その男、復讐者なり   作:雪原野兎

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まぁ、そんな感じでいつエタるかもわからん作品の投稿。

妄想投稿品から移動した感じですね。

初めての人も初めてじゃない人もいらっしゃいませドラえもん並の生暖かい目で見てくださいませ。


第0章 転生入試のリンカーネーション
第0話 転生


ふと目が覚めると、俺は見知らぬ黒い空間にいた。

 

言葉で表現するなら入口を封鎖された洞窟の中の様な世界。

 

ただ一つ違うとすれば隣に知らぬ男が、そして自身の姿とその男の姿がはっきりとわかる。

 

A「ん、んん…ここは、どこだ?」

 

B「ぐっ、確か俺はいきなり何かが頭に当たって…。」

 

そう口にしている途中、頭がはっきりとしてくると互いに思ったことを口に出す。

 

A&B「って、お前は誰だ?」

 

祐樹「俺は相良祐樹、お前は?」

 

大輔「あー、俺は秋本大輔…で、ここはどこだ?」

 

祐樹「さぁ?どこだろうな、分かるのは明らかにここが家の中とかじゃないという事だな。」

 

??「ここは転生の間…お前たち二人は既に死んでしまった為にここに来ている。」

 

話している最中、後ろから唐突にその声が聞こえ、振り返ってみると中性的な男が立っている。

 

その男に一人は驚き、一人は残念そうにうなだれる。

 

祐樹「っ!いきなり後ろに!?」

 

大輔「まじで!俺達死んで転生…なんだよ、絶世の美女な女神じゃないのか…。」

 

??「そこまで露骨な欲望を言いながらがっくりされると何とも言えないなぁ…まあ良いさ、俺は転生を司る神だ。」

 

大輔「はぁーそっすか…で、こんなところに来るって事は若くして死んだからーとか部下がミスをやらかしちゃってーとかなんでしょ?」

 

神様「後者だがそういう事だ、だからこそ…お前たちには別の世界へと転生してもらう。」

 

祐樹「ええっと、元の世界に戻すのは出来ないんですか?」

 

神様「それは出来ない、ここで目覚めるまでには時間が掛かる、その間に既に死亡認定され火葬が済んでしまっているからな。」

 

祐樹「そうですか…。」

 

神様「…さて、お前たちには転生する世界を決めてもらう。互いに話し合うと良い。」

 

大輔「ん?それぞれ好きな世界に行くんじゃねぇのか?」

 

神様「そうしたいのだがな、コンマ数秒のズレ無しに同時に死んでしまったから別々に送ることができないんだ、こういう風に同時に対応することなど本来ないからな。」

 

大輔「ほーぅ…じゃあハイスクールDxDの世界で良いよな、はいけってーい!」

 

祐樹「強引な決め方だが…まぁ、特に思いつかなかったからそれで構わないさ。」

 

神様「そうか、そう言うのならその世界に送ってやろう。」

 

大輔「なあなあ!もちろん特典をくれるんだよな!」

 

神様「ああ、それはもちろんだ、若くして死んだ奴は基本1個だが…お前らの死に関しては俺の部下のミスもある、二つまで許可してやる。」

 

大輔「まじで!?いやっほぅ!俺様最強の人生を…。」

【いや、待てよ…?こいつも確か転生するんだよな…もし、そうもしも俺が狙っている女達を取られるとか癪だな…安全な時にさっさと消した方が良いな…。】

 

神様「…どうした?互いに情報を知られぬように個人面談をするぞ。」

 

大輔「え、ああはいはい、気にしないでくれ、じゃあいこうぜ神様。」

 

神様「祐樹と言ったな、お前には少し待ってもらう。」

 

祐樹「分かった、待ってれば良いんだな。」

 

神様「ああ、では行くぞ、大輔とやら。」

 

そう言った瞬間、神と大輔はその場より消える。

 

 

 

別の場所、空のような世界へと二人は転移する。

 

大輔「うおっ、すっげぇなこんな風に移動するのか。」

 

