ツナがさよに説明をしていると奥から一人の男が現れる。
「ツナヨシくん。久しぶりだね。」
「久しぶりチェッカーフェイス。まだ時間は大丈夫だよね?」
「こちらでの活動時間はもう残っていないが、私と一緒にいる分は問題ない。私と離れて行動すると向こうとの縁が切れるから注意するように。」
ツナはいまネギまの世界との縁を築いている最中であり、長い時間ネギまの世界から離れてしまうと、歴史の修正力によって木乃香や明日菜がネギとの縁が復活し魔法世界の事件に巻き込まれてしまう可能性が出てきていた。
「あの〜私はどうしたらいいんですか?」
「あ!話の途中だったよね。ごめんね。さよちゃんの身体なんだけど、慣れるまでの一ヶ月くらいは馴染んでるかどうかの経過確認をしたいんだ。その間に学校に通うための勉強や現代社会の知識も学んで欲しいし、母さんに家事も教わってほしいんだ。8月になったら迎えに来るから。」
「なんか花嫁修行みたいですね!」
「あらあらあらあらーさよちゃんみたいな娘だったら大歓迎よー。じゃあさっそく一緒に料理でもしましょ!」
ツナがツッコミを入れる前に奈々はさよを連れて厨房へと消えて行った。
その姿を目で追っていたチェッカーフェイスは二人が完全に見えなくなると真剣な空気を纏いながら
「一つ伝えないといけないことがある。」
「それはあの娘達の件?」
チェッカーフェイスの雰囲気が真面目なものに変わったため、ツナも仕事モードに切り替える。
「●●●を夏休み中の期間だけ京都に派遣することになった。京都で合流してほしい。」
「●●●を!?」
ツナは●●●という名前を聞いて驚き、昔を思い出したのか苦い表情をする。
「今回●●●にはある人物の捕縛或いは抹殺を依頼してある。ツナヨシくんにはその補佐を頼みたい。」
「わかりました。・・・●●●って生きていたんですね。あとあの娘達には知られない方がいいですよね?」
「いや、ユニくんの未来視によると一緒に京都に行くのは確定みたいだから無理に隠す必要はない。あの娘達と魔法世界とは完全に縁が切れるほどの関係性ではないという事だろう。」
ツナとチェッカーフェイスは保護対象に完全な平穏を望んでいたがそう簡単にはいかない事態に暗い空気になる。
すると
「つっくん、川平さーん。ご飯できたわよー!」
「お義母様の料理すごい美味しいですね!!」
沢田奈々の声と味見をしたのか口元にソースをつけたさよが顔を出した事により、暗い空気が一蹴された。
ツナは久しぶりの母親の料理を幸せそうに食べて、さよと再会の約束を交わして夜の炎で移動をした。
●●●は人の名前です。今は伏字にしておきます。
期末テスト→夏休み(京都編)の予定です。