先輩と少し話があるからと妹に説明し、二階にある先輩の部屋へと進む俺と先輩。
今の涼菜はといえば、一階で乙葉に野球盤で遊んでもらっており、とても楽しそうにしていた。
なんていうか、こう。
イマドキの女子中学生ってものは、もっと扱いずらいものだと思っていた。
ピアスの穴を開けるものもいれば、オヤジ狩りをする連中もいると聞く。
それに、学生ならばスマートフォンでSNSなどに明け暮れる若者ばかりだというイメージがあったが、涼菜は全くそういったものがない。
しかし、それはそれでこちらも良好な生活を送る妹に安心できて、素晴らしいと思う。
胸を張って言える。うちの妹は、世界一だ。
二階につくと、先輩はこっちを振り返って。
「千秋くん、少し待っててもらえるかしら。女の子には、男の子を部屋に入れるための準備が色々とあるのは分かるわよね?」
「まあ、はい。俺も女の子を部屋に入れるとなったら、多少準備がありますし」
例えばエロ本とかエロ漫画とかエロビデオとかエロゲとかな。
うん。エロばっかり。
「先輩がそういうエッチなものをどうこうしたい気持ちは分かるので、待つことにします」
「ちょっと、千秋くんが何を言っているのかは分からないけど……待っててくれるのね」
先輩は胡散臭そうにこちらを見ると、パタパタと部屋に入っていった。
下の階からは、妹と幼馴染の楽しそうな声が聞こえてくる。
野球盤が白熱しているようだ。
しばらくすると、モジモジしながら先輩が部屋から出てきた。
ピンクの首輪をしている。
彼女はドMになったのだろうか。
それとも、頭がおかしくなったのだろうか。
いや、まあ元々頭がおかしいのは知ってるんだけど。
「さあ、ようこそ千秋くん。私の部屋へ」
いやいや、待てよ。
色々と突っ込みたいんだけど!
下ネタじゃなくて!
「そんなに身構えないで頂戴。おっぱいが大きくて綺麗な先輩と同じ部屋にいられるからって、そんなに緊張されると困るわ」
いや、ちげーわ。
身の危険を感じてるだけだから。
あなた、明らかにおかしいから。
一応警戒しながらも部屋に入った俺は、緑色のカッパさんのクッションに座るよう促される。
座った瞬間、屁の音がした。
尻の下にはかの有名な袋の感触。
次の瞬間、俺は先輩に掴みかかってベッドに放り投げた。
まあまあ強く放り投げてしまったため、多少心配したが、何やら赤い顔ではぁはぁ言ってるから、良しとしよう。
いや、本当は良くないし気持ち悪いんだけど、関わらない方が良しとしよう。
本当にドMにジョブチェンジしたのかこの人は。
「……じゃあ本題に入りますよ。まず、この場を作ってもらうに当たって乙葉にも事情を話した訳ですが、そこで、乙葉にも協力を仰ぎたいと思います」
「あら、人は多い方がいいものね」
それに信頼できるし。と、先輩。
「それでは、役割分担をします……」
そして、犯人について俺が持っている情報の全てを先輩に話した。
そして、計画について再度確認をしているとき。
「あの、先輩。その首の首輪って、何なんですか?」
俺はずっと気になっていることを口にした。
すると先輩は、肉付きのいい脚を綺麗に曲げてたちあがり、着ていたワイシャツのボタンを無言で一気に外した。
ボロボロボロっと、飛び散ったボタンたちが地面に落ちる。
先輩は真剣な表情でまっすぐ俺を見つめている。
そんな状況のなか、俺はといえば……。
ただ呆然と、先輩の身体から、目が離せないでいた。
いや、これは仕方がない。
こんなもの見せられたら、目を離すことなんて出来やしない。
先輩の格好は、ボトムスは学校指定制服のスカート。トップスは、なんと、透け透けのピンク色のビニールの服だった。
押しつぶされた生のおっぱいが、外から丸見えになっている。
どうして押し付けられたおっぱいはこんなにもいやらしく感じるのだろう。
乳首を中心に、先輩のふくよかな乳がビニールに押し付けられて、非常にエロティックを醸している。
そして、俺の息子はといえば、エッフェル塔のようにそそり勃っていた。
「せせせせ、先輩! 何考えてるんですか!!」
俺は恥ずかしさを紛らわすように叫ぶ。
すると先輩は嗜虐的な目で舌舐めずりをすると、俺に1歩詰め寄り、こう言った。
「……好きにしていいのよ」
俺は自分の頬を五発グーで殴り、仰向けに倒れ込むと、意識をわざと遠のかせるのであった……。
続く。