、この辺だと全く面白くない気がする。いや、この先もどうせつまらないなんて言わないでください泣きますから〜)


2.とある一日(休日version)

 朝、目覚める。もう時刻は10時半だ。いつも通りに顔を洗い、いつも通りにトイレに行き、休日用の動きやすい黒い服を着て、そしていつも通りに飯を食う。もちろんブルーマウンテンと角砂糖状のものを朝食べる。そうしたら、今日は食料調達日和(すなわち、曇り。晴れだと見つかりやすいし、雨だと、白鳩の匂いが嗅ぎ取れないから。)なので、CCG本部の区へ行く。

 

 

 

 

 んで、CCG本部の区に着いた。人気のないところで喰種捜査官発見!喰種捜査官は、鍛えているので、とても美味しい。早速仮面をつけて、行く。

 

「白鳩さん、白鳩さん、調子はどうですか?」

 

「君、白鳩なんて言い方どこで知ったのですか?」

 

「大喰いに教えてもらったけど。」

 

「大喰いを知っているのか?お前もしかして喰種か?」

 

「正解!では私は誰でしょう?」

 

 右の手のひらから長さ1.5メートルほどで、刃が1メートルほどの大鎌、左の手のひらから手首からの長さ30センチメートルほどのナックルを出す。

 

 説明しておくと、これは赫子らしい。ただ、出ている場所が場所なので、種類がわからない。ただ、素晴らしいことに、この赫子は様々な武器に変化して攻撃できる。とても強いので好きだ。

 

「誰だ?」

 

「お前も知らないのか。まあ良い。」

 

 喰種捜査官の取り出した携帯電話を素早く盗り、破壊した。

 

「しまった!仲間を呼べない。仕方がない、一人で倒そう。」

 

 振り向いて、アタッシュケースから、1mぐらいの長さの剣を出す。

 

「早く死ね!」

 

 馬鹿だろ……私をそんな簡単に倒せると思っているのか。そんな喰種捜査官に一言。

 

「世の中そんな甘いものだと思っているのかい?まあいい、そっちからどうぞ。」

 

 喰種捜査官は、横に剣を打ち込んだ。

 

 しかし、ナックルで受け止める。

 

 すかさず、大鎌で首を切り落とそうと一振りした。

 

 しかし、喰種捜査官はそれぐらいの攻撃で死なない。

 

 つまり、後ろに飛び、間合いを広く取った。

 

 ならばとこちらが間合いを詰める。

 

 喰種捜査官は、ここぞとばかりに、叩き斬るように上から振り下ろした。

 

 しかし、予想外なことに、ナックルが伸びて、腹にグサリと一刺し、さらに追い討ちをかけるように、大鎌を両手首に振った。

 

 喰種捜査官の剣、そして手首から先を切り落としてしまった。

 

 痛がっている喰種捜査官に間合いを詰め、手のひらからの赫子を引っ込める。

 

 そして私は一言。

 

「そんなんで私を倒せると思ったか?ふっ、私の武器も一応赫子なのだから、伸びるかもしれなかったのだよ。しかも、手のひらから武器を出すだなんて、私以外いないはずなのだから、油断しちゃダメだよ。まあ、すぐに楽にしてやるから。」

 

 そう言って、背中から赫子を出した。その赫子は、少し変な形をしていた。まず、体から出ているのは、まるで植物の茎のようで、先の方は、花のような、特にひまわりの形をしている。ただ、一箇所、茎に小さな引き出しが付いている。それは後で記すとして、兎に角、花のような赫子だ。しかし、花と大きく違うのが、ひまわりの小さな花がある部分が、空洞で、歯が付いているという点である。(要はマリオのパッ○ンフラワー)これで、人や、喰種を食べるとエネルギーを凝縮することができる。人を食べると、角砂糖状のもの(つまり色は白い。)、喰種を食べると、黒糖のようなもの(つまり色は黒い。)になる。

 

 角砂糖状のものは、食べると、砂糖の味がする。それで、1㎤の立方体の形をしていて、1食分の栄養が取れる。(栄養の凝縮がなされると言うことだろう)ちなみに、人を一人食べると、90個ほど出てくる。ちなみに私はこれを、人砂糖とよんでいる。

