木乃香のというか関西弁がよくわかりません。
多少おかしい部分もありますのがご了承ください。
四人は宿題を進めていくが少したつと
「ん〜わかんないよ〜」
と明日菜が頭を抱え始める。
たまたまツナが和菓子をサービスしようと持ってきており、そんな明日菜の手元を覗き
「ここはね。この公式を使ってみるとわかりやすいよ。」
とヒントを出してあげる。
「え?えっと・・・こうですか?」
と明日菜は答えをツナに見せる。
「うん。正解。じゃあこっちも解いてみて。」
「わかりました。」
ツナは違う問題に指をさして同じやり方だよ。と明日菜にヒントを与える。明日菜はスラスラと解いていき
「できました!これもこの公式だったんですね。」
と自分で解けたことに喜んでいた。
それを見たのどかが
「あの・・私も・・ここがわからなくて」
と顔を赤くしながらも質問をする。
「そこはね。」
とのどかが男性に対して苦手意識を持っていることを理解しているツナは優しくゆっくりと教えていく。
「ツナさん教えるの上手ですね。」
「これでも小中高の教員免許も持ってるんだ。」
夕映が明日菜とのどかに教えるツナを見ながら、教え方について褒めると、ツナは頬を掻きながら答える。
「夕映ちゃんは大丈夫?」
「私は勉強がきらいなんです。」
と夕映が言い、木乃香が
「夕映は頭はいいえ。」
と夕映をフォローする。
「俺も勉強は嫌いだよ。でも必要だからやっただけ。夕映ちゃんにもそういう時が来るかもだから、その時になったら頑張ろうね。」
と学校の先生と違い、いま頑張れとは言わないツナに笑う四人。
「なにやってるんですか?」
「なにやってるんですの?」
と声が聞こえ、そちらに目を向けると千鶴とあやかが来店していた。
「ツナさんに勉強を教わってたのよ。委員長こそどうしたの?」
と明日菜が疑問に答える。
「明日菜さんが勉強をするなんて!」
あやかはハンカチを目に当て泣き真似をする。千鶴はあらあらあやかはと頬に手を当てていた。
「ツナさん教え方、うまいんやで〜」
とニコニコしながら木乃香が経緯を話す。
「じゃあ私達もやろうかしら」
と千鶴が宿題を取り出し、あやかにも席に座るように促す。千鶴とあやかはツナに質問をすることはなかったが、明日菜やのどかに対しての教え方を観察しており、その教え方に共感していた。
ツナの教え方は丁寧で、すぐに答えを出すのではなく使う公式を教えたりヒントを出すのみで考えること自体は自分でさせていた。
二人の視線に気づいたツナは「どうしたの?」と首をコテンと傾けた。
「いえ、教えるのがお上手でしたので。」
「なれていらっしゃるんですね?」
「年が離れた弟達がいて、よく面倒を見ていたんだよ。」
二人は納得して、宿題も終わったことからコーヒーとケーキを頼んだ。
四人も宿題を終わらせたが、時間を見ると20時近くになっていたため、お礼を言って帰ろうとしたが
「遅くなっちゃったし、よかったら夜ご飯を食べていって。」
とツナに誘われた。
六人はもっと話したいなと思い甘えることにした。