第24話 夢、そして冥界行き列車。
場所は駒王駅の地下、そこに存在する悪魔用の冥界行きホームのベンチにて一人、玲士は昼寝中であり、夢を見ていた…。
大体4か月ぐらいに一度見る鮮明な夢、一人の勇気ある凡人とその仲間達による時代を巡り救う旅の物語、短いものもあれば長いものもあり、今回の夢は
前回にも見た戦いの祭典、それの続編なのだろうか、様々な英雄達がそこら辺から獣や人形、骨など敵を集めチームを組み、戦いを始める。
生前からの付き合い、死後の英霊としての付き合い、所属する国での繋がりなど様々なチームが戦い、予選を超え、本戦を超えて選ばれた7組が決勝にて何度も戦いあう。
そして、優勝したのは一人の凡人が率いる英霊たちのチーム。
優勝した彼は主催者であるかつて暴君と呼ばれた女性により7つの特別な対戦カードを提示される。
一戦目、コルキスの魔女とその若かりし姿の2名と理想の女性美を持つ女化した男により構築されたその戦闘限りの再現された肉体を持つ半人半神の英雄。
二戦目、影の国の女王に無理やり連れてこられ、霊基をいじられ本気を出せる肉体にされた男とその師匠による演武。
三戦目、再度理想の女性美を持つ男による改造にて自身の宝具をその戦闘に限り完全に使えるようになった100の人格を持つ暗殺者と他の代である暗殺者2名による数の暴力。
四戦目、戦乙女から逃亡していた竜殺しの男を捕獲、霊基改造し、本来の英霊として呼ばれていた場合の体にして用意した伝説の魔竜再臨。
五戦目、欲しがった男が嫌いな女と共に参加しているのを発見して激昂し、本来の英霊としての力を取り戻したケルトの女王と彼女より生まれ落ちた兵士達による特殊な戦い。
六戦目、本来なら別の者が戦う予定ではあったが今までの戦いを見て昂った英雄王が召喚の術式を超え、世界の抑止限界ぎりぎりの本来の実力を出して、挑戦状を叩きこみ、暴君が気に入った為に急遽組まれた世界最古の英霊との戦い。
七戦目、主催者である暴君とその我儘に率いられた5人の英雄との戦い、様々な戦闘スタイルを持つ者達と一人の凡人とその仲間達との戦い。
全ての戦いにて何度も負けはしたが少なき知恵を絞り、対策を考えて一戦一戦、超えていき仲間達にて更なる結束を生んでいき、戦いの祭典は終わりを迎えて夢も終わりを告げて目が覚めていく。
目を開けると同時に、奥のエレベーターの扉よりグレモリーチームとシトリーチーム、そしてオカ研の顧問となったアザゼルが出てくる。
アザゼル「ん?ゴースト来ねぇなと思ってたが先にこっちにいたのか。」
玲士「俺は基本魔方陣で行き来するからな。…さて、来たみたいだから俺は先に乗っているぞ。」
そう言いながら列車の扉より中へと入っていく。
匙「え、えっと大丈夫なのか?あれ。」
ソーナ「問題ありませんよ、彼はグレモリー眷属としてではなくグレモリー夫妻の客人として誘われていますので。」
一誠「そうなんですか?」
リアス「そうなのよね…お父様とお母様は彼を気に入っているのよ、私の家庭教師の様なものとしてね。そして客人として呼ばれた時はこうして一緒に列車に乗っていくのよ。」
ゼノヴィア「なるほど、初めて出会った時とかも説教とかしてたが家庭教師みたいな面もあったのか。」
慎士「…思いっきり私怨ぶちまけてた気がするんだが…。」
朱乃「それはリアスが遅すぎただけですもの、しょうがないですわ。」
リアス「うぐっ…とりあえず私たちも乗るわ。」
そう言いながらリアスが一人そそくさと列車に乗り込み、それに続いてリアス眷属とアザゼルが乗り込んでシトリーとその眷属は別の車両へと乗り込む。
全員が乗り込んでから数分後、列車はゆっくりと走りだす。
列車内は豪華な装いでテーブル席やカウンター席などがあり、椅子やソファなど背もたれがある物ない物様々である。