 

 黒糖のようなものは、喰種を食べるとできるもので、とても苦い味がする。でも。1食分の栄養が取れるわけではない。が、代わりに、赫子を安定させておくために、食べるものである。私は右手のひらからも、左手のひらからも、背中からも赫子を出せる。なので、とてもパワーを使う。そのために使うエネルギーではなく、赫子の維持に使う。(これを食べるととても赫子の動きが良い。再生もしやすい。)ただ、これは一人の喰種から、5つしか作れない。ただし、一ヶ月に5回食べればいい(基本的には。)ので、そこまで困らない。ちなみにこれは、喰種砂糖と呼んでいる。それらは引き出しのようなところから引き出せる。

 

 要は、どっちもドラゴンボールでいう仙豆のようなものである。ただ、今挙げた数値は、通常値で、大きな戦いなどをするときには、もっと食べたほうがよい。ちなみに、この赫子の名前は、「ブラッドフラワー」と名付けておいた。

 

 話が逸れた。とりあえず、まず剣型のクインケを美味しくいただく。クインケで、喰種砂糖を1つ作る。そして、生で食べたい気分なので、目をえぐり、目の周りの筋肉を綺麗に剥がす。途中、悲鳴がうるさかったので、声帯も取り除いた。胸筋もえぐり取り、レバーとハツも取り出す(つまり、肝臓と心臓)。そしたら、そろそろ死にそうなので、残骸をブラッドフラワーでパクリと飲み込む。70個ぐらいの人砂糖が作れそうだ。取り出した部分は、消化しないように、ブラッドフラワーのなかで保存しておく。んで、服らしき跡を吐き出し、そして、ブラッドフラワーを引っ込める。

 

「今回も上出来だな。血しぶきが服についていない。ついでに、喰種も襲おうかな?」

 

 そう決めたら、仮面を外し、別の場所へ向かう為に駅へ行った。

 

 

 

 

 2区は、共喰いが激しくて、喰種を殺してもあんまりばれにくい。

 

 路地をうろちょろして人を生きが良いままブラッドフラワーで食べてたら、早速後ろから襲いかかってくる縄張りの主が現れるはずである 。ほら、早速、後ろから肩をたたくものが……。

 

「君、喰種だよね?」

 

「はい。」

 

「人の縄張りに入って食べるのは何事かな?」

 

「すいませんでした。」

 

「では、お詫びのしるしに、美味しそうなあなたは、おとなしく死んでくれますか?楽に死ねますよ。」肩から蝶の羽のような赫子を出して言う。

 

「そうきましたか、もちろん断らせてもらいます。」

 

「ふーん、残念だが仕方がない。では、苦しんで死ね」

 

 相手は、赫子を羽ばたかせ、風を起こした。少し輝いている粉も飛んでいる。

 

 突然だったので、風で5メートルほど飛ばされた。立ち上がろうとして、手を着くと、力が入らず、立ち上がれない。

 

「どうですか?私の赫子が作り出した鱗粉は?」

 

「なかなかですね。」

 

「だろう。ただ、3分ぐらいしか効かないようにしているから。弱そうだし、仮面もつけていないから死ぬ覚悟で食っていたのでしょう?大丈夫。私が美味しくいただきますから。あなたを。」

 

「成る程、ただね、体がほとんど(・・・・)動かないだけでね…」

 

 右の手のひらから鞭を出す。

 

「左手は動かせないが、右手はかろうじて動くし、赫子も出せるよ。」

 

「へぇ。すごい。が、それがどうしたのですか?右手しか動かないんでしょ?まあ、一応、右手も使えないようにしておきますか。」

 

 相手はまた、風を起こす。

 

 しかし、こっちはこっちで鞭を振り回す。円が相手の方に向かうように。

 

 そうするとどうだろう、風が打ち消しあって、風の流れが横になっている。さらに、風が、相手の方に行き始めたではないか?鱗粉も含めて。

 

 相手はクラゲのように倒れた。

 

