ロクでなし魔術講師と幻想殺し   作:郁也ユッキー

7 / 19
今回は新キャラ登場でっせ!ここら辺はうる覚えの描写が多いです。ごめんなさい。
ルミアたん可愛い。アニメ本編、OP,EDを見て、とても感じます。


幻想殺しと放棄王女

目が覚めたら病院のベッドだった。

起きようとしたら、肩に痛みが走った。

―またか。

俺は回復魔法が効かないので、アナログ方式で治療をしなければならない。

特務分室時代はかなり怪我をしたりしていたので痛みには慣れている。

「よう。起きたか。」

グレンが俺の見舞いに来た。

事件の真相を聞いたら、アリシア陛下は天の智慧研究会が作った呪い付きの変なペンダントを付けられて、そのペンダントの呪いを解くためには、ルミアを殺さなければいけなかったらしい。

あのあと、ルミアと陛下は和解し、二人で親子の時間を少しだけだが過ごしたらしい。

「怪我の具合はどうだ。」

「まぁ、慣れてるから。」

すると、グレンは悲しそうな顔をした。グレンは昔から俺の事を心配してくれていた。

初めて会った時からずっとだ。今まで人にやさしくされてこなかった俺には、グレンが”ヒーロー”に見えた。それから、俺はずっとグレンを目標にして頑張って来たんだ。

「心配かけて悪かった。」

「・・・謝るのは俺だけじゃないだろ?」

すると、グレンは指を俺の足の方を指した。

「・・・すー。すー。」

穏やかに寝息を立てて寝ているルミアがいた。

「・・・お前が起きるまでずっとここにいたんだぞ。」

「まじか。」

「まぁ、あとは”二人だけ”の時間をお過ごし下さーい。」

「おい!茶化すな!グレン!」

グレンはニヤニヤしながら出て行った。

「う、うーん。」

俺が大声を出してしまったせいか、ルミアが起きてしまった。

「ジンくん!もう大丈夫なの!?生きてる?痛くない?」

「ルミア!一旦落ち着け!深呼吸しような?な?」

ルミアは大きく深呼吸してから、俺に聞いた。

「体はもう痛くないの?」

「あ、あぁ、痛いのは慣れてるからそんなに気にしなくていいぞ。」

俺はできるだけ心配かけないように、明るめの声を出して言った。

「・・・嘘つき。」

「え?」

「私には死ぬなって言って、自分は死んでもいいの!?」

「・・・・俺が弱かったから怪我したんだ。」

「違う!!ジンくんは自分のことちっとも大切にしてない!!親衛隊の人たちから逃げるとき、リィエルさん達に襲われたとき、ジンくんは全部自分の身の事を考えないで突っ走ってた!・・・私の事を守る前に、自分の事をもっと大切にしてよ・・・。」

ルミアは泣いていた。ルミアの言う通りなのかもしれない。

「・・・わかった。次からはもっと考えて行動するよ。」

「嘘。絶対無茶する。」

こりゃ、何言っても聞いてくれそうにないな。

「・・・どうやったら信じてくれるんだよ・・・。」

「・・・絶対信じないもん。」

か、可愛い。この天使を一生守っていきたい。

すると、突然、ルミアが抱き着いてきた。

「るるるるるるるる、ルミアさん!?なななななにな、何をしているのでしょうかかか?」

「・・・動揺しすぎ。」

今俺は天国にいるのだろうか。今なら俺死んでもいい。

「・・・次、怪我したら、絶対許さないから。」

「・・・承知いたしました。」

この返し方まじ紳士だよね。多分、紳士を意識してなかったら、頬緩み切って、にやにやしながら返答しちゃうから、そんな顔見たらルミアはドン引きするな。

 

 

 

数日後

 

学校に登校したら、クラスがざわついていた。

「・・・白猫。なんでみんながざわついてるんだ?」

「何か、転校生が来るみたいなのよ。しかも二人。」

転校生?こりゃ、俺の存在霞むな。

「あーい。みんな席つけぇー。」

グレンの登場により、全員が席に着き、静まる。

「今日は転校生を紹介するー。」

すると、一人の青髪の女の子が入ってきた。

「ほら、自己紹介しろ。」

「・・・リィエル=レイフォード。」

「「「それだけ!?」」」

クラスの全員がツッコむ。そりゃそうだ。リィエルさんにツッコまない人間はいないと思う。

「リィエル。ほら、他にも何か。」

「リィエルちゃんと、グレン先生って仲いいね。どんな関係なの?」

リィエルさんにその質問は・・・!!!!

「グレンは私の全て。」

おお!とクラスが歓喜に包まれる。ほんと、リィエルさんは何も変わってないな・・。

「はいはい。静かにー。もう一人いるからー。入ってこーい。」

グレンのやつ、半分やけになってるな。あんなこと言われたらそうなるよな。

すると、茶髪のイケメンの男が入ってきた。

「どうも、トーマ=シンバです。」

女子からの黄色い声援がすごく聞こえる・・。これはかなりのイケメンだな。

すると、トーマはにこっとさわやかなスマイルをクラスに振りまいた。

(くそ。ちょっとカッコいいからって調子に乗るんじゃねぇよ。)

グレンの心の声が聞こえる。あいつ、ほんとに性格悪いな。

「はいはーい。紹介終わり!授業始めるぞー。」

グレンが強引に授業を始めた。

「隣、いいかな?」

トーマが話しかけてきた。

「ん。いいぞ。」

「君がジン=エレスくんかい?」

「あぁ、そうだけど。」

「そっか。」

授業中なので、小声で手短に話を済ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―何で、こいつは俺の名前を知っているんだ?




ここから、オリジナル展開がさく裂しますよー!
トーマ君の紹介をします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

トーマ=シンバ


182㎝くらい。  茶髪。  

中世的な顔立ちで、かなりのイケメン。

成績優秀。  完璧少年。  錬金術が最も得意。

戦闘スタイルは、完全に自由。剣術も使えば、銃も使い、格闘も使う。  

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。