原作は三人部屋もありましたが、二人部屋のみにしています。理由はハルナや夏美を絡ませるか迷っているからです。
ハルナと夏美が同室です。
ツナはなにを作ろうか迷っていた。食べてと誘ったはいいが冷蔵庫に碌な物が入っていなかった。
「手伝うえ〜」
と木乃香・のどか・あやか・千鶴が厨房にやってくる。明日菜と夕映は料理は苦手な様でナッツと遊ぶことを選んだようだ。
「なにを作るのですか?」
と千鶴がツナの横に立ち冷蔵庫を覗く。
「卵と玉ねぎ、挽肉・・・オムライスなんてどうですか?」
「ありがとう。じゃあオムライスと残り物で悪いけどサラダとスープを用意するね。」
千鶴が提案しツナが相槌をうつ。
ツナは木乃香とあやかにサラダを頼み、のどかと千鶴にスープを頼み、一人で七人分のオムライスを作って行く。
サラダとスープはすぐに終わったので、ツナを手伝おうと集まるが、ツナの手際が良く手伝う余地が残っていなかった。
完成した料理を七人で食べると「美味しい。」と其々が感想を漏らす。日頃から良いものを食べているあやかや千鶴も美味しいと感じていた。
雑談をしながら食事をし、千鶴がツナに
「ツナさんは高校を卒業してから働いているんですか?」
とツナの過去を聞こうと問いかけた。
「大学も卒業して、いまは社会人二年目なんだ。」
と食後のコーヒーを配りながら答える。
「それだと計算があわないです。21歳でしたよね?」
と夕映が気づき首を傾げたら、
「ツナさんあなた・・・本当はおいくつなんですの?」
「21歳だよ。大学は一年で卒業できたから。」
あやかはツナに詰め寄るが、ツナは身分証を見せて誤解を解く。あやかはツナとの近さに気づき飛び退き
「すいません。私としたことが。」
と恥じらうあやか。
「ふわ〜飛び級なんや。すごいな〜」
「だから勉強もできるんですね」
と木乃香と明日菜。
「どうしてそんな人が喫茶店のマスターなんかに」
「夕映〜マスターなんかはひどいよ」
と考える夕映に対して突っ込むのどか。
「その髪は地毛なんですか?」
とツナのフワフワした髪を撫でる千鶴。
「子供の時から爆発頭でね。大学まで茶色かったんだけど、イタリアの水があったのかイタリアにいた二年間で色が変わっちゃってね。」
とされるがままのツナ。
「さすがに恥ずかしいかな」
と千鶴の手を持ち撫でるのを止める。
「ごめんなさい。つい。」
と笑う千鶴。
その後は全員で後片付けをし、お店から寮まで10分の距離で表通りをまっすぐなのだが、夜道で危ないからと六人を寮まで送る。
帰り道の道中で、明日菜とのどかにもうすぐ中間テストが近いから勉強を見て欲しいと頼まれ了承した。あやかと千鶴も手伝うと約束し、六人とツナでの勉強会が開かれることになる。
翌日は夕方までは同じような客数だったが、夕方から女子高生のお客で満席になっていた。待つ列ができていなかったのが救いだった。
木乃香達は満席状態に驚き、木乃香は着替えもせずにエプロンを着用し接客に回った。あやか達も手伝うと言い、明日菜・あやか・千鶴が接客を、木乃香・のどかが調理補助、夕映がレジ打ちをやり始めた。ツナは接客とコーヒーを担当した。
昨日来た女子高生達がツナとの写真を友達に見せたらしく、ツナ見たさに来た女の子が多かったようだ。昨日の女子高生達もお店の小ささと二人で切り盛りしてるのを理解していた為、日にちをずらして行くように調整はしてくれていた。
嵐が去り、明日菜達にお礼を言う。もちろん勉強を教え夜ご飯も一緒に食べたが、ツナは明日からのことを考えていた。
「明日菜ちゃん達。アルバイトを増やそうと思うんだけど、興味ないかな?」
と六人に声をかける。あやかと千鶴は立場上難しいと謝罪し、明日菜と夕映・のどかはどうせ毎日くるならとアルバイトをすることに、今週は四人同時勤務で落ち着いたらローテを考えることにした。
ツナは超直感がまだ不安を感じていることから助っ人を数人呼ぶ決意をする。