鉄血の薩摩兵子 <参番組に英才教育> 作:MS-Type-GUNDAM_Frame
クーデリアは、オルガに聞かされた今日の取引のことを思い出していた。
「明日の今頃はオルクス商会に先導されて空の上・・・」
あまり詳しくは無かったが、オルガからは話はまとまったから安心してくれ、と言われていた。
「しかし寒いです」
昼間よりもずっと冷え込んでしまっているため、上着を持ってこなかったクーデリアは夜の寒さに震えていた。しかし、ふらふらと基地に向かって歩いていると、監視塔の上から明かりが漏れていることに気づく。
「あれは・・・」
扉を開けて監視塔に入ろうとすると、先に扉が開いて豊久が出てきた。
「なんじゃぁ、三日月なら上ぞ」
普段と打って変わった気の抜けた顔であくびをしながら、先ほどのクーデリアよろしくふらふらと、「ありゃあひどか味だの」などと言いつつ基地へ帰っていった。
びっくりして固まっていたクーデリアだったが、目的の人物がいると知って監視塔を登っていく。
最上階の扉の前で、ここは育ちの良さを出して4回ノックをする。
すると、怪訝な顔をした三日月が顔を出した。
一瞬驚いたような顔をした三日月だったが、自分を抱いて寒さに耐えているクーデリアを見て、無言で毛布を差し出す。
「あ、ありがとう・・・。いつもこんなことを?」
「交代でやってる。今はギャラルホルンがいつ来るか分かんないから」
そう言いつつ、三日月はポケットから火星ヤシの実を取り出してかじる。
そして、クーデリアにも一つ渡す。
「食べる?」
「あ、ありがとうございます・・・」
「心配しなくてもオルガは一度やるって言った仕事は絶対にやり遂げるよ。だから俺もあんたを絶対に地球まで連れていく」
「わ・・・私は私の戦いを頑張ります。先ほどはそれを言おうとして・・・うっ!」
もらった火星ヤシの実を食べたはいいのだが、あまりの味に思わず表情を歪める。
「それたまにハズレ交ざってるんだ。さっきおトヨも外れ引いてた」
ああそれであんな・・・と遠い目で先ほど豊久が帰っていった方向を眺めながら、もらったものだからとなんとか火星ヤシの実を飲み込んだ。
三日月はまるで気にした風もなく、夜空を見上げながら次の火星ヤシの実を頬張っている。
「地球に行けば月って見えるかな?三日月って名前そっから取られたらしいからさ」
「月は厄祭戦で大きな被害を受け今では霞んでしまったと聞いています」
なんとか持ち直したクーデリアは、自身の知識から引き出してそう答えた。
実際、今の地球では満月を見ることが出来ない。
「なら見れるといいな」
「はい・・・本当に」
夜空を見上げる三日月の顔は、前にトウモロコシの収穫をした時のように優しかった。
クーデリアはそれを、いつもこんな笑顔をしてもらえるようにならなくては、と、拳を握って(かつ顔を赤くして)決意を固めた。
「あれ・・・顔赤いけど・・・風邪引いた?」
「わっ!」
そんな顔を赤くした
クーデリアを見て、三日月は熱でもあるのかと額に額を当てる。
「ちょっと熱いし、もう寝た方が・・・」
「そ、そ、そ、そうします!ありがとうございました!」
クーデリアは顔をさらに赤くしてすごいスピードで基地の自分とフミタンの部屋へ帰っていった。
三日月は首をかしげながらそんなクーデリアを見送っていたが、肩を軽くすくめるとまた見張りに戻った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「私を炊事係として鉄華団で雇ってください!女将さんには事情を話してお店は辞めてきました!」
翌朝、鉄華団の面々が朝飯を食べているところに、アトラがやってきて自分を雇ってくれと言っている。
ちなみに仕事を辞めると言い出したアトラの話を、パン屋の女将さんは最初はあきれ顔で、最終的にはすごいにやにや顔で聞いていた。
「若いっていいわね~」
なんて言っていた事はアトラには既に聞こえていなかったが。
時を戻して鉄華団では、オルガが女将さん同様のにやにや顔を三日月に向けていた。
「いいんじゃねぇの?なあ?」
「アトラのご飯はおいしいからね」
三日月はさっぱり気付いていないのだが、他数人、主にシノやユージンが、うらやましーィ!なんて言いたそうな顔をしていた。
こちらも(緊張で)気づいていないアトラは、認められたことに大喜びだった。
「あ・・・ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」
先ほどのアトラの返事に続いて、オルガが全員に発破をかける。
「よーしお前ら!地球行きは鉄華団初の大仕事だ。気ぃ引き締めていくぞ!」
こちらも概ねの団員はオー!なんて歓声を上げているが、数人が違った顔を見せている。
先ほど全員の前で挨拶をしたアトラは、今度はクーデリアの目の前にやってきて(恐らくは)宣戦布告する。
「よ・・・よろしくお願いします!」
「えっ?あっはい・・・」
アトラとしては多分精いっぱいだ。
しかし、肝心のクーデリアと三日月にはイマイチよく伝わっていない。
しかし、オルガは気づいてまたにやにやしていたし、シノやユージンはテーブルをガンガンと叩いていた。
