トーマ君は個人的にcv島崎信長さんのイメージです。こんな感じで声優さん言ってくとみんなイメージしやすいかな?
現在、俺たちは今遠征学習の場所へ向かっている。
めちゃめちゃ遠いところにある場所を二組は選んだのだが、グレン曰く、海がある場所だから女子の水着が見放題、らしい。・・・べっ、別に嬉しくないんだからねっ!・・・嘘です嬉しいです。
それ以上に問題なのは、トーマ=シンバについてだ。
俺はあいつに会ったこともないし、聞いたこともない。一瞬、俺があいつの親を殺して、俺に恨みを持っているのかと思った。俺もかなりの人間を殺しているから、殺した人間の顔や名前を覚えているわけではないので、その可能性が高いとも思える。
だが、彼と仲良くなった際に両親の事などを聞いてみたが、彼は、孤児院出身だったらしく、両親の顔を覚えていないらしい。まぁ、親の仇に自分の正体を悟られないようにするための作り話かもしれないが、今はその言葉を信じるしかないし、この遠征学習で何か情報を得られるかもしれない。
「・・・ジンくん?何か考え事?」
俺が色んなことを考えていると、ルミアが俺に話しかけてきた。
「あ、あぁ、そんなとこだ。」
「そっか。・・・もし、事件があっても、絶対無理しないでね。」
あの一件から、ルミアは念を押して、注意してくるようになった。
「・・・わ、わかったよ。」
そう言うと、怪しげな顔をしたが、白猫の所へ戻っていった。
「ねぇ、ジンくん。」
ぼーっとしていると、トーマに声をかけられた。
「な、なんだ?」
「もしさ、自由時間暇だったら、僕と決闘をお願いしてもいいかな?」
決闘?学生相手だと、俺は魔術が得意ではないから、楽しくはないけど・・・。断る理由もないし、いいか。
「おう。いいぜ。」
「ありがとう。決闘内容は、魔術以外でいいかな?」
え。魔術以外なの?
「どうしてだ?」
「君、魔術得意じゃないんでしょ?格闘が得意らしいから。」
わお。こいつ、俺を舐めてやがる。これはフルボッコにして、俺の強さを体に叩き込んでやろう。うん。泣いても知らね。
「りょーかい。」
そして、俺たちは遠征学習の場所へ到着した。
―自由時間
「ジンくーん!」
ルミアが水着姿で俺に話しかけてきた。さすが、ナイスバディっていうのは彼女の事を言うと思う。ほんとに。その、何というか、バストが素晴らしいです。
「一緒に、ビーチバレーしない?」
「・・・・・・。」
「ジンくん?・・・・あぁ!鼻血出てるよジンくん!大丈夫!?」
え?俺鼻血出してんの?やばい。これは引かれたかもしれない。
「・・・あぁ、大丈夫、大丈夫。ほっとけば治るから。」
「細かいことでも、自分の事を大切にしないとダメだよ!!」
ルミアは天使か?優し過ぎてつらい。
「はい。ティッシュ。これで止血してね。」
トーマが俺にティッシュを差し出した。こいつ女子力たけぇな。
「お、おう。サンキュ。」
「じゃ、いこっか。」
俺とトーマが場所を移して決闘しに行こうと思ったのだが。
「どこに行くの?」
まぁ、そうなるよねー。正直に言うか。トーマに目配せすると、笑顔で返してきた。多分オッケーのサインだ。つーか、笑顔が眩しい。ルミアにだけはその笑顔を向けるな。惚れてしまう。
「トーマに決闘を申し込まれてて・・・。」
「トーマくんと喧嘩したの!?」
「ち、ちげぇよ!ただのお手合わせだ。」
なんだ。と言って、ルミアは少し安心した表情を見せた。この雰囲気で喧嘩してるとでも思ったのか?
「じゃあ、私、決闘見てもいい?」
「うん。いいよ。」
「ん?何で、ルミアが決闘を見るんだ?面白く無いだろ。」
「審判役ってことで。・・・それと、ジンくんが無茶しないようにね。」
相当、俺の事信用してないな・・・。
―決闘場所
「じゃあ、怪我しないようにね。それじゃ・・・開始ッ!!!」
トーマは俺に向かって突進してきた。その突進を上手く利用し、トーマの腕と胸ぐらをつかみ投げ飛ばした。本来なら、背中が打ち付けられるはずだが、トーマは上手く反応し、足で着地し、そのまま俺を投げ飛ばそうとした。俺は素早く彼の手を払い、距離を取った。
「なかなかやるね。」
「・・・お前こそ。」
こいつ本当に強いな。ルミアの息を飲む音が聞こえてくる。少し、こいつの事を舐めていたな。相手が魔術を使ってこないので、俺の純粋な力で勝つ必要がある。それに、ルミアにもいいとこ見せたいから、負けるわけにはいかない。イケメンで、俺のこと倒しちゃったら、ルミアもトーマに惚れてしまう。美男美女カップルで周りからお似合いって言われるな。そう考えた瞬間、不思議と力が沸き上がってきた。
俺は深呼吸をし、再び構えの体制になった。
「本気で来るのかな?」
こいつ、俺が本気出してないことわかってたのか。まぁ、全力は出しちゃだめだけど、ちょっとだけ、本気出して戦わせていただこうか。
俺はトーマに向かって突進する。しかし、ただの突進ではない。足の裏を上手く利用した、音速並みの速さの突進だ、並大抵の動体視力では俺の姿は捉えられない。だが、トーマはかなり、反応速度が速く、俺の姿を確認した瞬間、すぐに防御の構えに入ろうとした。だが、俺のスピードに驚いた時の隙を上手く利用し、最初と同じように、腕と胸ぐらをつかみ、トーマを投げ飛ばした。今回は、トーマの隙を上手く利用したので、彼はそのまま投げ飛ばされた。
「・・・・しょ、勝者、ジン=エレス。」
ルミアは一泊おいてから、戦況を理解したらしい。かなり、動揺していた。
「君、ほんとに強いね。」
「お前も、格闘がメインじゃないんだとしたら、かなりの腕だぞ。」
「ありがとう。また、勝負してもらえないかな?」
「あぁ、俺でよければな。」
そう言って俺は、右手を差し出した。すると彼は”左手”で俺の右手を掴んだ。
掴んだ刹那、俺は少し”違和感”を感じた。まぁ、右手を出されて、左手で掴む行動にも違和感を感じるが、もっと別の違和感だ。上手く表現できないが、”違和感”を感じたんだ。
彼は俺にニコッと笑って、去っていった。
俺はその笑顔に少し恐怖を感じた。
ルミアたんがキャラ崩壊してる気がします。
さぁ、オリジナル展開続きますよー!