肝心の学園祭の話し合いだが、喫茶店というよりも持ち帰りが基本のファーストフードに近い感覚で決まっていく。店内でも飲食は可能だがその場合はメニューが別にあり、持ち帰りと比べると割高になっていた。
「うん。いいんじゃないかな。お客さんの回転率が大事だし、持ち帰りが基本なら洗い物とかの作業も減るから。メニューは決まったの?」
「具体的なメニューはこれからネ。私達は中華料理を出すつもりヨ。」
「衣装は店舗が出来てから内装に合うものにしようと決まりました。」
「私がいない間にそこまで進んだんですの!さすが超さんと千鶴さんですわね。」
超と千鶴がツナとあやかに進捗を報告するが、あやかは自分がいない間にここまで決まるとは思っていなかったようで、目に見えて落ち込んでしまった。
「あやかが大体の案を出してくれていたから、後は決めるだけだったのよ。」
「そうネ。あやかさんがここまで頑張ってきたからみんなが協力する気になったんだと思うヨ。」
千鶴と超が笑いながらあやかにフォローをいれて慰める。
「ツナさん。メニューなんですが、いくつか考えてきていますか?」
あやかは本気で落ち込んでいるわけではないため、すぐに復活しツナにメニューについて尋ねる。
「一応は考えてきたよ。でもみんなが調理できるものを選んだから変り種はないよ?」
ツナが持ってきたリストには
持ち帰り品としてフライドポテト、唐揚げ、オニオンリング、サンドイッチ、ホットドッグ
店内用としてボンゴレパスタ、カレー、カレーパスタ、ピザ、ケーキ
となっていた。
「フライドポテトや唐揚げ、オニオンリングは揚げるだけでいいし、サンドイッチやホットドッグは作り置きが可能だから楽だよ。店内用はボンゴレパスタだけ調理が必要になるけど、カレーはルーを事前に作り置きができて、ピザも生地を事前に用意しておけば焼くだけだから。」
「超包子からは肉まんと点心、炒飯を考えてるヨ。こっちのはどうしても調理が難しのもあるから超包子のスタッフ中心でやる予定ネ。」
「実際の店舗の調理場も確認しないとだけど、何時ぐらいにできる予定なの?」
「店舗は明日には概ね完成いたしますわ。では明日は店舗での打ち合わせにしましょうか?」
イタリアにて
「びゃくらーん!またあっちに行ってもいい?」
「ハハン またボンゴレに会いに行くのですか?」
「バーロ!そんな簡単に行き来していいのかよ?」
「ん〜僕も行きたいし次はみんなで行こうか?ユニちゃんに声をかけてみるよ♪」(面白そうだし骸くんやザンザスくんにも声をかけて見ようかな〜。)
「お兄ちゃん!次はみんなで行かない?学園祭が近いんだって!」
「真美。ツナくんの邪魔はしちゃダメだよ。行くのはいいけど、ユニちゃん達に聞いてみないと。」
ブルーベルや古里真美からツナがいる麻帆良学園がもうすぐ学園祭を行うという情報が身内に伝わって行った。