ロクでなし魔術講師と幻想殺し   作:郁也ユッキー

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結構、ミスが多い作品ですね・・・。ご指摘ありがとうございます!
でも、主人公の名前が敵キャラと被ってるのは結構ショックです・・。(調べなかった自分がいけないのですが)名前は一緒でも気にしないで読んで頂けると助かります。


幻想殺しと王女と弟子

ルミアと二人きりの散歩。すごく、ドキドキします。うん。だって天使と歩いてるんだよ?緊張しないわけがないじゃない。しかも、歩く姿がとても可愛らしい。小動物みたいだ・・・。怪我をしている俺のスピードに合わせて歩いてくれてるし・・・。

「・・・ねぇ、ジンくん。」

ルミアが、真剣な眼差しで俺を見つめてくる。

「な、なんだ?」

急激な雰囲気の変化で俺は少し動揺してしまった。

「・・・やっぱり、昔に私と会ったことあるよね?」

「・・・・。」

やっぱりってことは何か確信があるのだろう。護衛をしている間は隠し通そうと思っていたのだが、こうなってしまったのなら仕方がない。

「・・・あぁ、お前が誘拐されたときに会ってるよ。」

「・・・何で、聞いた時に話してくれなかったの?」

「だって、護衛が殺人鬼なんて嫌だろ?」

そんなわけないとでも言いたそうにルミアが俺を見つめてくる。最初は誰でもそう言うはずだ。だって俺の本性が分かっていないからだ。みんな、俺の本性を見た瞬間、誰でも俺を恐れて俺から離れていく。

ルミアもきっと一緒だ。

「・・・確かに、”本物”の殺人鬼だったら嫌だよ?」

そして、ルミアは一泊置いて

「・・・でも、ジンくんは人の命を誰よりも大切だと思っていることを、私は知ってるから。ジンくんは私を命がけで守ろうとしてくれた。ジンくんは、人の命を軽々しく思うような殺人鬼とは違うよ。・・・少なくともジンくんは私の事を何度も救ってくれているよ。」

そう言われた瞬間、今まで背負ってきた重荷が少しだけ軽くなったような感じがした。

俺の起こした行動で、ルミアが救われている。そう考えただけで、とても嬉しい気持ちになった。

「ありがとう。ルミア。そんなこと初めて言われたよ。・・・すごく、嬉しい。」

不思議と涙が出てきた。こんな俺を受け止めてくれる人がいてくれるなんて・・・。

「いいよ。私の前で泣いても。私、気にしないから。」

俺はルミアの前で泣いた。

 

 

 

 

俺達は一泊した後、すぐに帰った。温泉旅行はとても楽しかったし、温泉は気持ちよかった。(まぁ、アクシデントもあったけど)

俺は温泉の効果のおかげか、怪我は回復し、杖を外せるようになった。まぁ、そんなことはどうでもいい。

今日は休日。俺は休日は基本、家でゴロゴロするのだが、今日は外に出ている。何故かって?

なんと!なななな何と!!ルミアがデートに誘ってくれたからでぇぇぇぇぇぇええええす!!(ゲス顔)

ふははははは!ルミアとデートォ!!しかも二回目ッ!!これは脈アリなんじゃないですかねぇ!!

・・・いや、ルミアはイケメンと結婚する運命か。ルミア可愛いし。天使だし。

俺は集合の十分前に集合場所に着いた。ルミアはまだ来ていない。

しばらく待っていると、ルミアが小走りでこちらに近づいてきた。私服可愛い。

「ごめん!待った?」

「いや、全然待ってないよ。」

「じゃ、いこっか。」

そう言って俺達は歩き出す。

「ジンくん、行きたいところある?」

「いや、ルミアが行きたいとこでいいよ。」

「わかった!あのお店いこ?」

「お、おう。」

上目遣いはやばいって・・・。

 

 

 

俺達はそこそこ店を回り、近くの出店でクレープを買い、人気のないベンチで食べていた。

「結構回ったね。ジンくん無理してない?」

「ああ、問題ない。」

まじ、俺の体を労わってくれるルミアさん天使っす。

俺達がクレープを食べていると・・・。

―ドンッ!!!!!

遠くで大きな物音がした。嫌な予感がした俺はクレープを口に突っ込み物音のした方向へ駆け出す。

よく見てみると、物音の原因は一人の少女が地面に大きな衝撃を与えたことが原因っぽい。

そして、少女は俺の事を見てから、言った。

「君が、ジン=エレス?言うほど強そうじゃないわね。」

そして、彼女は俺の懐へ高速移動で突っ込んできた。少女は俺の腕と胸ぐらを掴みそのまま投げ飛ばした。

俺は突然すぎる出来事に反応できず、そのまま投げ飛ばされてしまった。

「ジンくん!?」

ルミアが駆け寄ってきた。

―何が・・・起こったんだ?

彼女が俺の不意を突いたのもあるが、彼女の高速移動は俺の高速移動より遥かに速かった。

「なーんだ。全然強くないじゃない。」

「あなたは・・・?」

ルミアが震える声で問う。そりゃそうだ。俺を投げ飛ばせるほどの相手だ。ルミアからしたらとてつもなく怖いだろう。

「あ、大丈夫大丈夫!何か、世界壊すとかじゃないから!!」

何か、すげーあほみたいな雰囲気の奴だな・・・。

「痛っ!!」

「ジンくん大丈夫!?」

ちょっと傷が開いたみたいだ・・・。一応、医者には激しい運動はすんなって言われてたんだよな・・・。

「ありゃ?君、怪我してたの?」

「あ、あぁ、まぁな。」

「そりゃ、悪いことしたね。勝負は正々堂々、だもんね。」

いや、何の宣言もなしで攻めてきてる時点で正々堂々じゃないからね!?

「じゃ、怪我治ったくらいの時期にまた来るねー。”カザド師匠”の”一番弟子”くん。」

 

 

 

 




師匠の名前、被ってないよね・・・・?

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