では、どーぞ。
アーサーside
奴、アーチャーは既に座に帰った。さて、これからどうしよう。
「遠坂、これからどうする?先ず何処から潰すかだが....」
「そうね....やっぱりキャスターかしら。」
「セイバーは対魔力があるしそれもそうか。」
俺たちがそう話していると、それは突然飛んできた。
「士郎ッ!」
セイバーが突然飛んできたそれを剣で弾き返す。
「ほう?今のを弾くか。相当にスペックが良いようだなぁ....」
声のした方を向くと、そこには、とてつもないカリスマを放つ、金髪の青年だった。
「あんたは....ギルガメッシュ!?」
「ほう、我の名を知っているのか雑種?そうか...貴様言峰の弟子とやらか。聞いておるぞ?飛んだお転婆娘だとな。」
「う、うるさい!誰がお転婆娘よ!それより!何であんたは此処にいるのよ!」
「何、興が乗っただけの事よ。それよりも......」
次の瞬間、一瞬で体が固まった。
「誰の許しを得て.....この我を見上げる?貴様ら地を這いつくばる事しか出来ぬ雑種風情に何時我が発言を許した?」
「「「ッ!?」」」
「所で.....そこの贋作よ、何故あの"聖剣"を持っている?」
!?不味い!奴にだけは知られてはいけない!
「お前には関係ない!」
「ほう、雑種風情が随分と喋るではないか?これならば忠実に主の下で服従する犬畜生のほうがマシであるなぁ!クックック、ハッハッハ!」
く、畜生!こいつ!
「何が目的でここにいる!」
「興が乗っただけ、と言ったであろう?分からんのか?同じ事を二度も言わせるでないわ。」
奴がそう言うと、後ろに黄金の波紋が現れ、剣、斧、槍など計10個程度の"宝具"を飛ばしてきた。
「ッ!【約束された勝利の剣】!」
俺は約束された勝利の剣を顕現させ、奴の剣等を全ていなす。
「ふむ、見せたな?」
「ッ!?」
そういう事か!奴は怒っているのではない!唯聖剣を出させようとしてたんだ!クソッ!
「貴様はこれで言い逃れが出来んな。さて、ではもう一度問おう。何故それを持っている?」
しょうが無いッ、明かすか。
「俺は、衛宮士郎であってそうではない。俺は、並行世界のブリテンの王。アーサー・ペンドラゴンだ。」
「なんですって!?」
「なんと.....」
二人は驚いている。まあ、そうだよな。俺とアーチャーの戦いを見てたって言っても砂埃も起こっててあんま見えてないしな。
「クックック、クッハッハッハ!本当に面白いぞ貴様!我の目で見て貴様を覗いていたが、想像以上であったなぁ!」
「その聖剣ならば、我のあの剣にも勝てるやもしれんなぁ!まあ、最も、そのような事はこの我が許さんがなぁ?」
くっ、こいつ、とことん人を....
「さて、興が更に乗ってしまった.....それで雑種、貴様を我の暇潰しの相手としよう。そら!貴様の自慢の心象でも出してみろ!それくらい無くては面白くないからなぁ!」
なら、見せてやろうじゃないか!本当の心象を!
「行くぞ英雄王。見ておけ。
I am the bone of my sword.
____体は剣で出来ている。」
それは、俺の在り方を示す。
「我が身は未だ果てん。」
それは、まだ理想を果たしていない事を示す。
「円卓の意思は未だ果てん。」
それは、彼らの存在は過去未来何時でも存在している事を示す。
「正義は未だ果てん。」
それは、俺の本懐を示す。
「我が身は剣と共にあり、円卓と共にあり、」
この身は剣であり、騎士王であり....
「ならば、我が身は!
【Blade・or・world】!」
瞬間、世界が塗り変わる。
_____ある男は自分の正義を果たした。
_____ある男は想い人の元を離れ自分の道を歩んだ。
_____ある男は、無限の剣を持っていた。
「これが、俺の心象風景、そして、固有結界。ここには、円卓の魂が眠っている。行くぞ、我が騎士達よ!」
俺がそう言うと、俺を中心に周りに刺さる剣が抜け、そして持ち主が亡霊として現れる。
「俺には仲間がいる。だから、お前には打ち勝つ!行くぞ、英雄王。武器の貯蔵は十分か。」
「ハッ!精々足掻いてみせるのだな、贋作よ。そして、地を這いつくばるがいいぞ!」
___そして、戦いが幕を上げた。
さて、如何だったでしょうか。楽しんで頂けると幸いです。
では、評価や感想待ってます。
また次回お会いしましょう。