神様「さて、欲しい特典を言うと良い。」

 

大輔「どんな特典でも良いんだよな!?なら王の財宝をくれ!あ、後はもう一人の…祐樹だったか?あいつを転生後に捜せる能力をくれよ!」

 

神様「…何故、そんな能力を望む?」

 

大輔「え、そ、そんなん別に良いじゃねぇかよ、知ってるやつがいないより知ってる奴と群れる方が良いことだってあるだろ?」

 

神様「…そうか、まあ良いだろう。『王の財宝』とその人探しの能力を授ける…が、探した後もずっと探し続けるのは感覚的に迷惑だろう?探したのを開始してから終わるまでの1回限りにしておいてやる。」

 

大輔「お、まじで?ありがてぇ!じゃあ決まった事だしちゃちゃっと転生させてくれよ!」

 

神様「…ああ、では、転生させるぞ。」

【…こいつ、はぐれた場合のを考えずに言ったか、発言の途中で止めて何かを考えていた、それにこの能力…介入することにならねば良いがな。】

 

そう言った瞬間、大輔の足元に魔法陣が展開し、光りに包まれ始める。

 

大輔「目指すはハーレム!頑張るぜハハハ!」

 

神様「…新たな世界でも頑張れよ、それと『王の財宝』を望んだから渡すのは宝物庫だけだ、中身が無いのは流石にどうかと思うから一般的な武器はいれてある。」

 

大輔「は、ちょ、おい待て!?天の鎖は!?乖離剣とか本来の中」

 

そう言っている途中、その場から消え去る。

 

神様「貴様が望んだのは『王の財宝』だろう?中身は別物だ、欲しかったら英雄王の能力とでも言うんだったな。さて、ではもう一人を呼ぶとするか。」

 

そう言った瞬間、もう一人の男、祐樹が現れる。

 

祐樹「うぇ!?なんか別の場所に来た!?」

 

神様「さて、前の奴は終わった、次はお前だが欲しい特典を言うと良い。」

 

祐樹「ふむ…じゃあ『エミヤ』の能力と武器の記憶を頼む。」

 

神様「ふむ?武器の記憶?」

 

祐樹「ああ、投影六拍だ、新たに転生しても使いこなせなければ意味が無いだろう?」

 

神様「なるほどな、ではもう一度聞くぞ、『エミヤ』の能力と武器の記憶『投影六拍』で良いんだな?」

 

祐樹「ああ。」

 

神様「よろしい、では転生させよう。」

 

そう言った瞬間、同じ様に足元に魔法陣が発生し、光に包まれ始める。

 

神様「まったく強欲な奴だ、そこまでたくさんの能力を望むとはな。一つ忠告をしてやろう、もう一人の転生者に気を付けろよ。」

 

祐樹「っ?それはいったい」

 

そう喋っている最中、完全に光に包まれて消え去る。

 

神様「…さて、記憶を覚えているかは運次第、能力に関してはその世界に沿った概念へと変換される。…だが、二度目の人生を若いまま死なせるつもりなど無いぞ。」

 

そう言い、転生の神はその場より転移し消え、静寂だけが残される…。




祐樹「今回はこれで終わりか。」

神様「そうだな、転生のお話だけだからな。」

祐樹「そういえば今回は死神とかは出るのか?」

神様「オリキャラについてはそこまで出る予定無いらしいがこの作者の事だからネームドモブ程度には出すだろうよ。」

祐樹「なるほどなぁ…って、そういえばもう一人はどうしたんだ?」

神様「この場所はメタ空間で基本二人しか話し手を用意しないそうだからあいつは楽屋裏だ。」

祐樹「楽屋裏もあったのか…まぁ良いや、では次回、俺が不幸になるのは確定事項…って、まじかよ!」

神様「まぁ、もう一人が特典を不穏な願い方してたしな…では、次回もお待ちくださいませ。」

祐樹「今回はエタらずに完結できるかな?」

神様「それは作者によるからな、プロットが出来ていようが飽きたら意味が無い。」

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