あの襲撃から一ヵ月後……
「あたしは3枚チェンジかな」
「ん〜じゃあ私は1枚だけ…………よし」
「じゃあいくよ?せーのっ」
フラン 5と7の2ペア ③⑤⑤⑦⑦
イリス 6と12のフルハウス ⑥⑥⑥⑫⑫
「やった!勝ったー!」
「また負けた……………イリスお姉様ポーカー強すぎるよ」
「まぁね」
まぁ、私が教えたのだから強いのは当たり前と言ったら当たり前だが。にしてもフランは飲み込みが早いから色々なゲームが出来る。
「だったら次はレミリアお姉様も誘って一緒にトランプしようよ」
「いいよ、じゃあレミリアお姉様を呼びに行こう」
姉妹移動中…………
大広間の横の廊下
「レミリアお姉様、部屋に居なかったね」
「ん?大広間から何か声が聞こえるよ」
「ドラスがいないスカーレットなんぞ俺の敵でもない!今お前を倒して宝や館を盗ってやる!」
「イリスお姉様?なんかまずいことになってない?」
「そうだね、早く行こう!」
・
・
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「ちっ、もうバレちゃったか!」
「レミリアお姉様ー!大丈夫!?」
「イリス!?フラン!?なんでここに、遊んでたんじゃないの」
「そんなことよりも今はどういう状況?」
「あたしが広間にいたら突然、館に侵入してきて攻撃して来たの。多分お父様達が死んでしまったことがバレた」
「やはりドラスはいないのだな!だったらこの館は俺が貰う!」
「レミリアお姉様、私達も戦うよ」
「ここはあたしだけでーーーいや、イリス達にも手伝ってもらおう」
「分かった!フランも行ける?」
「うん!あたし達3人だったら勝てないものは無いよ!」
「ドラスの子だとしても、ガキが何人で来ても弱いだけだ!死ね!」
吸血鬼がレミリアに向かって襲いかかる。だが、レミリアは吸血鬼の拳を片手で受け止めた。
「なっ!?」
「あんたなんてこの前来た吸血鬼に比べれば弱い弱い。それにその様子じゃあ能力も持って無いみたいだし。どお?子供だから弱いと思っていた相手に片手で攻撃を止められる気持ちは」
「くっくそぉっ!」
吸血鬼は拳をレミリアに掴まれたまま反対の手や足でレミリアに攻撃する。しかしそれもレミリアに躱されてしまう。
「な、何故当たらないんだ!?この距離で!」
「あたしは少しだけど先のことが分かるの。それであんたの攻撃を避けているわけ」
「ちっ、ここままだったら俺がやばいな…………おい!お前らも来い!」
吸血鬼が叫ぶと次々に吸血鬼が館に入って来る。ざっと50人ぐらいいる。
「はあ、もう出番ですか?たかだか子供になに手こずってるんですか」
「うるさい!お前らも手伝え!」
「はいはい、でしたら俺達はこっちのガキ2人を殺りますよ。お前らも行くぞ!」
『オォォーーーー!!!!』
「ちっ、イリス!フラン! っ!?」
「お前の相手は俺だ」
sideイリス
「フラン、大丈夫?」
「うん、行けるよ。あたしも戦えるもん」
「分かった、でも能力は使っちゃダメだよ?」
「うん……………でももしもの時は使うからね」
「……………分かったよ、それじゃあ行くよ!」
『行けぇー!相手はたかが子供2人だ!』
「うるさいですねぇ……よっ!」
イリスは突撃してきた吸血鬼に影で作った数本の槍を投げる。槍は吸血鬼を次々に貫いていく
「くっ、こいつ能力を持ってるぞ!お前らはそっちの赤いガキを殺れ!」
『分かった!!ウオオォォォーー!!』
「大勢で来てもフランは倒せませんよ?ましてや私も倒せませんよ。あなた達は弱いですからねぇ」
「なめやがって!ガキがっ!能力を持ってるからって」
「ガキガキうるさいですねぇ。でも実際あなた達はそのガキに倒されているんですよ…………もういっちょ!」
イリスは煽るように話し、吸血鬼達が突っ込んで来たところを槍で貫いていく。
「本当に弱いですねぇ………ウフフフフ」
「くそぉっ!」
sideフランドール
「お前らはそっちの赤いガキを殺れ!」
『分かった!ウオオォォォーー!!!』
「あ、あたしの方に来た。あたしはお姉様達とは違って能力は上手く使えないもんなぁ。とりあえず殴ったり蹴ったりすればいいのかな?」
「ウオオォォォ、殺れぇ!」
吸血鬼が数人でフランに襲いかかる。
「やぁっ!………あ、弱い………」
フランは腕に力を込めて吸血鬼達一人一人を殴る、吸血鬼達は吹き飛んで壁に当たり、動かなくなる。
「っ!?子供如きがぁっ!ぐっ!?」
フランが突っ込んで来た吸血鬼を蹴り飛ばす。
「あたしに勝てないんだから、お姉様達に勝てるわけないじゃん。ふぅ、終わった〜案外すぐ終わるんだなぁ。どれどれイリスお姉様の方はどうかなぁ?」
