プロトアーサーな衛宮君   作:二刀流に憧れた中二病

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どーもです。今回は本当に遅れてしまい申し訳ありませんでした!夏休みに入ったことで一気にのんびりしたせいでやる気が失せていました....
では、どーぞ。


5話 戦いの果てに

主人公side

 

「俺も至力を尽くして、お前という末路を叩き潰す!」

 

俺は奴に言い放った。もう、真似る事なんて要らない。俺は、【一人】なのだから。

 

「なら、その足掻きを見せてみるがいい。」

 

奴は陰陽双剣を投影して、こちらへ向かってくる。もう偽物を作る理由は俺にない。

 

「【約束された勝利の剣】!」

 

だからこそ、この聖剣を顕現させる。今の俺には、これが一番いい。

 

「なっ!?くっ、だが、技術で劣ることを忘れていないだろうな!」

 

「俺はもう、【一人】になった。だから、本来の動きを、する事が出来る。行くぞ、アーチャー、いや、俺の末路。叩きのめされる準備は充分か。」

 

そう言って、俺も奴に向かっていく。

 

「ハアァァァ!」

 

俺は奴に向かって魔力放出を全開にして切りかかる。

 

「セアァ!」

 

奴の陰陽双剣を叩き割り、そしてそのまま二撃目を繰り出し、三撃目も叩き込む。

 

「グッ、ガハァッ!」

 

奴は傷口から血を流しながら、口から血を吐き出した。

 

「.......これが、お前の『重さ』か。ふんっ、その様だと大丈夫そうだな。では_____本気を出すとしよう。」

 

急激に奴の傷が塞がり、治っていく。

 

____どういうことだ!?

 

あいつは確か『アレ』を埋め込まれていない筈だ、何故!?

 

「お前は今何故、と思っているのだろう。当然だろうな、だがな、いつ私が埋め込まれていないと口にした?」

 

!?

 

駄目だ、やつの言葉の中にそんな事一つもない。馬鹿な!?

 

「では、宝具の打ち合いと行こうか、衛宮士郎?」

 

奴の顕現させた聖剣から発せられる光が激しくなる。

 

「くそっ!頼む!今だけは!力を貸してくれ!」

 

聖剣にそう言う。すると_____

 

【王の帰還を確認、これより聖剣systemの再起動を開始、set upまで、残り10秒、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1】

 

【聖剣system起動完了。versionを確認、version:EX+、これより円卓議決に移行する】

 

なんだ!?これは.....

 

【全円卓、完全なる意見の一致、これよりBoostTime、カウント、FIVE、FOUR、THREE、TWO、ONE、Start:up、booster】

 

急激に聖剣の輝きが増す、アーチャーのものよりも輝きが強いッ!

 

「なんなのだそれは!?どういう事だ!」

 

「アーチャー、どうやら俺の聖剣はくそったれな俺の為に構造が作り替えられたらしいな.....ケリをつける!」

 

【system:all green 正常稼働確認、現時点を以、人類の希望:『約束された勝利の剣』を起動します】

 

「【約束された】.......」

「【約束された】.......」

 

そして、同時に放つッ!

 

「「【勝利の剣】ァァァァァァ!」」

 

極光が剣の墓標の世界を照らす、そして、天へと光が上り、雲が消え、青空が見える。

 

「負けてたまるかぁぁぁぁぁ!」

 

「貴様ァァァァァァァ!」

 

「「ウオォォォォォォォォ!」」

 

そして、光が収束する。その場に立っていたのは____

 

「勝ったぞ、アーチャー。」

 

俺だった。そして、霧が晴れると

 

「ああ、そして私の敗北だ.....」

 

奴は既に満身創痍だった。右足が消え去り、右の腹が抉れ、全身が火傷だらけになっている。

 

段々と空間にヒビが入り、世界が戻っていく。

 

「.....衛宮士郎、最後に凛に合わせてくれ、言いたい事がある。」

 

「分かった。」

 

俺は遠坂を呼んで、連れてくる。

 

「アーチャー、なんで、いきなり私の前から消えたの....?」

 

「特に深いものはないが.....まあ、そこの餓鬼に地獄を教えてやろうと思ってな。まあ、最も地獄を乗り越えたようだがね....」

 

「.....あんた、もう一回契約しなさいよ、そしたら、まだ」

 

「それ以上は駄目だ凛。私はもうこの通り戦いに負けた。しかも、君のサーヴァントの役を一度降りたのだからね、私に君のサーヴァントになる資格はもう、無い。」

 

「だけど、そしたら、あんたは.....」

 

そう、彼女はもうアーチャーの正体を知っている。だから、こう言っているのだ。

 

「ふむ....参ったな....大丈夫だ、凛。いや、遠坂?」

 

「!?」

 

「見ての通りそこの男は甲斐性無しでヘタレで尚且つ心が脆い。どうか支えてくれると嬉しい。」

 

俺が甲斐性無しのヘタレ野郎だとぉ!?ガラスメンタルだとぉ!?

 

「ええ、そんなの昔から知ってるわよ、つまり、貴方もそうだってこともね?」

 

「ハハッ、お前には敵わないなぁ、じゃあ、後は頼んだぞ、遠坂、そして、『俺』」

 

「ええ!」

 

「勿論だ、お前こそ、ぼっちだからって泣いたりすんなよ!」

 

「なっ、貴様ァ!」

 

「ハァ、さて、では私はもう行くよ。また会えたら、その時はよろしく頼む。」

 

そう言い残して、奴は消えていった。




短くてすいません。
では、お気に入りや感想待ってます。
また次回会いましょう。

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