さらにシノを見てヤマギが唸り、近くで狩りをしてきた豊久が歓声を浴びて・・・と、鉄華団の朝飯は終始やかましかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ギャラルホルンの艦船の中では、コーラル指令がマクギリスとガエリオの二人を呼び出していた。
「急な話とは・・・?」
「是非とも監査官殿にご同道願いたい作戦があってね・・・」
簡単に言ってしまえば、これから民間船に乗っているクーデリア・藍那・バーンスタインを捕らえろ、ということだ。
指令の前から下がり、移動中エレベータの中でガエリオはククッ、と笑っていた。
「お前が睨んだとおりクーデリア失踪の件、コーラルが絡んでいたようだな。そのコーラルのゲスな申し出をお前が受けるとは思わなかったよ」
「失態の穴埋めに必死なのだろう。笑ってやるな」
笑うなと言いつつも、マクギリスも少し肩が震えている。
しかし、まともな話をするために一つ咳払いをして居住まいを正して、真面目な顔に戻した。
「今やクーデリア・藍那・バーンスタインは火星独立運動の象徴だ。その小娘一人を飼いならすだけで火星の市民を黙らせることができるのなら利用価値はあると思わないか?」
「是非とも監査官殿に御同道を・・・」
「止めろガエリオッ・・・くふっ」
どうも二人揃って笑いのツボが同じ場所にあるようである。
一方、ギャラルホルンの戦艦の指令室では、コーラル司令が何度もくしゃみを繰り返していた。
「ええい忌々しい・・・」
鼻をすすっている司令に、通信兵が呼びかける。
「司令、オルクス商会からです」
「通せ」
すると、前面のディスプレイにでっぷりとした男が映し出される。
『本日はお日柄もよく・・・』
「世辞は良い。用事は何だ?」
『クーデリア・藍那・バーンスタインの乗ったシャトルの打ち上げがもうすぐ終わります』
「ほう」
『よろしかったので?我が社の船がクーデリアを捕らえましたものを・・・』
「これは政治的な問題だ。結果だけの話ではないのだ」
『これは失礼をば・・・今後も我がオルクス商会の輸送航路をごひいきにお願いいたします』
「分かっている。来期は任せる・・・おい」
「はっ!」
通信兵が、オルクスとの通信を遮断する。
(あとはクーデリアを確実に始末するだけか。ノブリスの金さえ手に入ればどうとでもなる)
その頃火星の宇宙港では、ちょうどシャトルが打ち上げられていた。
ビスケットの双子の妹に見送られ無事、シャトルは重力から離脱して宇宙空間に入る。
「このあと低軌道ステーションに入港して迎えの船を待つ手筈でしたよね?」
「はい。オルクスの低軌道輸送船に拾ってもらって・・・」
クーデリアの疑問には、ビスケットが細かく答える。
少し前方の席で、タカキがオルクス商会のものと思しき船を見つけた。
「あっ!団長!あれがオルクスの船じゃないですか?」
「予定より少し早いな・・・あれは・・・?」
船よりもかなり小さい影が、かなりのスピードで接近してくる。
「ギャラルホルンのモビルスーツ!」
「おい・・・その奥にもまだなんかいるぞ!」
ユージンの見た方向には、ギャラルホルンの戦艦が浮かんでいた。
「はあ~!?どうなってやがる!」
「トド説明しろ!」
「お・・・俺が知るか!ギャラルホルンなんて聞いてねぇ!くそっ!おいどけ!俺がオルクスと話をつける!」
自分の計画と違うことに焦ったトドは、必死にオルクスの船に信号を飛ばす。
「トド・ミルコネンからの通信ですが」
「「我々への協力に感謝する」と返してやれ」
通信を聞いた団員が、一瞬でトドを押さえつけた。
たとえ参番組のメンバーよりも良い物を食べていたとしても、鍛え方が違いすぎる。
すぐにトドは痣だらけになった。
「くそー!てめぇら許さねぇぞー!」
「許さねえのはこっちだボケ!」
「入港は良い!加速して振り切れ!」
ギャラルホルンの船と逆方向へ加速するが、モビルスーツは振り切れない。
そして、グレイズの一機がシャトルへ通信ワイヤを飛ばす。
「モビルスーツから有線通信!「クーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡せ」とか言ってますけど!?」
「さ、さ、さ・・・差し出せ!そうすりゃあ俺たちの命までは取らねぇだろ!」
「てめぇは黙ってろ!」
「私を差し出してください!」
シャトルの中はかなりの騒ぎだが、オルガは冷静さを失っていなかった。
「それはなしだ。俺らの筋が通らねぇ。ビスケット!」
「了解。三日月、準備は良いね?」
『もちろん。あれをやっちまえばいいんでしょ?』
次の瞬間、シャトルの上部から煙幕が上がる。
「おのれ、小癪な真似を・・・!?」
シャトルの上部に張り付いていたモビルスーツに、銃口が押し当てられ、何かしようとする前にコクピットを銃弾が貫いた。
『司令、目標の確保失敗したようです』
「クーデリアがそこにいるならそれでいい」
万全を期すためか、司令自らグレイズに乗り込みシャトルを追跡していた。
『コーラル司令!ファリド特務三佐より殺すなという指示が・・・』
「貴様の上官はいつからあの青二才になった!船ごと撃ち落とせ!」
(監査官自らが参加している作戦中の事故ならばいくらでも言い訳は立つ。あとはノブリスとの契約だ。華々しく散ってもらうぞクーデリア!)
