覚醒の堕天使   作:吹雪狐

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今回からやっと本題に入ります。
今回は善子視点なので、ご了承ください。


6話 堕天使と悪魔と...

私、津島善子はあれ以来Aqoursに入って今では普通に学校に通ってるわ。

それからというもの、お兄ちゃんもAqoursの活動を手伝い、先日東京でのライブにも呼ばれた。

ほんと楽しみね。あまねく魔の者が闊歩すると言われる東京に行けるなんて...。

明日の事だし、少し不安もあるけどね...。

今日は明日に備えて早めに帰っているのよ。曜さんは事情があって、私一人だけどね。

もうすぐ家に着く

だけど...

何かしら...なんとなく妙な気配を感じるのよね。気のせいだと思いたいけど...

まさか...堕天使が私に力を与えるために......なんてね...

 

...そうして少し歩いてたけど、やはり変...。

ここは路地に回って...そして立ち止まってから

 

「ねえ...。まさか私が気付いてないと思って?」

 

何も返ってこない。けど気配はしっかりと感じる。

 

「早く出てきなさいよ。気付いているんだからね」

 

「ほぅ...俺に気づくとは、やはり...か。この女で間違いないな。」

 

なっ...悪魔...!?どうして?

 

「あ、悪魔...。私が何かしたって言うの...?」

 

「貴様が知る必要はない。ここで死ぬのだからな」

 

ここで死ぬ!?私はこの悪魔に殺されるの!?

 

「喜べ。貴様はこの俺、ベリアルが葬ってやるからな。」

 

ベリアル!?あの悪魔が...

ど、どうしよう...。殺される...。

 

...ごめんなさい。Aqoursや家族の皆... 楽しかったわよ...。

 

「黒焦げになるがい...クソッ!?砂埃で目がッ!?」

 

...突然起こった砂埃で私は助かったみたいね。...とりあえずここから逃げ

 

「ちょ、ちょっと!私をどこに連れていくのよ!?」

 

「説明は後だ!今は俺についてこい。」

 

いきなり知らないけど、見覚えはある男の子に連れられた。

 

―――場は変わって

 

とりあえず、私は助かったけど、男の子に連れられて、離れた場所に来た。

それにしてもこの男の子、可愛い顔立ちしてるわね。その上私より背が低い

 

「...とりあえず、助けてくれてありがとう。」

 

「いや、礼には及ばない。それより、奴も時期にここに来るだろう。」

 

この口振り... もしかして何か知ってるのね...。なら丁度良いわ。

 

「ねぇ...。さっきの悪魔は何故私を狙ったのかわかる?」

 

「...話すと長くなるが...。」

 

それから、彼は話してくれた。

信じがたい話だけれど、私は悪魔を倒す血統を偶然持っており、悪魔の王 サタンが自分たちが倒されることを危惧し、私を倒そうと狙った。とのこと。

彼が何故それを知るか、なんて事はこの際どうでもいい。とりあえず、私が狙われている。これは事実...。だけど、私はその血統を継いでいるとはいえ、今はまだ奴らを倒す術がない...。これは致命的ね...。

 

「...しかし、どういうわけか君の家では君しかその血を継いでないのだ。何故かはわからないがな」

 

「そう...。それで、どうしたら悪魔を倒す術を...?」

 

「残念ながら、そこまでは知らない。だが、君は最近少しずつ力を蓄えているようだ。Aqoursに加入してから...くらいだろうか...。」

 

ッ...どうして私が...と思ったけど、よく見たら彼、浦の星の制服着てたわ...。

なんでさっきまで気付かなかったのか...

 

「...もしかして、私の血統しか悪魔を倒せないの?」

 

「残念ながら、その通りだ。だが...「おっと、やっと見つけたぜ!」

 

うっ...さっきのベリアルが追い付いてきた...。

 

「さーて...今度こそ殺させて貰うぜ ダークネスフレア!」

 

やばい...殺される...

 

と思った刹那、黒い炎が一瞬にして吹き飛んだ

 

「くそっ...さっきから風に邪魔されて...まさか...そこの小さい野郎が...。」

 

「ここは俺に任せろ。奴は俺なら葬れる。」

 

「えっ!?けど、私の血統しか悪魔は倒せないんじゃ...。」

 

「さっきの話の続きだ。世の中には、天使に憑依された者もいる。その者なら魔力を持ち、悪魔に対抗出来る。特に、大天使等に憑依されれば、並の悪魔なら簡単に倒せるさ。」

 

「つまり、さっきの風は、そういう者に... もしかして貴方...」

 

「ああ、お察しの通りさ。俺がそういう者だ。とにかく、ここは俺に任せて、早く逃げろ。」

 

「わかったわ。それと貴方、名前は?」

 

「...鷲喰奏。あんたの兄の知り合いさ。」

 

鷲喰...お兄ちゃんの知り合いなのね。そういえば、そんな名前の奴がいるって噂は聞いたわね。有名らしいし。

 

「...話は済んだか...。奴ごと殺すつもりだから、猶予を与えてやったが、もう良さそうだな。」

 

「殺す...か...。俺を、舐めないでよね!』

 

「...ッ!ラファエルだと...。」

 

なっ...ラファエルだって!?あの三大天使の!

どうりであれほどの知識と自信が...。とにかく、奏なら大丈夫そうね。

 

―――その後(ここから奏視点)

 

「クソッ!クソがッ!この俺が...!」

 

『あら、こんなものなのね...。まだまだ私は余裕なのだけど...。』

 

「おのれ...ならばこれはどうだ... ヘルファイヤ!」

 

『その技、さっきも見たわよ。風起こし!』

 

「甘いな!インフェルノバーン!」

 

『不味いわね...ウインドウォール!』

 

よかった...なんとか防ぐことが出来た。

俺は言わば二重人格のようなもので、戦闘の時は俺に憑依したラファエルが俺の体を使っている。

俺にも魔力は使えるが、ラファエルの時と比べて使える量が少ないのと、魔法に関しては彼女の方が上手だ。

 

「クソッ!また防がれた!」

 

『...奴の魔力が少ない...。止めを刺すなら今ね エアスラッシュ!』

 

まあ、魔力切れの状態で、彼女の風の刃を避けれる訳もなく、当たり

 

「貴様ごときに...貴様ごときにィ!」

 

そう言って、奴は動かなくなった。

 

『ふぅ、少し疲れたから寝るわ。』

 

そう言って彼女は俺の中で眠った。まあ、彼女曰く、本来より魔力が限られてるらしいからな。

しかし、俺には何故か少なからず魔力回路があるようで、彼女にそれを目つけられて憑依された。




やっと本題に入れました。
これからこういう感じなので、悪しからず。
もともとこんな感じのを書くつもりでしたので...。

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