タイトルもサブタイトルもネーミングの無さは気にしない。
さてさて、というわけで第1話、幼少期はジェットコースター並に過ぎる物語。
では、どうぞ~。
どこかの町の公園、そこで子供たち3人は遊んでいた、一人は茶髪のツンツン頭、一人は栗毛色のショート、一人は黒髪のポニーテール。
3人は仲良く遊び、時間は経っていき夕方となる…。
茶髪「あれ?もうカラスが鳴いてるー。」
栗毛「ほんとだ!カーカーって鳴いてるね。」
黒髪「もうそんな時間かー…今日はもう帰らないとお母さんに怒られちゃうね。」
茶髪「そうだね、じゃあまた明日あそぼうな!」
黒髪&栗毛「うん!」
そう言い、3人はそれぞれの家へと戻っていく。
視点は黒髪の男の子へ移り…自宅へと帰宅後の夜、父と共にベランダにて空を見る。
そして晩御飯を食べ、風呂に入り、家族と共に眠りへとつく…。
如何なる音も聞こえない夜、眠りについた黒髪の少年、近衛玲士は夢を見る…。
真っ黒な空間、そこに居るのは白と黒、交互に反転する赤い模様が入った服を着た綺麗な女の人。
その女性は少年へと語りかける。
女性「初めまして『あの人』の力を得た人…私は『あの人』の力に依りそう願いであり呪い…。」
玲士は声が出せぬまま、ただ女性の話を聞いていく。
女性「今まで、あなたは幸せに過ごせていた…それも代償を支払わずに…でも、それももう限界に近いわ…あなたは『あの人』ではない…この幸せと呪いは『あの人』の為に存在する物…。」
そう話している時、女性の足元から少しずつ消え始める。
女性「私が消えた瞬間、あなたは今までの幸運の代償が降りかかるわ…だけれど、あなたの様な幼い子を、死なせたくない…とても、とても苦しいと思うわ、どうして自分がと思う事もあるでしょう…でも、それでも…強く生きてほしいの、生きることを…諦めないで…いつか、希望の光が、あなたを照らしてくれるはずだから…。」
そう言い残し、女性の姿が完全に消える…。
その瞬間、体全体が唐突な激痛に襲われ、跳び起きようとする…が、起きることができない。
玲士「うっ、あ…なに、これ…。」
目を覚ますとそこに映るのは一筋の光、星の空が映る隙間。
玲士少年は何が起きたかも理解出来ず、動かせる右手を隙間へと伸ばす。
玲士「父…さん、母…さん…どこに、行ったの…?」
そう言った瞬間、目を閉じ、意識を失う…。
しかし、意識を失う瞬間、誰かがその伸ばした右手を握った気がした…。
…再び目を覚ますと、彼はどこかもわからぬベッドの上にいた。
左目を開けるが何かに遮られている様で黒しか見えない。
???「おお、気づいたようだな。」
その声を聞き、首をゆっくりと動かして向くとそこには一人の髭を生やした白髪の男が立っていた。
玲士「おじい、さん…誰…?」
???「俺か?俺は…そうだな、オールドとでも呼んでくれ。」
玲士「…オー、ルド…さん?」
オールド「そうだ、さて、今は休むと良い…。」
玲士「うん…。」
そう言って目を閉じ、再度眠り始める…。
その後、再び目を覚ますと体は動かせぬまま、男の話を聞いた。
あの夜起きた事、自分の両親が消え去った事、そして瓦礫の中から助け出してくれたことを…。
しかし幼過ぎた、厳しすぎる現実を受け止めるには幼過ぎたのだ…。
玲士少年は泣き、怒り、わめき…数日間時間を置きながら発狂し続けた…。
何故自分の家だけが狙われたのか、何故自分だけ助かったのか、何故自分も一緒に死ねなかったのか、何故、何故、何故何故何故と…。
日数が過ぎ…ある程度落ち着き始めた時、助けてくれた老人、オールドから一つの提案をされる。
オールド「…なあ少年、俺の息子になってみないか…?」
たったそれだけの提案、しかし両親を失った幼き心、寄り添える存在が必要な年代の彼にはとても暖かなものであり、彼はすぐにたった一言、小さな動きで返事をした。
玲士「うん…。」
それからは共に、生活をするようになった。
心の傷は癒えるまでの道は長く…オールドがどこへ行くにも必ず後ろをついて行った。
運命は回り廻る、分かれた運命はいずれ重なり合う…それが例え、衝突しあう運命であろうと…。
オールド「今回はこれで終わりだ。」
女性「あら、今回は私なのね?主人公の彼はどうしたの?」
オールド「現在の役だと会話がちょっと寂しくなるから舞台裏で元気に遊ばせている。」
女性「なるほどね、それにしても早速彼がやらかしたみたいね。」
オールド「そうだな、奴の末路は作者がエタった作品に比べほんの少しだけ酷くなる末路になるな、だがそうなるまでの過程は長い、今回の予定としては一誠新生の時に決戦で末路へたどるという感じだな。」
女性「ほんと先が長いわね、二人はどんな道をたどるのかしら。」
オールド「原作が始まればそのレールの上を添うように走るが基本は玲士サイドだからもう片方はほとんど出ないだろうな。」
女性「そう、じゃあ今回はここまでにしておきましょう。」
オールド「ああ、では次回は俺との別れだ、俺とて付き合える時間には限りがあるのでな。」
女性「では、次回もお待ちくださいませせ…って、これこっちでもやるの?。」
オールド「作者がやりたい事らしいからな、恒例で話が進むごとに増えていく。」