ツナが麻帆良に帰ってきて一週間程が経過すると学生達はテスト勉強を開始していた。お店を閉めて明日菜・木乃香・のどか・夕映・刹那・あやか・千鶴と夕食を食べていると、明日菜が
「ツナさん。また勉強をみてほしいんですけど・・・大丈夫ですか?」
と遠慮しながらたずねてきた。
ツナが明日菜だけではなく周りにも目を向けると、他のメンバーも期待しているような表情をしており、ツナは苦笑いを浮かべながら
「大丈夫だよ。木乃香ちゃん・のどかちゃん・あやかちゃんに千鶴ちゃん。ノートをかりてもいいかな?」
「うちので役に立つならええで〜」
「私のもですか?」
「皆さんの役に立つならお安い御用ですわ!」
「あらあら、ノートを見られるのは少し恥ずかしいわね。」
四人共事前に準備をしていたようで、その場でノートを差し出してくる。のどかは何故自分のノートもと不思議がってはいるが、渡せる用意をしてきていた。
「ありがと。じゃあ明日の午前中まで借りるね。明日は土曜日だけどまた勉強会でも開く?」
ツナはニコニコと笑いながらノートを受け取り、前回みたいにするのか確認をするが
「申し訳ありません。今回なんですが、私達の他にも参加したいという方々が多数いまして、前回みたいにここでやるのには問題が・・勝手ながら学校の空き教室を使えるように手続きは済ましてあります。」
「そうなんよー。うちはまたお泊まりしたかったんやけど、さすがにクラスの半数以上はここに入らんし。」
「泊まり・・・って、このちゃん!?」
「私もまた同じ布団で一夜を過ごしたかったんですが、残念です。」
「同じ布団!このちゃんも!?」
「せっちゃん落ち着いて・・・キュウ」
あやかが申し訳なさそうにツナに頭を下げて現状の報告とすでに対処済みであることを伝える。木乃香は泊まれなかったことが不満なのか少し頬を膨らまし、木乃香のお泊まり発言に刹那が動揺し、千鶴は頬に手をあてて困り顔を浮かべ溜息を吐いた。そんな千鶴の発言に刹那は木乃香の肩を掴みブンブンと前後に激しく揺らし・・・木乃香は酔ったのか気絶してしまう。
「うわ!あやかちゃんすごいね!うちに秘書としてこない?泊まりは前回だけで次からは阻止させてもらうね。参加者は他に誰がいるの?って刹那ちゃん落ち着いて!明日菜ちゃん、のどかちゃんと一緒に木乃香ちゃんを布団に寝かせて上げて。」
「嬉しいですが喫茶店に秘書って必要なのですか?参加者はエヴァンジェリンさんに茶々丸さん、姉崎さん、桜子さん、釘宮さん、風香さん、史伽さん、長瀬さん、龍宮さん、まき絵さん、和泉さん、明石さん、大河内さんになります。」
「 お嬢様ーー!!」
「桜咲さん落ち着いて。」
「カオスです。」
明日菜は倒れた木乃香を抱え、のどかは慌てて布団を用意する。あやかはツナからの勧誘に笑顔で答えるが喫茶店に必要なのかと首を傾げる。
そんな中、刹那が自暴自棄になりながら叫んでいたのを千鶴が抱きしめて落ち着かせる。
そんな光景を見ながら変な名称のパックジュースを飲み夕映がポツリと呟いた。