一機のグレイズがシャトルにマシンガンを向けるが、バルバトスの滑空砲が腕の関節を打ち抜いた。
「ええい!あのモビルスーツからやれ!」
明らかに隊を分けるべきなのだが、挑発に乗った指令のせいでグレイズ全機がバルバトスと戦う。
しかし、敵はギャラルホルンだけではない。
「モビルスーツ隊は敵に釣られたか。こちらで船を沈めるぞ。コーラルに恩を売るいい機会だ。引導を渡して・・・なんだ!?」
シャトルを打ち落とそうとしたオルクス商会の船に、衝撃が走る。
「右舷上部後方、敵艦です!」
そこには、一足早く宇宙へ上がっていた昭弘たちの乗るイサリビがいた。
「迎えに来たぜ大将?」
「時間通り。いい仕事だぜ昭弘!」
イサリビへと乗り移ると、聞いていないとばかりに、トドがオルガに問い詰める。
「おいなんでその船がここにいる?静止軌道で合流だったはずだ」
「これまでお前が信用に足る仕事をしたことがあったか?倉庫にでもぶち込んどけ!」
「おいくそ離せ・・・」
「おとなしくせい・・・それとも
「ひぃ!」
トドは、豊久に曳かれて倉庫へと連れていかれた。
入れ違いで、クーデリアとアトラがブリッジへ現れた。
「三日月は?」
「あそこだよ。遠距離で撃ち合っているうちは大丈夫。モビルスーツのナノラミネートアーマーは撃ち抜けない」
艦長席に座ったオルガが、各部へ指令を出す。
「ヤマギにあれを準備させろ」
「売り物を使うのか?」
「おやっさんにもう改造してもらっているよ。ここで死んだら商売どころじゃねぇ。昭弘、頼めるか?」
「ああ。頼まれた」
そのころ、宇宙では
『司令!まるで攻撃が当たりません!』
「くっそ!ちょこまかと・・・援護しろ接近戦をやる!」
グレイズがバトルアックスを装備し、バルバトスへと急接近する。
しかし、接近しきる前に援護射撃がコーラル司令の乗るグレイズを止めた。
『三日月!』
「なんだ?グレイズだと!?まさかあのグレイズは・・・」
『コーラル三佐!』
コーラルは揺れた、と思った次の瞬間には、闇に意識を落としていた。
「またあいつに・・・このリアクターの反応は・・・クランク二尉の機体か!!!」
『まっ!待てアイン!』
「足の止まったやつからやろう。援護頼む」
『おう!』
「角付きぃ!」
グレイズがバトルアックスで、バルバトスに斬りかかった。
しかし、バルバトスはくるりと前転してグレイズの背部にメイスを叩きつけ、その勢いでさらに加速して援護射撃をしようとしていたグレイズに襲い掛かる。
なんとか躱して、接射を打ち込もうとするもバルバトスは異常な反応速度を発揮し、一発すらも当たらない。
「何なんだよ、その動きはぁ!・・がはっ!」
ついには、もう一機のグレイズもコクピットを叩き潰され、残るグレイズはアインの乗る一機のみとなった。
しかし、バルバトスの上方から援護射撃が入る。
「新手!?」
「コーラルめ。我々を出し抜こうとしてこのザマか」
そこには、ランスとマシンガンが一体化した武装を持つシュバルベグレイズがいた。
「グレイズをすでに4機・・・見てくれよりはできるようだな!」
ギャラルホルン艦では、マクギリスが照合を行っていた。
「エイハブウェーブの照合は取れたか?」
「はい・・・しかしこれは」
「ガンダムフレーム、か」
「マッチングエラーでしょうか?厄祭戦時の古い機体ですよ?」
「いや、あの機動性、おそらく正しいだろう。私も出よう。船は任せたぞ」
急ぎシュバルベグレイズへ乗り込んだマクギリスは、すぐにバルバトスを探した。
「あれか。ああもおかしなよけ方をされてはむきになるのも分かるがこちらの照準システムに異常はない」
照準器の中では、バルバトスがメイスを使ってシュバルベグレイズのランス攻撃をいなし、躱し、斬り結んでいるのが見えた。
