覚醒の堕天使   作:吹雪狐

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はい3話の投稿です。
今回は色んなキャラが登場しますが、結構飛ばし飛ばしなのでご注意下さい。しばらくそんな感じで飛ばし飛ばしだと思います。


3話 スクールアイドルと転校生

―――外では部活勧誘をしている。

俺は迷うことなくサッカー部の勧誘を探して見つける

 

「よお帝。勧誘の準備はどうだ?」

 

「奏か...。準備は万端だ。...にしてもすまんな。お前に色々任せてしまって...。」

 

「別に構わんよ。その代わり勧誘の方は頼んだぜ。人員不足じゃなくてもいいようにな...。」

 

こいつは火神帝(かがみ みかど) 俺と同じサッカー部の部員だ。

想像の通り奴はキーパーだ。なぜ想像通りかって?帝だからさ。王は最後の砦だろ。

まあ冗談はさておき、奴は俺と昔からの親友で、俺と同じく選抜メンバーだ。奴以上のキーパーなど全くいないだろう。ドリブルやロング以外のキックは下手くそだがな...。

ちなみに俺らのサッカー部はいわゆる少数精鋭だ。大会に出れないような人員不足をかっこよく言うなって?余計なお世話だ。2,3年合計で5人だが、一応全員選抜メンバーだし...。

 

「そうだな...。この高校のメンバーだけで大会出たいしな...。」

 

「おっと、また後の仕事入ってたわ...。任せたぜ」

 

俺は帝に任せてこの場をあとにした。

 

―――数十分後

 

「やっと終わった...。さて、入学式が終わった頃だろうし、俺も様子見に行くか...。」

 

俺が見に行くとスクールアイドルという声が聞こえてきた。

一応スクールアイドルには興味はあるため声のした方に行ってみる

 

「春から始まる、スクールアイドル部でーす!」

 

声でわかってはいたが、やはり千歌さんだった。曜も一緒だ

 

「...結局これだったのか...。お前らがする事って」

 

「まーねっ!やっとやりたい事が見つかったんだ!」

 

「それは良かったな...。ところで、他の部員は...?」

 

「うーん...実はまだ私だけなんだよね~...」

 

おい、部結成には五人以上は必要なんだけど... というか曜は違うのか...?

 

「そうか...。是非とも勧誘頑張ってくれよ。」

 

「ありがとう!頑張るよ!」

 

...まあ深く考えても仕方ない。俺はそう思って帝の方へ行く

 

「...どうだ?調子は」

 

「いや~...うまくいかんね...。」

 

「まあ、そんなもんだろ...。人多くないし」

 

そうして帝と話していると、ピギャァァァァァァァア!という声が聞こえてきた。

この独特な叫び、この声... 間違いなくルビィちゃんだろうな...。

人見知りでも発揮したんだろう。が、様子を見に行くか...。

 

―――俺が様子を見に行くと、三人の女の子が一列に並んで走っていた。

一番後ろにはやはりといったところか、先程の声の主、黒澤ルビィちゃんがいた。

後は...ルビィちゃんの友達だろうか...。一番前のはそうにも見えないがな...。

 

「あちゃー...早々やらかしたか...。」

 

「善先輩じゃないですか。知ってるんですか?」

 

「知ってるも何も、一番前のは俺の妹なんだわ...。」

 

「あー...なんか見覚えある雰囲気だなとは思ってましたがね...。」

 

なるほど、彼の妹さんか...。しかし、彼女は見た感じなんか普通ではない気がするな...。

 

「あの子達...後でスカウトに行こう!」

 

なるほど...。千歌さんから見て合格と...。

とりあえず話しかけてみるかと思ったが、やめておこう。会長の気配を感じる上に、見られると面倒だ...。

俺はこっそりとその場をあとにした。

 

「あなたですの?このチラシを配っていたのは」

 

...これは修羅場になりそうだな...。

 

―――その日の夜

先程まで曜と話をしていた。

長くなるし結論から言うが、曜もスクールアイドルを水泳部と兼部してやるつもりとの事だ。

あの後話した時はやらないと言ってたがな...。まあ、その後何があったかは俺は知らない。

というか結局許可は出てるのか...?あの会長が許可するとは思えんが...。

もしくは否認も無視したか...だな。それなら俺は黙認するつもりだ。

千歌さんは前までは特にやりたいことがなさそうだったからな...。見つかったのなら良かっただろう...。

俺ももう寝ることにした。

 

―――翌朝、教室にて

 

俺が朝買い食いしたあんぱんを食べていると、担任が入ってきた。ちょうど食い終わったから何もバレてないがな

その後すぐに、赤と紫が混ざったみたいな色の髪をした女の子が入ってきた。

ふと、ちらっと千歌さんの方を見ると、知ってる人を見るかのような感じだった。友人なのだろうか...。

その女性が、教卓の前に立つとこう言った

 

「今日から音乃木坂学院という所から転校してきた、桜内梨子です。」

 

音乃木坂学院!? ことりちゃんの母校から...だと...!?




投稿完了です。
何故か驚く奏くんです。ちなみに帝くんは暫くはあんま出番ないと思います。
次回はかなり飛ばしますので、ご了承下さい。
予定では花丸ちゃん達が入る辺りまでです

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