「こう言う時に自分の鱗粉で体がしびれるとは……。」

 

「大丈夫。私が美味しくいただきますから。あなたを。」

 

「何故、私に効くとわかった?」

 

「簡単なことだよ。私がわざわざ3分毒が効くということは、毒が抜けてからではないと食べれないということだろ?ちなみに、仮面をつけてなかったのは、死ぬ覚悟だったからではなく、今から死ぬ人に顔が見られても仕方がないからだということだよ。まあ、最悪、迷惑かけなきゃ、喰種同士だったら顔バレOKだし。」

 

 毒が抜けたので、相手の近くに寄る。

 

「おまえさん、私の体の中には赫子で作った毒が詰まっているのだよ?喰べる気かい?」

 

「もちろん。」ブラッドフラワーを出して言う。

 

「これで食べると毒とかいらないものは全て除去されて消化されるから安心してください(ニコッ)。」

 

「Shit!」

 

「ではさようなら!」

 

 鞭を首に巻き、キュッと絞めた。そうしたら、強くやり過ぎてしまい、首がポトッと落ちた。それで、ブラッドフラワーで美味しくいただいた。喰種砂糖5つ。一応その場で喰種砂糖を1つ摂取しておく。

 

 疲れたので、地元の区に戻る。帰り道に珈琲店があったのだが、たまにそこからする匂いを嗅ぐととても良いコーヒーの香りがするので、今度行ってみようと思った。名前は「あんていく」というらしい。まあ、でもとりあえず今日はバーに行くが。

 

 

 

 

 もう時刻は20時だ。なぜか夜、閉まっていることが多いと噂のバーに着いた。(なぜかというと、俺のような来客がいるからだ。)店の看板には「Antares」と書いてある。店の扉には、「closed」と書いてある。周りに誰もいないことを確認して店内に入る。

 

「いらっしゃい、死神(デス)。」

 

「よう、マスターの蠍王(スコーピオンキング)。」

 

「今日は久しぶりに二人とも来ているよ。もちろん一人は来てないが。」

 

「ストレート!」

 

「ストレートフラッシュ。」

 

「はあ?イカサマしたでしょっ!」

 

「……。」

 

「よう、烏(クロウ)と皇帝(エンペラー)。」

 

「よー死神。ストレートフラッシュなんてそうそう簡単に出ないよね?ね?ね?」

 

「……おう。」

 

「烏、落ち着け、こいつがするわけないだろ。しかもポーカーなんて真面目にやればほぼ運なんだから。」

 

「真面目にやらないってどういう?」

 

「私と金を賭けてやればわかる。」

 

「イカサマじゃん!それ!」

 

「……。」

 

「皇帝いつも通りだな。」

 

「いつも思うんだが、俺、皇帝なんてキャラじゃないんだけどな……。」

 

「仕方ないじゃん。CCGが君の肩に乗せている大砲と君の帽子を見て、帽子がナポレオンがつけていそうなものだったのと、ナポレオンは、大砲を使った戦争が得意だったから皇帝の名がついたのだから。」

 

「私なんてあの薄汚い烏よ、烏!」

 

「落ち着け、烏。」

 

「……。」

 

 とりあえず、カウンター席に着く。それに倣うように烏と皇帝と呼ばれる女と男は、ボックス席から蠍王と呼ばれる男の近くのカウンター席に着く。

 

「そういえば死神、今日も暴れたの?」

 

「CCG捜査官一体と、蝶型の赫子を持った喰種一体仕留めた。マスタ〜レッドワイン1つ。あっ、そういえばこれもよろしく。」

 

 ブラッドフラワーを出し、そこからレバーとハツを出す。

 

「はいよ。」

 

 蠍王は料理を始めた。

 

「確か蝶型の赫子を持ったやつって2区の有力者じゃない?Bレートだけど、実質Aレートのような強さのやつじゃない?」

 

「知らん。」

 

「ってかなぜそんな2区の中の小さな実力者の話を知っているんだ?」

 

「私、顔広いから。」

 

「さすが烏。」

 

「あと、暴れすぎは良くないよ。」

 

「ああ。」

 

 全く、烏は喋るのが好きなようだ。

 

