ツナま!   作:ばすけばすけ

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第11話

次の日の教室にて。

 

「月曜日からテストかー。嫌だなー。明日菜は大丈夫なの?」

 

と佐々木まき絵が机に寝そべる。

 

「私も嫌よ。でもバカレンジャーの呼び名は嫌だから頑張るの」

 

と小さく呟く。

 

「今年こそは万年最下位を脱出しますわよ!」

 

と宣言するあやか。

 

ノリがいいメンツは一緒に手を挙げるが、エヴァや刹那などがのることはなかった。

 

クラスメイトに気づかれることなく放課後を迎え、各々が買い物をしに行き、夜ご飯を済ませた後にお店にて合流した。

 

「いらっしゃい。じゃあまずは二階に上がって荷物を置いてきて。部屋は和室に雑魚寝で大丈夫だよね?」

 

と荷物の量をみて先に置いてくるように促す。

 

和室は30畳くらいあり、15畳で分けれるように襖が間にある。六人が雑魚寝をするには十分な広さがあった。

片方にはテーブルが用意されており、そちらで勉強会をするようである。

 

勉強会の前に各自の苦手分野を確認する。

 

あやかと千鶴は特に苦手分野はなしで成績上位者。

 

木乃香は一通りできるが応用問題が苦手。

 

のどかはだいたいできる中堅クラス。

 

夕映はやる気さえあれば上位者に食い込める。

 

明日菜は全教科に難があり基礎から。

だと判明した。

 

「今日はこれをやってもらって、明日の朝に答え合わせをするね。」

 

初日から勉強ばかりだと疲れちゃうからと、ツナは作っておいた全教科の小テストをしてもらうことにした。

 

小テストを受けてもらってる間に、あやか・千鶴・木乃香・のどかからノートを借りて試験範囲を確認するツナ。

 

小テストが終わった順に二人一組でお風呂に入るように促す。あやか・千鶴、木乃香・のどか、夕映・明日菜の順番でお風呂に入る。その日はそこでお開きになるが、寝るのではなくて雑談をすることに。

 

「ツナさんの部屋は三階にあるん?」

 

「そういえば二階にはないですよね?」

 

と木乃香と明日菜がふと思い出したようにツナに聞く。

 

「俺の部屋は三階にあるよ。他には使ってない部屋が三つあるかな。」

 

ツナが答えると

 

「殿方のお部屋に少し興味がありますので、見せていただけたりできませんか?」

 

とあやかが顔を赤くしながらお願いをする。

 

「え?そうなの?」

 

とびっくりするツナ。

 

「私達はずっと女子校ですから」

 

「私もみてみたいです。」

 

と千鶴とのどかが援護する。

 

「まぁ構わないけど、見てもなんもないよ?」

 

と三階に六人を案内する。

 

三階には部屋が四つとトイレのみになっている。

ツナの部屋は階段から一番奥にあり、残り三部屋はまったく使用していなかった。

 

「はい。どうぞ。」

 

とドアを開ける。部屋にはいるとパソコン、机、ベッド、本棚、タンスのみのシンプルな部屋だった。

 

本棚の前には夕映・のどか・木乃香が集まっている。夕映が一冊を手に取るが見たことがない文字であったため

 

「これは何語ですか?」

 

とツナに尋ねた。

 

「それはイタリア語、1段目が日本語で2段目がイタリア語、3段目がフランス語とロシア語、4段目がドイツ語と中国語、5段目にスペイン語と韓国語の本があるよ。」

 

と各種一冊ずつ見せる。

 

「何ヶ国語喋れるんですか?」

 

と夕映が不思議そうにする。

 

「ん〜。12くらいかな?」

 

と指を折りながら数える。それを聞いた夕映はなにかを考え始めてのどか・木乃香の三人で話し込んでしまった。

 

「この写真は・・・」

 

と千鶴がタンスの上に飾ってある写真をみて呟く。

 

「ハルさん達と他にもいろんな人がいますね。」

 

「国籍や年齢もバラバラな感じですわね。」

 

と明日菜とあやかも手に取る。

 

「仕事仲間や友達の写真だよ。千鶴ちゃんの見てるのが母さんと居候組、明日菜ちゃんのが仕事仲間、あやかちゃんのが一番仲の良い友達かな。」

 

と説明する。千鶴の写真には沢田奈々・ランチア・ビアンキ・イーピン・フータが、明日菜の写真には守護者と京子達、あやかの写真にはユニと白蘭と一緒に撮った写真だ。

 

じゃあ下に戻るよ。とツナは六人を部屋から出し下に戻る。戻ってからは写真の件や外国語について色々と聞かれ、マフィアとバレないように嘘を交えながら話していった。余談だが、あの三つの他にはヴァリアーとの写真、γや桔梗達との写真もあったが、何人かが一触触発状態で見せられるものではなかったため、夜中の間に片付けておこうとツナは誓った。


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