夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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今回はつぐみの個別エピソード編です。またしてもオリキャラ登場です。

では、どうぞ〜


第7話「羽沢家お泊まり会の乱」 前編

雄天side

 

「朝風呂は気持ち良かったなぁ〜」

 

僕は今さっきまで朝風呂に入っていた。え?何でかって?ひまりの膝枕で寝てしまった昨日、風呂に入れなかったんだよ。ん?LIN●通知がきてる?つぐみからだ、何だろう? 家に来てほしい?まぁ行ってみるかな。

僕は着替えてつぐみの家に向かった。お礼がしたいって僕が前回言ったからなぁ。多分それだと思うけど

 

つぐみside

 

ーー羽沢珈琲店ーー

 

お母さん達と店の準備をしているとL●NEがきていた。

あ、雄天くんから返信きた。

 

『りょーかい。今からそっち行く』

 

よかった来てくれるみたい。前回雄天くんが『お礼がしたい』って言ってたから呼んでみたけど来てくれて嬉しいな。

 

「雄天くんは私のこと、どう思っているのかな…?」

 

先程から私の胸の高鳴りが止まらない。実は私、雄天くんの事が後夜祭の祭太鼓の時から気になってしまっている。あんな雄天くんを見たのはビックリしたけどそれとは他にカッコイイとも思ってしまった。

 

「こ、これじゃあ、私が、雄天くんのこと、好k」

 

小さく呟いてると店のドアが開いた。雄天くんかな?

 

「いらっしゃいま…せ?」

 

「すいません。羽沢珈琲店はここでしょうか?知り合いから紹介されて来たんですけど…」

 

「あ、はい」

 

私は思わず受け答えしまった。

そこには雄天くんではなく違う男の人が立っていた。赤黒い髪に紫の瞳をしている。身長は雄天くんより少し高いくらいだ。

そしてその男性の後ろから聞き覚えのある声、雄天くんの声がした。

 

「つぐみー来た…ぞ?」

 

雄天くんはその男の人をみて声をあげた

 

「さ、サク!?」

 

サクと言ったその人は雄天くんを見て、

 

「雄天っち!? 雄天っちなのか!?」

 

私は状況が飲み込めなかった。けど一言言えるのは

 

「2人とも、知り合いなの…?」

 

店内に入った2人はそれはもう話が盛り上がっていた。

 

「しかしサク。お前イタリア留学から帰ってきてたのか。帰ってきたなら連絡の1つよこしなよ?」

 

「ごめんごめん。俺っち昨日帰ってきたばっかりだったからさ」

 

雄天くんから聞いた話によるとこの人は宇塚 朔之進くんで、羽丘学園中等部にいた時のクラスメイトで昨日までイタリアへ語学留学に行っていたんだって。今は花咲川学園の方に行ってるらしい。思い出したかのように雄天くんが問いかける

 

「そういやサクは親元離れてこっちに来たって言ってたけど泊まる場所はあるの?」

 

「あぁ、その事なら大丈夫だよ。幼馴染の家に居候することにしてるんだ。これからそっちに向かうんだ。じゃあ雄天っち、また今度ね」

 

言い終わると朔之進くんは荷物を持ってお金を払って行こうとした。

 

「あ、つぐみっち?コーヒー美味しかったよそれと…」

 

その際通り過ぎる時に私の耳元で囁いていった。

それは的を射抜かれていて顔が赤くなってしまった。

 

(な、な、な、何でわ、分かったの?)

