他に出るキャラがいますが、しばらくはそいつ視点になりそうです。
ある日の夜...
「やっと明日から入学式ね... 私の高校デビュー... リア充に、私はなる!」
「善子。楽しみなのは分かるが、明日に備えて早めに寝ておけよ。」
「ヨハネはわかってるわよ。お兄ちゃんに言われなくてもね!」
私は津島善子。明日からお兄ちゃんのいる浦の星学院に入学する華の女子高生
楽しみなのよね。明日から始まる私のリア充ライフが...。
「お前...その堕天使キャラやめるって言ってなかったっけ...」
「あ... また出てしまったわ...。」
「...はぁ。仕方ないな。今日は付き合ってやるよ。お前のそれが出ないようにな。」
「そうね...。助かるわお兄ちゃん。」
この、私の堕天使が出ないよう手伝ってくれる人は私のお兄ちゃん。名前は津島善(つしま ぜん) 私の自慢のお兄ちゃんよ。かっこよくて頭も良くて高校でも生徒会をやってるんだからね。この私、美少女のヨハネの兄なだけあってね。
っと、これから私の儀式が始まるわね...。
―――同刻 別所にて...
「楽しかったわね~ 久々のお出掛け、もといデートは♪」
「姉ちゃん...デートって...俺ら姉弟だろ...」
「いいじゃない別に。私は奏のことが大好きだし。」
「...まあいいけどさ。」
俺は鷲喰奏(わしばみ かなで) 今日は部活が休みだもんで姉ちゃんと出掛けてきた。姉ちゃんはデートって言っているがな...。
自慢じゃないんだが、俺の家は親がかなりお偉いさんで、両親共に家にいないことがほとんどだ。だから昔から姉ちゃんと二人のことが多いんだよ。その結果かな?姉さんがあんなに俺のことを気に入っているのは...。まあ、実際にかなりの美人でスタイルも凄く完璧なんだよな...。悪い気は全然してない。真夏でも平気で寝床に入ってきたり、俺の部屋で着替えるのはやめてほしいが...。
ちなみに姉さんは鷲喰神愛(わしばみ かんな) 可愛らしい名前だろ? って、それ言うと俺もシスコンみたいだな...。
「ところで奏。最近サッカーはどう?」
「あ~...普通に上手くいってるよ。全国選抜にも選ばれてるし。」
「ふふっ...流石ね。あなたは本当に私の自慢の弟よ。」
あー...だから胸を手に押し付けるなって... まあもう言っても無駄だが...
あ、会話から察したと思うが、俺はサッカー部だ。それも全国選抜に選ばれる程の選手だよ。
自慢に聞こえるだろうが、俺のシュートはプロを含めても3本の指に入るくらいのシュートとも言われている。
でもそんな俺だが、実際DFには全く向いてないし、ドリブルだってそこまで脅威でもないと思う。
まあ、俺は曜さんみたいになんでも出来るようなハイスペックって訳ではないからな...。
あ、曜さんってのは、俺の友人だ。最も、彼女は水泳をしてる訳だが...。
彼女は高跳びの強化指定選手に選ばれてる人だ。互いに国から選抜があるっていうことで知り合ったんだがな...。まあ、互いに互いをテレビで見て、偶然会ったってだけだがな。
多分クラスで一番仲が良い異性は彼女だろうな。恋愛感情があるかと言われると、俺の好みではないから違うが...。
「あ、明日から学校よね。明日は私が気合い入れて弁当作るから、期待しててね。」
うん。確かに楽しみだが... 重箱3つは流石にやり過ぎじゃないのかとは思うがな...。少し恥ずかしい
まあ、周りにわける時もあるし、俺もかなり食事が必要なのでな...。俺としては有難いが
「あ、じゃあ俺は今日はもう寝るよ。明日は早く行って生徒会の仕事をしないといけないし...。」
「頑張るわね...。辛くなったら無理しないでね。いつでもお姉ちゃんに甘えてきてもいいからね。」
...それは半分くらい個人的な欲だろ...。
まあ、それは置いといて...。
俺は一応生徒会に所属している。と言ってもほとんど部活で行けてないがな。
まあ、俺に関しては完全に黙認されているようなものだ。何せ全国選抜のメンバーだし。
だが、流石に明日は朝だから来いって会長に言われてるからな...。まあ、たまには手伝いに行きますか...。
あ、これは俺の予想なんだが、会長と書記長ってどう考えてもデキてるようにしか見えないんだよなぁ...。仲が良いのは良いことだが...。
さて、そうこうしてる間に、俺の部屋についた。
俺は明日に備え、すぐに寝床に寝転がり、眠りについた...―――
予想より長くなってしまい、申し訳ありません...。
しばらくは都合上奏視点でいきますが、善子復帰までスパッと進めていくつもりではございます。
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ちなみに、奏については後々わかってくることが多いです。