「皇帝はどう?」

 

「最近は暴れていない。ただ、2週間ぐらい前に良さげな場所で白鳩を見つけたから撃った。」

 

「おおーぱちぱちぱち。」

 

「さすがだな、皇帝。」

 

「レバーのステーキとハツのソテー、完成しましたー。」

 

 皿から、肉の香ばしいにおいがする。

 

「「おお!うまそう!」」「きたか……。」

 

「一人分しか作れなかったが許せ。」

 

「私が狩ってきたものだしいいだろ、二人とも。」

 

 烏は不満そうだが頷き、皇帝も静かに頷いている。

 

 そして、色々喋りながら食べ終わると、烏が口を開いた。

 

「そういえば、あなたの師匠のリゼさんは?」

 

「そこだけ本名?大喰いと呼べよ。そういえば最近1週間ほど会ってないな。」

 

「なんとなくあの人に大喰いという名が合わないんだよね〜。それで『本好きの子を見つけたらしく、本屋巡りデートした後、美味しくいただくらしいよ。程よい肉付きらしいよ。』って言えって言われた。」

 

「ふーん、なぜわざわざどうでもいい標的なんぞの情報を俺にやるのか?」

 

「誰かに言っとけとか言われたらしい。」

 

「ふーん。リゼさんが誰かに指図されるなんてね。」

 

「そもそもあなたと仲良くしているのもおかしいと思うんだけどね。いくらあなたが強かったとしても。あの人の世間一般の噂としては一匹狼の喰種らしいからね。ね?皇帝?」

 

「……知らん。」

 

「とりあえず、あなた、気に入られているのよ。」

 

「ふーん。まあ、あの人の弟子だしね。」

 

「だから、あの人が弟子をとること自体がおかしいのよ!」

 

 そうこうするうちに、マスターがグラス4つと赤い液体が入った瓶とトランプを持ってきた。

 

「じゃあ、締めにワインとポーカーでもやろうよ。ジョーカー入りで。」

 

「もちろん。負けた分を取り返すわよ!」

 

「……さっきの金賭けてない。」

 

「やろうぜ。大歓迎だよ。」

 

 もう1つ、ちなみに、三回やって、全部私が勝ったとさ。(「イカサマわよ!それ!ロイヤルストレートフラッシュ3回も出すだなんて!」と言われたのは気のせいだろう。)

 

「そういえば、胸筋が残ってっからおいておくよ。三人で食っていいよ。おれ帰るわ。」

 

「やった。肉!じゃあね。」

 

「さようなら。」

 

「大喰いによろしく伝えておいてくれ。」

 

 ちなみに紹介が遅れたが、蠍王(スコーピオンキング)と、烏(クロウ)と、皇帝(エンペラー)は、3ヶ月半ぐらい前に、この店に来た時知り合った。(といっても、蠍王は、この店のオーナーだが。)つまりこの三人は飲み仲間だ。まあ、本当はもう一人、侵食者(ハッカー)と呼ばれる人がいるが、引きこもりなので、今までここでは2回しか会ったことがない。が、とりあえずこの四人とはまあまあ仲がいいと自負している。

 

 

 

 

 そして家に帰る。例のごとくCCGのサーバーのデータを見ると、「喰種捜査官一人行方不明、あたりに散乱する血とクインケがなくなっていることから喰種の仕業か?」という内容の書類があった。あと、蝶型の赫子を待つ喰種を検索したら、蝶々(パピヨン)というのが該当した。Bレートで、あの地区の有力者の一人だったらしい。(2区とかではなく、もっと狭い地域での話。)

 

 眠くなってきたので、風呂に入って、そのあと寝る。

 

 まあまあ充実した一日だった。




東京喰種関係ないですけど、そういえば5月31日、KEMUVOXX復活しましたね!私大ファンなんです!特に「地球最後の告白を」と、「カミサマネジマキ」。
「拝啓ドッペルゲンガー」、いいですね。
まあ、なんか語ってしまいましたが、他に語る場がないのでここに書いておきます。
あと、感想待ってます。(こっちの方が大事な気がする……)

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