 

 

朔之進side

 

いやー、つぐみっち考えてる事が見え見えだよ〜雄天っちは気づいてないと思うけどなぁ〜

あ、メール来てる。えっと、へぇ〜バンド始めたんだぁ〜、ん?今から見にこないかって?じゃ、行きますか。それと、何何?帰ってきたなら連絡を寄越しなさい? 次からは気をつけるっと…

 

「久々だなぁ会うの。何年ぶりだろ…………元気にしてるかな?千聖」

 

 

雄天side

 

あれ?つぐみがぼーっとしてる。はぁ…さてはサクに考えてる事バレたのか?サクは人の表情を見ると何を考えてるのか大体分かってしまう。別にエスパーとかマ●ックとかメンタリストとかでもない。心理戦においてはサクに勝てる人いるのか?って言うくらいだからな…因みに僕もトランプで勝負に挑んだんだけど、1回も勝てたことないんだよな…

 

「でさぁ、つぐみ?僕を呼んだ理由ってのは…」

 

僕がつぐみに聞くとつぐみはいきなり慌てだした。

 

「つ、つぐみ?取り敢えず落ち着こ?ね?」

 

「ご、ごめん…」

 

「それで、僕を呼び出した理由を聞きたいんだけどさ…」

 

そう言うとつぐみが、

 

「昨日雄天くんがお礼がしたいって言ってたからさ、その事で、ね?」

 

「あぁ、昨日のことで?いいよ。僕に出来ることなら何でもするよ?」

 

「ホント!? じ、じゃあさ、今日家に泊まってキーボード教えて欲しいの!! お願い!」

 

「そんな事ならお安い御用…ちょっと待ってつぐみさん?今なんて?」

 

「雄天くんにキーボード教えて欲しいの」

 

「違うそこじゃない。キーボード教えるのはいいよ。僕が言いたいのはその前。え?泊りがけで?」

 

僕が問いかけるとつぐみは目を逸らし、「う、うん…」と言っていた。なんで目を逸らしてるんだ?

 

 

ひまりside

 

「ゆ、ゆうまが、つ、つぐの家にと、泊まる…?」

 

私はつぐの店の窓ガラスに耳を当てて聞いていた。え?いつからいたかって?ついさっき男の人が出てきてからずっと張り込んでいました。モカと一緒に。

 

「いくらマー君の事が好きでもそこまでしてるとほぼストーカーみたいだよ〜変態ひーちゃん〜」

 

モカはパンを頬張りながら喋る。

 

「ふぇっ!? へ、変態じゃないもん!! 私はただゆうまが好きなだけなの!」

 

大声を出してしまったせいか、私とモカはゆうまとつぐに聞こえてしまっていた。あ、ゆうまちょっと怒ってる…

 

「ひ〜ま〜り〜? ちょっと店の中入ろっか?大丈夫。事情聴取しかしないから〜、モカ?勿論、オマエモナ♪」

 

こっそり逃げようとしてるモカにも視線を向けていた。

 

「…しゅーん」

 

このあとゆうまからお説教されたのは言うまでもありません。でもつぐが、

 

「じ、じゃあひまりちゃんとモカちゃんも泊まろうよ!いいよね雄天くん?」

 

「まぁ僕は別に良いけどさ、つぐみの親が迷惑しない?」

 

「お母さん達には私から言っておくから大丈夫!」

 

と言ってゆうまを説得してくれたので助かった…つぐには感謝だね♪

 

 

そんなわけでお泊まり会?が始まるのでした…

 




まずは今回登録したオリキャラ紹介から

宇塚 朔之進(うつか さくのしん)
在籍校 花咲川学園
学年 1年生
誕生日 8/4
好きな食べ物 ピザ パスタ コーヒー
嫌いな食べ物 生姜 豆乳

一人称は「俺っち」で他に人に対しても「〜っち」と付けることのある帰国子女。結構お気楽な性格でふざけているようにも見えるが本人は至ってやる気。人の考えてる事が読み取りやすい。pastel paletteの白鷺千聖とは幼馴染。千聖だけは普通に千聖と呼ぶ。

↑こんな感じです。ひまりとモカもつぐみの家に泊まることになって一体どうなる事やら…
お気に入り登録してくれた司波たかさん、音無 仁さん、スキャマーさんありがとうございます!もし今言った中で登録したけど名前が出て来てないっていう人は言ってください。次回まとめて紹介いたします。

☆8に評価してくれたsrシャリさんありがとうございます

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ではまた次回

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