東方紅魔姉妹   作:若止異

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14話:門番求む

「あ〜!掃除めんどくさい!」

「「…………………………」」サッサッサッサッ

「イリスお姉様!レミリアお姉様!もう掃除は嫌だよ」

「フラン、私達は前回も掃除をしたんだよ?それも今回よりもひどかったし………精神的苦痛とあったし」

「でももうめんどくさいし、飽きたよ!お姉達の能力で何とかならないの?」

「そう言われても……………あたしは少し先が分かる程度だし。可能性があるとすればイリスだよねぇ」

「私?出来るとしても何をすればいいの?」

「それならいいのがあるよ!ちょっと待っててね」

フランは自分の部屋の方へ走っていく。にしても部屋に戻って何をするんだろう。

「レミリアお姉様、フランが部屋に行っている内に少し掃除しておこ?」

「え?いやだよ、あきた」

「……………そうか」

 

10分後………

 

「お姉様!持ってきたよ!」

「これは……絵本?何で絵本を」

「ここを見て」

フランが指を指したところを見ると、悪魔みたいな人物が自分の影に死体を吸収?している絵が描かれている。

「お姉様こんなのできないの?」

「え?いや、急にそんなこと言われても。こんなこと私に出来んの?まぁやってみるけど」

えーっと、まずは私の影を広げて。影のところにある死体や血溜まりを影に……………あ、死体や血が影に沈んでいくように飲み込まれてる。

「……………出来ちゃったよ」

「すごい。イリスこんなこと出来るの?でも、やったー!これでもうこんな掃除しなくて済む!」

「お姉様カッコイイ!悪魔みたーい!」

「悪魔って……吸血鬼だから一応悪魔だけど」

 

ワイワイガヤガヤ……………

 

コンコン

「?誰だろう?まさかまた吸血鬼?でてみるか」

「レミリアお姉様、私が出るよ。影で相手の動きを止められるし。て言ってももう止めてるよ」

「え、本当だ、イリスの影が扉の方に伸びてる。じゃあお願い」

「うん、相手は驚いているだろうね。急に動けなくなって……ウフフ」

「「だからイリス(お姉様)怖いって」」

 

ガチャ

 

「誰でしょう?」

扉を開けると髪が赤く、華人服とチャイナドレスを足して2で割ったような服装をしている人が苦そうに立っていた。

「どうしたんですか?」

「あぁ、こんな時間にすみません、私はここに住んでいる吸血鬼さんに用があって、それでノックしたら突然体が動けなくなって」

「私が吸血鬼です、用とは?まずそれからです」

「お話がありまして。最近この館が襲撃され、大人の吸血鬼達はやられたが子供の吸血鬼達が残っているという噂を耳にしまして。それで私をこの館で雇ってくれないかなぁって思いまして」

「なるほど、とりあえずお入り下さい。能力は解きました。だけど何か不審な動きを見せたらすぐに動きを止めます」

「あ、ありがとうございます」

 

『失礼します』

 

「あ、イリス、どうだった……………だれ」

「なんか私達に話があるようで、話は自分をこの館で雇って欲しいと」

「はい、えーと、私は紅美鈴と申します。東洋のほうから来た妖怪です。あ、あなた達に危害を加えるつもりはありません」

「なるほど、レミリアお姉様、当主はお姉様だからお姉様が決めて(さっきはあんな態度をとったが、正直に言うと原作のキャラだから雇った方が絶対にいい。寧ろ雇ってくれ)」

「ん〜、とりあえず部屋は用意するけど2、3日は様子見ね」

「ということは……」

「うん、雇う」

「ありがとうございます!正直、私住むところが無かったんで雇ってもらえなかったらどうしようかと」

「様子見どけどね。じゃあ自己紹介しましょうか。あたしは長女のレミリア・スカーレット。この館の当主よ」

「私は次女のイリス・スカーレットです。美鈴さん、よろしくお願いしますね」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします(さっきとは全く雰囲気が違う)」

「あたしは3女のフランドール・スカーレットだよ。フランでいいよ」

「こちらも改めて、私は紅美鈴と申します。東洋から来た妖怪です。よろしくお願いします」

「じゃあ私が部屋を案内するね」

「え?それは当主のあたしの仕事じゃあ……」

「いいじゃんいいじゃん」

「…………うん」

 

「まずはあなたの部屋はここ、そして隣が並んで私、レミリアお姉様、フランという感じで私達の部屋があります」

「あのぉ、ちょっと聞いてもいいですか?」

「ん?どうぞ」

「雇ってもらうのは嬉しいのですけど、イリス様達ってここ最近襲撃されたじゃないですか。そんな時に私が来てどう見ても怪しいじゃないですか」

「そのことは大丈夫、私はあなたを信用していますから」

「ありがとうございます」ウルウル

「じゃあ部屋に居てもらってもいい?私はお姉様達と話してくるから、後でこの部屋に来てもいい?」

「あ、どうぞ。それじゃあまた後で」

 

イリス移動中……

 

「あ、イリスお姉様」

「今戻ったよ」

「イリス、あの妖怪はどうだった?」

「私の感じたのは、真面目で優しいって感じたね。案内しているときに少し話したんだけど、この時期に来ているのにどうして信用してくれんのかって」

「へぇ、それで雇ってと言われたけど何の仕事を与えればいいかな?」

「ご飯作って欲しい!」

「確かにねぇ、私達ここ最近はパンとかしか食べていないもんね」

「それじゃあ、もし料理出来たら料理人をやらせよう。あとは?」

「ん〜、また襲撃とか怖いし門番とか?妖怪だったら戦えるだろうし」

「そうだね」

「それじゃ、私は美鈴と話してくるよ。ついでに料理は出来るか聞いてみる」

 

イリス移動中………

 

コンコン

「イリスだけど、入っていい?」

「は、はい!」

ガチャ

「お姉達と話したんだけど美鈴には門番をやってもらうことになったよ。あと美鈴って料理出来る?」

「はい、自分で言いますけど私は中華料理は結構出来ます」

「なら良かった、実は私達料理出来なくてここ最近パンとかしか食べてなくてね。じゃあ夕方と夜のご飯をお願いしてもいい?門番は日が出ている間でいいから」

「分かりました。じゃあ明日からよろしくお願いします。あとありがとうございます」

「どういたしまして」




紅美鈴、登場!

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