夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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そんなこんなで第3話になりました。

今回新たにお気に入り登録をして頂いた銅空さん、大地さん、剣舞さん、IHさん、TAICHI121さん、幽遊さん、以前感想を書いていただいたコープさん、ありがとうございます!
消しカスさんは感想ありがとうございます!
☆7評価してくれただけでなくお気に入り登録して下さったコンガさんもありがとうございます。


それでは第3話、どうぞ〜


第3話「幼馴染が泊まりに来る」 前編

「お邪魔しまーす♪」

 

ひまりが着替え等入ったバッグを持って僕の家に入った。

 

「ゆうまの家に泊まるの中学校以来だね〜?」

「そう言えばそうだね」

 

そんなことを喋りながら僕はキッチンに向かっていく。

 

「ひまり何か食べたいのある?」

「ん〜と、チョコレート? 甘い物なら何でも〜」

「いやそれ夕飯じゃない。デザートになってる」

「ゆうま、糖分は命よりも重いんだよ!?」

「いや知らないよそんな迷言!?」

「ぶー。ゆうまのケチ」

「…デザートにチョコケーキあるからそれで我慢して?」

「ゆうまありがとっ♫」

 

僕は相変わらずひまりにはあまいな…ま、昔からなんだけどね。そんなことを思いつつ料理をする。あっ、ひまりは椎茸嫌いだったんだ。入れちゃダメだ!!(使命感)

ひまりの親が明後日まで出張ということで今日と明日は僕の家に泊まることになった。ひまりの親は共働きをしている為か僕の家に泊まりに来るのはそう珍しくもない。しかし、高校生になってからは一度も無い。そのせいか余計にドキドキしてしまう……しかもひまりの親からは、

「うちのひまりだったらいつでも嫁にもらっちゃって。雄天君だったら寧ろOKよ?」とか言われちゃってるし。自分の娘なんだからもっと丁重にした方が良いでしょ?

そんな訳で夕飯完成!何を作ったのかって?比較的簡単な料理だ。唐揚げとか野菜炒めとかまぁ色々…

 

「おいしそー(*´﹃`*)」

「ひまり。ヨダレでてるよ?」

 

僕が指摘するとひまりが顔を赤くして顔を逸らしてしまう。カワイイなぁ…

 

「ほら、早くしないとご飯冷めちゃうよ?」

「ううぅ…………いただきます」

 

そう言うとひまりは唐揚げを食べた。

 

「………おいし」

 

「良かった、ありがとひまり。所で明日のバンド練習って何時からか分かる?」

 

「ふぉふぉふぇっふふふぇふっふぉふぉふ!!」

 

「ごめん。食べるか喋るかどっちかにして貰えないかな?」

 

そう言うとひまりは口に含んでいた唐揚げとご飯を飲み込む。

 

「明日の練習は15時~19時までだよ?それがどうかしたの?」

 

「いや、明日バイト休みだから近くでひまり達の演奏がみたいなーって。いいかな?」

 

「うん!全然いいよ!みんな喜ぶよ!」

ひまりはやったぁといいながらぴょんぴょん跳ねてる。喜んでもらえるのは嬉しいが…そんなに跳ねると発育のいいひまりのむ、む、胸が揺れてる。指摘しようと思ったがひまりが気付いたのかすぐにしゃがんでしまった。

 

「……ケーキ食べる?」

「…うん」

 

その後ケーキを食べたひまりはすぐに機嫌を直した。

 

「ひまり。先に風呂入ってきて?僕は食器の片付けとか布団を部屋に敷いて来ないといけないから。風呂から上がったら2階の部屋で待ってて?」

 

「はーい♪ゆうまの部屋で待ってまーす♪」

 

そう言ってひまりはバッグから着替えを持って脱衣所に向かった…さて僕も片付けをしなきゃな…

 

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「………ふぅ。やっと終わった」

 

ひまりが寝る布団を敷いて僕は一息ついた。下からひまりが風呂から上がる音がした。改めて思うけど今日と明日、ひまりと寝るのか…予想以上にドキドキしてしまう。

……今更かも知れないけど僕はひまりの事が好きだ。幼馴染の中でも1番付き合いの長いのがひまりだ。一緒にいることが多かったせいなのか凄く意識してしまう。ひまりは気付いているのだろうか?僕の気持ちに…でもいずれ伝えないといけない。僕は、ひまりの事が好k

 

ガチャッ。

 

「ゆーうーまっ♫」

 

そんなことを考えてるとひまりがドアを開けて僕に抱きついてきた。ひまりの胸が僕にギュッと押し付けられている。寝巻きでも伝わるこの感触はや、ヤバイ、しかも髪からはすごいいい匂いがす、する。り、理性が…

何とか理性を保ちながらひまりに話しかける。因みにひまりは抱きついたままだ。

 

「ひ、ひまり…あ、あのさ」

「なぁにぃ?ゆうま〜」

 

「僕も風呂に入ってくるから待ってて?本棚の音楽雑誌とか見てていいからさ、ね?」

 

僕が問いただすとひまりは

 

「むぅ。わかったぁ。お風呂からあがったらこれの続きだからねぇ〜」

 

と言ってきた。

 

「ふぇっ!? つ、つ、つづ、続きぃ!?」

 

「? ゆうまは嫌なの?」

 

「い、いや、別にそんなことはな、無いけど…」

 

「だったらぁ、イイよね?」

 

畜生!! カワイイ!!僕は思わず

 

「…う、うん」

 

と答えてしまった。

 

「じ、じゃあ僕、風呂入ってくるから!」

 

恥ずかしくなって顔が赤くなってしまった。そして風呂場に向かった。

うふふ、ふふふふとひまりの声が聞こえてきたのを知らずに…

 

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ひまりside

 

「うふふ♪ふふふふ〜」

 

えへへぇ〜久々にゆうまに抱きついちゃった♪♪ 照れてるゆうまカワイイなぁ♡

 

…やっぱり私はゆうまの事が好きなんだなぁって思う。

今日は無理だけどいつかきっと、この気持ちを伝えたい。

 

「あーあ。早くゆうま上がってこないかなぁ〜」

 

部屋に入ったらまた抱きついちゃおっ♪ そうだっ!!どんな風に抱きついたいいかな? 今から作戦をたてないとねっ♪

 




自分で書いててすっごい恥ずかしくなってしまった。
こんな感じでひまりちゃんに抱きつかれたら…(以下略)

4話以降は巴、蘭、つぐみの個別エピソードを予定してます。
第4話は、なるべく近い内に出したいと思っています。
コメントや感想お待ちしています!

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