ジン君の設定をしっかり説明してなかったので、説明します。
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ジン=エレス
17歳(ルミア達と同じ年齢だけど、ルミア達はこれくらいの年齢だっけ?)
178㎝ 55㎏くらい
口下手。グレンになんとなく似てる。特務分室にいた時は、下っ端のような存在で、ナンバーは無い。
一応、魔法は使える。ただし、左手でしか発動できない。
俺は競技を終え、昼食を手短に済ませ、グレンの弁当を持ってグレンの元へ向かう。
俺はグレンが弁当を持っていないと思い、朝、グレンの弁当を作っておいた。料理が趣味なので、他人の弁当を作ると、弁当の感想を聞けるから嫌いではない。
しばらく歩いていると、グレンとルミアがベンチに座っていた。グレンは、ルミアからサンドイッチを食べていた。
「・・・ジン、お前、その弁当は・・・?」
「ん?あぁ、お前が弁当持ってないと思って作って来たんだが、もう貰ってたか。」
「よこせッ!!!!!」
「いや、お前もう食べられないだろ・・?」
「いいからッ!!!!!!」
グレンが猛獣のような目で俺の弁当を見ている。俺はグレンに弁当を渡すと、料理をどんどん口にほうりこんでいく。
「・・・うめぇぇぇぇぇえええええええ!!!!!!」
「・・・私も、貰っていいかな?」
「・・・い、いいぞ。」
すると、ルミアは恐る恐る料理を摂り、口に放り込むと・・・?
「・・・うめぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええ!!!!!」
「ルミア!?口調がおかしくなってるぞ!?」
「このチャーハンの調味料の加減が完璧すぎて、お箸が止まらないよ!!!!!」
お、おう。褒めらると少し照れるな。次から、いろんな人に弁当を振舞ってみるか。
しばらく、三人で楽しく会話していると・・・。
「・・・グレンとジンですか?」
―アリシア女王が声をかけてきた。
「「アリシア陛下!??」」
「こんなところを護衛もつけずに出歩いているんですか!?」
グレンが慌てて、アリシア女王に跪く。俺も一泊遅れて、跪く。
「二人とも顔を上げて下さい。」
俺はゆっくり顔をあげ、ルミアの方へ向く。
ルミアは動揺している。母に話しかけたい、だが、その母は自分を捨てた張本人だ。動揺するのも納得だ。
すると、アリシア女王はルミアに近づいた。
「・・・ルミア=ティンジェルさん。あなたは、私の子供のエルミアナですか?」
おいおい。単刀直入に聞きすぎだろ。もっとこう、段階踏もうぜ?
ルミアは、一歩下がり頭を下げた。
「・・・陛下は人違いをされていると思いますよ。」
「・・・そう、ですか。」
そう言って、アリシア王女は去ろうとして、グレンはアリシア女王についていった。
「何で、ほんとのこと言わなかったんだ?」
俺はルミアに問いかけた。
「・・・このロケット。」
そう言って、ルミアは何も入っていないロケットを見せてきた。
「・・・これは?」
「陛下もこれと似た、ロケットを付けてた。だから、お母さんとの繋がりを感じられる唯一の物なの。でも、今日は付けてなかった。」
それは、ショッキングな出来事だな。でも、彼女は誤解している。
「・・・陛下がそのロケットを付けているところ見たこと、何回もあるぞ。一度お会いした時は、とても大切にしていた。」
「・・・ありがとう。慰めてくれて。」
「慰めてねえぇよ。事実を言ってるだけだ。」
俺達は、午後の競技は何もないので、しばらく辺りを歩いていると・・・。
「・・・ルミア=ティンジェル。お前を、アリシア女王暗殺を計画した罪で、処刑する。」
急に帝国親衛隊の奴らに囲まれた。
「・・・なんだと?ルミアが陛下を暗殺?」
「私、そんなこと・・・・!」
ルミアは否定している。そりゃそうだ。こいつはそんなことするような奴じゃない。
「・・・そこの少年。邪魔をするなら、お前も殺すぞ。」
「・・・!?ジンくん!私はいいから早く・・・。」
逃げて。という前に俺は彼女の膝を抱えて、全力で走った。所謂、お姫様抱っこって奴だ。親衛隊は、追いかけてくるが俺は気にせず全力で走る。
「・・・自己犠牲は誰のためにもならないって、言っただろ?」
「・・・うん。」
親衛隊を巻き、俺たちは薄い路地裏に入った。
「・・・ジンくん、私どうしよう・・・。」
ルミアは現在犯罪者になっている。俺の耳に届いていないわけだから、世の中に報道されてることはないと考えるが、指名手配をされるのは時間の問題だ。
俺は通信機を出し、カイにこの事実を説明した。
「・・・了解だぜ。ジンたん。今すぐ向かうぜ!」
俺達はカイを待つことにした。しばらく、待っていると。空から、大剣を持った幼い少女が降ってきた。
ん?俺今なんて言った?
―空から、大剣を持った幼い少女が降ってきた。
「嘘だろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
俺はルミアを後ろに後退させ、大剣を手で挟み込み、少女と大剣を投げ飛ばした。
「!まずい!!」
大剣が後方に飛んでしまい。ルミアに直撃しそうになる。すると、ルミアと大剣の間に黒い影が入った。
砂埃が消え、それぞれの顔が見えてきた。
すると、大剣が直撃し、血を流しているアロハシャツとサングラスをした、男が立っていた。
ルミアが悲鳴を上げそうになる。
俺は冷静に、男に話しかける。
「カイ。早く大剣抜いて、俺の援護。頼んだ。」
「もうちょい、心配してくれないかにゃー。ジンたん。」
すると、カイは大剣を抜き、体の傷を修復させた。
カイは”再生能力”を使うことができる。簡単に言えば、不死身だ。
すると、俺達を襲った人たちを見る。
「リィエルさんとアルベルトさんじゃないすか!」
俺が特務分室にいた時にお世話になった人達だ。
「ルミアを連れて逃げたのはお前か。」
「まさか、ルミアを殺しに来たんすか?」
「違う。その逆だ。親衛隊に不自然な動きがみられるから、俺達は監視に来たんだ。」
なるほどな。やはり、あれは親衛隊の勝手な行動か。
カイは彼らに敵意を見せている。そりゃそうか。こいつ、帝国の人間嫌いだもんな。
「カイ。今は協力しよう。」
「・・・わかったよ。ジンたん。」
そうして、俺たちは作戦を開始した。
さぁさぁ。オリジナル展開になってきました。
頑張りますよー!今日は空がきれいだなぁー!(現実逃避)