ツナま!   作:ばすけばすけ

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第12話

ツナが自室に戻り布団に入る六人。

 

「あの写真、男性女性も美形な方ばかりでしたわね。」

 

「そうですね。しかもユニちゃんという方は明らかにツナさんに好意を抱いてるかと。」

 

「私達と同い年だって。」

 

千鶴・あやか・明日菜が口を開く。

 

「楽しそうにしてる写真ばかりやったな〜」

 

「だからこそ外国語を覚えたのでしょうか?家庭教師がって言っていましたが、普通ならありえないのです。」

 

「でもツナさんの周りに集まるのはわかる気がします。」

 

木乃香・夕映・のどかも続く。

 

夕映は何ヶ国語も覚えた理由に対して疑問に感じているようだ。

 

「いっそのこと夜中布団に潜り込みましょうか?」

 

と千鶴が言い出す。

 

「千鶴さん!貴女は何を言っているんですの?」

 

「あら?あやかは興味ないの?」

 

「流石にダメやと思うわ〜」

 

「なんでダメなの?高畑先生とはよく一緒に寝てたけど。」

 

明日菜は意味がわからないと呟く。

 

明日菜の発言に流石にヤバイと感じて、意味を説明する。木乃香も多少の知識はあり男性に対しての危機管理もあるが、明日菜に関しては知識すらない状況だった。

 

原作とは違い高畑に対して恋愛感情がないことから、男女関係に対して無頓着になってしまっていたようで高畑もなにも教えてはいなかったようだ。

 

明日菜は五人から合宿前にあやかが言った意味、千鶴の発言の意味を明日菜に教える。家柄の関係から身内からの注意や教育もある千鶴とあやかが一番知識があり、夕映とのどかは本での偏った知識を、木乃香は少女漫画からの知識でキス程度までしか知らなかった。

 

明日菜は顔を赤くしながらも聞いており、ときおり想像したのか悶えていた。木乃香もキス以上のことを知り大人や〜と顔を赤くし、のどかは途中で意識が飛んでいた。

 

そんな一夜を超えて翌日の朝。

五人は良い匂いで目が醒める。明日菜は新聞配達の為すでにいなく布団も畳まれていた。

 

「おはようございます!すいません。朝ご飯は手伝うつもりでしたのに。」

 

キッチンに向かうとツナが朝ご飯の支度をしていた。ちなみに和食だ。

 

「構わないよ。枕や環境が違うと寝付きにくいし気にしないで。準備できてるから顔を洗ってきて。明日菜ちゃんも帰ってきてて、いまシャワーを浴びてるから。」

 

と五人に顔を洗ってくるように促す。

 

「シャワーありがとうございます。」

 

と明日菜も出てくるが

 

「キャッ」

 

と段差に躓いてよろけてしまいツナの胸の中に飛び込んでしまう。ツナも思わず抱き締めう。明日菜はツナとの密着度に昨日のことを思い出して頭から煙を出してしまう。

 

「ありがとうございます。」

 

とお礼を言い離れるが、顔を見ることができずにいた明日菜にツナはなにを勘違いしたのか頭をポンポンと撫でる。木乃香達から見たら明日菜は耳まで真っ赤になっているがツナは気づいていない。

 

「明日菜さん。ちゃんと乾かしますから一緒に来てください。」

 

とあやかが明日菜の手を取り誘導する。

 

「委員長。私、昨日のことを聞いてからツナさんを意識すると胸が苦しいの。」

 

と半泣きで話す。

 

「明日菜さん。それが恋なんですのよ。」

 

と明日菜を抱きしめながら落ち着かせる。明日菜は落ち着きを取り戻しながら、

 

「そっか。これが恋なんだ。みんなも同じ気持ちなんだよね?」

 

「少なくても私は同じですわ。他の方々も同じだとは思いますが、私から言うことはできません。」

 

と二人はライバルだね。と笑う。

 

キッチンに戻ると食事が並べられており

 

「おかえり。じゃあ全員揃ったし食べようか。いただきます。」

 

と食べ始める。

 

「のどかちゃん髪型変えたんだ?」

 

のどかが前髪をピンでとめて目を出していた。

 

「はい。勉強するのにも邪魔になりますから。」

 

「のどかは可愛いのでその方がいいです。」

 

と夕映。

 

「うん。可愛いよ。明日菜ちゃんも髪を降ろすと綺麗だね。」

 

ツナはナチュラルに二人を褒める。二人は赤くしながらも嬉しそうに笑う。

 

朝ご飯を片付けて勉強の時間になる。

ツナは小テストの解答用紙を配り、借りていたノートも返す。

 

「とりあえず、テストは月曜日にある五教科だけだから、予想問題集を作りました。それを重点的にやりましょう。」

 

となぜかスーツ姿。

 

「はい!なぜツナさんはスーツ姿なんです?」

 

と夕映が代表してきいた。

 

「先生をやるなら形からかなってね」

 

パンパンと手を叩き、

 

「時間もないし始めるよ。」

 

と勉強を開始する。

 

ツナから配られた予想問題集は細部の部分が一人一人違うもので、それぞれの苦手部分を重点的にカバーできるように作られていた。


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