『くそがぁっ!死ねぇ!』
『だからワンパターンなんですよ。当たりませんねぇウフフフフ』
「イリスお姉様……………怖っ!あれを見たらもうイリスお姉様と戦えないや」
フランはイリスの戦いに見入っている内に1人残っていた吸血鬼がフランの背後に切りかかる。
「油断したぁっ!死ね!」
「っ!?まずっ。痛い!」
フランは優れた瞬発力で急所を逃れるが腕を斬られてしまう。切断されることはなかったが、フランの腕からは大量の血が出ている。
「くっ、痛い!痛い痛い痛いイタイイタイ!」
吸血鬼がフランにとどめを刺そうと剣を構える
「手こずらせやがって、終わりだ!死ね!」
フランの心臓部分を貫こうとする……………だが、フランを貫こうした剣が突然砕ける。
「な、ぜ、っ!?」
「イタイナァ、イタイイタイイタイ。フランハコンナニイタインダヨ?バーン!」
フランが能力を使い、腕を斬られた吸血鬼の腕を破壊する。
「アッ!?がぁ、いってぇどうして急に?」
「ドウ?イタイデショウ?モウイイヤシンジャエ!」
フランが能力を使う、吸血鬼が砕けたようにバラバラになる
sideイリス
『痛い!痛い痛い痛いイタイイタイ』
「フラン!?くっ早くフランの所に行かないと!」
「死ねぇ!」
「邪魔ぁーっ!」
『ドウ?イタイデショウ?モウイイヤシンジャエ!』
「あぁ、どうして能力を……………」
イリスはフランがこの前のように能力を使って暴走じみているところが目に入り固まってしまう
「あぁ、フラン、どうして……………」
「あのガキがどうしたっ!おらっ」
隙を見せたイリスが吸血鬼に腹部の辺りを斬られてしまう
「っ!いったい!ぐぅ」
sideフランドール
イリスが腹部を斬られる
「イリスオネエサマ!?アァ、オネエサマ、オネエサマァァ!」
フランがイリスの方へ走るが、吸血鬼がフランに切りかかる
「死nーーぐはっ!?」
「ジャマダーー!イリスオネエサマ、オネエサマオネエサマオネエサマァァ!!」
フランが切りかかって来た吸血鬼達を能力などを使いながら倒し、イリスに向かって走る
・
・
「イリスオネエサマ!ダイジョウブ!?」
「ふ、フラン大丈夫だからフランも落ち着いて……………」
「ソンナコトヨリモ!オナカカラ血ガ!」
「私は、吸血鬼だからこのくらい、大丈夫、だよ。フランも落ち着いて、ね?」
「ウン」
「いいこ、大丈夫、だから……………ガクッ」
イリスは何とかフランを落ち着かせようとするが、多量出血で意識を失ってしまう。
「オネエサマ!?オネエサマ!!!??イヤアァァーー!ミ、ミンナシンジャエェー!」
フランは暴走し、能力を使って次々と吸血鬼を破壊していく。
被害はレミリアのところまで及ぶ
sideレミリア
「そろそろくたばれ!」
「それはお前だ!あたしはイリスやフランの所に行かなきゃなんないんだ!」
「ガキがぁーっ!っ!?」
突然、レミリアが戦っていた吸血鬼が砕けたようにバラバラになる。
「っ!?これはフラン?一体どうして……………っ!?イリスがお腹から血を出してる!?早く行かなきゃ!」
sideフランドール
「シンジャエ!シンジャエ!シンジャエェーッ!」
フランが吸血鬼の全員を破壊する。フランの周りには多くの肉塊や血が散らばり赤黒くなっている。そこにレミリアが走ってくる。
「ハァ、ハァ、ハァ……………イ、イリスゥ、オネエサマァ」
「フラン!大丈夫?何があったの!?」
「レミリア、オネエサマ。イリスオネエサマノオナカガキラレチャッテ」
「えっ!?イリスを見せて……………血がいっぱい出てる。でも大丈夫だよ、血がたくさん出ているけど寝ているだけだよ。良かったぁ」
「ホント!?ヨカッタ、ヨカったぁ……………」
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・
少し時間が経って……………
「う〜ん、私は……………そういえば吸血鬼達は!?」
「イリスお姉様!目が覚めたんだね!吸血鬼ならあたしとレミリアお姉様が倒したよ!」
「そっか、2人共怪我は無い?」
「あたしは無傷だけどフランが腕を少し怪我した程度、でももう治ってるよ」
「イリスお姉様こそ大丈夫なの?」
「私は……………腹部を斬られたけど、もう治ってる」
「良かったよぉ、あたしはてっきり、うぅぅ……………イリスお姉様ぁーっ!」
フランがイリスに抱きつく
「フラン…………少し苦しいよ、あとちょっと痛い……かな?」
「お姉様ぁ!お姉様ぁ!」ギューーー
そこには、肉塊と血溜まりに囲まれた姉妹がいた
無双に近い感じになった……………
カタカナの部分読みずらかったらすみません