次の日、俺の朝は早かった。
結局あの後、ドキドキ悶々ムラムラとしていた俺は寝付けなかったのだが、かわいい妹の整った寝顔を見ていると、眠気などどうでもよくなった。
今日はまだ平日なので、そのまま服を脱ぎ、着替え始める。
……。
…………、隣で妹が寝てる中で着替えろと?
これまでは自分だけのスペースだった俺の部屋が、今や妹との共同スペースになっている。
いや、俺としては同棲生活って呼んだ方が甘い感じがしていいのだが。
取り敢えず、着替えるのにこれでは恥ずかしい。
それに、このままでは自慰行為に耽ることも儘ならないではないか。
……よし。
妹を起こして、リビングに行っていて貰おう。
俺は寝ている妹にひっそりと近寄る。
「なんだかこれ、イケナイことをしているみたいで背徳感がやばいな。」
妹のベッドの真横まで来ると、俺は一気に布団を引っぺがした。
「……ん。んんっ…ぅん。」
妹はいかにも寝起き! といった風に喘いでみせた。
そんなことよりも!!
見えてる! ぱんつが! 妹の! ぱんつがぁぁァァァァァ!
薄桃色のそれは、布面積が小さくリボンがついた、いやらしくもかわいい柄で、なんて言うか、その。俺の理想のパンツだった。
「んっ…お兄ちゃん…ですか?」
「ああ。いかにもお前の兄だが。おはよう」
「いつもより元気ですね……って、えぇっ!?」
触れないように話していたのだが、涼菜は自分のあられもない姿に気づいたようで、顔を真っ赤にして狼狽えた。
「お兄ちゃんの、えっち!!!」
誤解だ! とか、そんな言い訳をしようとは全く思わなかった。
あんなにいいものが見れたんだから、それに言い訳してしまっては、あの素晴らしいおぱんつもが無かったことになるような気がしてならなかったのだ。
それに、言い訳できない理由がもう一つあった。
息子が破裂しそうだった。( ˙-˙ )
その後妹はしばらく俯いて、顔を上げた時には、より一層の朱色が顔面を覆っていた。
いや、血液とかそういった生々しい話ではない。
かと言って、先程の羞恥が長引いていただとか、そういった様子も見受けられない。
妹は、朱色というより赤色の顔面で、俺を睨んだ。
「……お兄ちゃん。なんで起きてるんですか」
平日なのでもう起きていて当たり前の時間なのだが、妹は問う。
「学校の準備をしていたんだが? 何かまずかったか?」
本気で意味が分からないので、聴いてみる。
すると、妹は真面目な顔で答えた。
「お兄ちゃんが私より先に起きてたら、私がお兄ちゃんを起こすシーンの取材が出来ないじゃ無いですか! 」
いや先に言っとけよ!!
さすがにそこまで察せないから!
エスパーか俺は!
「ってことで、お兄ちゃん。お願いがあります」
イヤな予感しかしない。
俺のイヤな予感は的中した。
妹が笑顔でこう告げたのだ。
「お兄ちゃん、今日も一緒に、寝てください(*´∀`)♪」
続く(と思う)