リアス、朱乃、アーシア、ゼノヴィア、一誠は同じテーブル席に座り、小猫とギャスパーが別のテーブル席へと座る。
木場と慎士がカウンター席へ座るが、最初に慎士が小猫の傍へ座ろうとして殴られたためにカウンター席にいる。
そして玲士は別の車両のテーブル席にてアザゼルと同席している。
アザゼル「…なぁゴースト?兵藤達とトランプはしないのか?」
玲士「…俺に遊んでいる暇など無いからな。」
アザゼル「おいおい…まあいいさ、それでお前さんは新人悪魔の会合へは行くのか?」
玲士「会合はお偉方の無能上層部や魔王、後は将来有望と言われている新人とその眷属達が行く場所だ、傭兵である俺が行く場所ではない、たとえ魔王ルシファーに要請されたとしてもな。」
アザゼル「ほーう、今ので聞き返さないという事は事前に言われてたのか?」
玲士「ああ、『出てみないか?』と言われている、もちろん断ったがな。」
アザゼル「ま、そうだろうな。しっかし…お前さん料理とか以外の集中できるもの作ったらどうだ?女だったらいい店紹介するぜ?」
玲士「結婚出来てないお前に言われてもな。というか最初に女を紹介しようとするな、お前の事だから神器とかだと思っていたぞ。」
アザゼル「ぐっ、う、うっせぇ!お、俺だって好きで独身してるわけじゃねぇよ!…ったく。」
玲士「それと俺はまだ17だ、年齢的に結婚はアウトだ。」
アザゼル「そういえばそうだったな…なぁゴースト、もしもの話だからそんなことは無いと言わずに答えてくれよ?復讐を終えた後に人間に戻ったらお前は何がしたい?」
玲士「何がしたい…か、はっきり言うとするなら『分からない』だ。そんな事を思ったことすら無かったからな…何をすれば良いのか予想が出来ない。」
アザゼル「なるほどな、傭兵のまま生き続けるのも良しだが、辞めてなにか別の事を始めるも良しだ、お前の相方もそっちを望んでるらしいしな。」
玲士「あいつめ全く…。」
アザゼル「ははは、さて…俺は寝るとするかね、お前さんはどうするんだ?」
玲士「…俺も寝るとしよう、する事もないしな。」
そう言いながら目を瞑り、眠り始める。
アザゼル「…やれやれ、先は長いか。」
そう言いながらアザゼルも眠り始める…。
アザゼル「短いが今回はこれで終了だ。」
玲士「担当は仮面を付けた状態の近衛玲士と独身総督のアザゼルがさせてもらう。」
アザゼル「おい独身言うな!…はあ、最初だがFGO世界の夢だな、大体4か月周期で見る夢だ。」
玲士「今回見た夢はネロ祭再び2016だな、長かろうと短ろうが1回の睡眠で一気見する感じだ。」
アザゼル「エキシビションマッチの内容は適当に予想したやつだな、終局にて強化してたしそういうのもあるかな?と思いそんな設定みたいなものをしてみた感じだ。」
玲士「まぁ、AP1だから負けても再戦可能ってことでそんなのをしてみたが…正直分からんところだ。」
アザゼル「目を覚ましたと同時に俺らが来たが一切挨拶せず、俺からの疑問に返事をしてそのまま乗り込んだな。」
玲士「ヴェネラナ、ジオディクス両名には何故か気に入られている、あんなに愛娘に文句言っているんだがな。」
アザゼル「これに関しては少しずつでもリアスが我儘じゃなくなり始めているからだな、出会った当初から比べれば特にな。」
玲士「その後は俺とアザゼルの会話だ、会合には不参加という事を伝えて雑談だ。」
アザゼル「仲介者とも時々通話して雑談していたりするな、俺の組織に来ないかって伝えたが…玲士が傭兵引退したらなって言われちまったよ。」
玲士「そんな感じだな…次回はグレモリー邸到着とグレモリー家族登場だな。」
アザゼル「修行までまだまだ先だな、さて、次回をおまちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ。」