「やはりヤツの問題か。姿勢制御プログラム特有の回避パターンは出ない。まるで生身のような重心制御が回避動作を最小限にとどめている。空間認識能力の拡大をうたったものだったか、阿頼耶識システムとは・・・」
ガエリオは銃撃も交えて手数でバルバトスに攻撃を仕掛けるが、バルバトスは時にはメイスで防ぎ、時にはメイスを使ったマニューバで躱すなど、スラスターのガスまでも含めた動きの差が凄まじい。
「加えて、あれは乗り手の技量の問題だろうな。接近戦に異常に慣れている・・・か?ガエリオの攻撃もそう生ぬるいものではないはずだ」
ついに、ガエリオはランスチャージを躱されて蹴りをもらった。
しかし、それよりもある一点がマクギリスに注目を抱かせた。
「外部スラスターのナノラミネートアーマーだけ消耗が激しい・・・そうか」
マクギリスは、バルバトスに向かって二連射を放つ。
当然一発目は躱されるが、二発目はまるで吸い込まれるようにスラスターへ命中する。
「生身の体にスラスターはあるまい。分かればあっけないものだな」
もう一度同様に攻撃するが、今度はバルバトスが大きく動き、二発とも外れてしまった。
「!・・・もう気付いたか。ならば」
シュバルベグレイズがワイヤークローを飛ばし、バルバトスの腕を捕まえる。
「下がれ、ガエリオ!」
銃を下さずもう一方の手にバトルアックスを構え、バルバトスの胸部に叩き込む。
しかし、バルバトスは腕の装甲をパージして拘束を解き、メイスで斬撃を受け止めた。
「致命傷を避けたか。良い判断だ」
「アイツは他の奴とは違う・・・」
攻撃をやり過ごしたバルバトスを、別の方向から飛来したワイヤークローが拘束する。
『おとなしく投降すればしかるべき手段で貴様を処罰してやるぞ』
「投降はしない。する理由がない。大体オルガの首が無くなっちゃ困る」
『そのクソ生意気な声・・・あのときのガキか!』
「そういうあんたはチョコレートの隣の人・・・」
『ガエリオ・ボードウィンだ!火星人は火星に帰れー!』
先ほどのマクギリス同様にチャージをかけるが、バルバトスはあっさりと対応し、ガエリオの駆るシュバルベグレイズの腕を砕いた。
『ガエリオ大丈夫か!?』
急いで援護射撃を加えながら駆け付けたマクギリスが、接触回線でガエリオの安否を問う。
「あぁ・・・かすり傷だ。あいつは?」
『離脱した。我々も退くぞ』
「ちっ、この借りは返すぞ・・・!」
三日月は、離脱してきたイサリビに掴まって回収されていた。
「そっか、あっちはチョコレートの人か」
戻ってきた三日月を、アトラとクーデリアが出迎える。
「三日月!」
「無事ですか!?」
「俺は大丈夫。他のみんなは?」
「みんな無事です」
「そっか・・・良かった」
ユージンが乗ったモビルワーカーの周りでは、みんながユージンを囲んでほめていた。
「すごかったぜ?次もこの調子で頼む」
「ふっざけんな!」
そう言いつつもしっかりオルガの手を握るユージンを、みんなが笑って見ていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「特務三佐、こちらです」
「これは・・・漢字、ですね「首にする価値も無し。
そこには、腹にメッセージを書かれ、頭を落ち武者カットに変えられたトドが転がされていた。
「ふふふっ・・・ははははっ!ははははっ!ははははっ!ガエリオだ。ガエリオを呼んでくれ!」
普段では考えられないほど大笑いしているマクギリスを、火星支部のメンバーは困惑したように見ていた。
数分後、笑い声は二倍になった。
ガエリオ「宇宙ネズミのセンスも侮れんな、マクギリス・・・くくくくっ。
アッハッハッハッハッハッハ!
ダっ、ダメだ、腹が痛い!
なんてものを見せてくれるんだ、ハハハハハ!」
このあとトドさんは無事縄を解いてもらいました。
メッセージはもちろんあの人が書きました。
首にならずに済んで良かったね!