夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
今回の話は題名からしてモカの話になります。ちゃんとメインヒロイン(予定)のひまりちゃんも出ますので( *˙ω˙*)و グッ!
他にもあの人が出ます…
新たにお気に入り登録をしてくれたウォルフィスさん、メッセンさん、FARSTさん、かるなさん、X君VS.さん、アーペさん、綯花さん、消しカスさん、社畜になりたくないさん、Soundsさん、ありがとうございます!
誤字の指定をしてくれた洋上迷彩さん、☆10に評価してくれたさなわさん、ありがとうございます!
そしてパンを奢るということは…当然。行く場所なんて分かりますよね?
では2話、どうぞ〜
ーー放課後。それは授業が終わり、生徒達が自由になれる時間。
部活で青春を謳歌したり、教室で駄弁って時間を過ごしたりと色々ある。
僕、滝河雄天も帰りの支度をしているとひまりが、
「ゆーうまっ!! 一緒に帰ろー♪」
と僕の机をバシバシしながら言ってたきた。
「いいけど今日の練習は?」
「今日は練習休みなの。つぐは生徒会の仕事で残ってるしモカは反省文書かされてるし巴はモカが逃げないように監視するって言ってた。」
「?あれ?蘭は?」
「あ、蘭もモカが逃げないように見張るって言ってたね。」
蘭、巴、ナイスだ。僕は心の中でそう思った。え?何でかって?それは後で分かるよ……そんなことを心の中で呟いてると、
「だから今日はゆうまと私の2人で帰るんだよ♫」
と、笑顔で僕に行ってきた。その反則級の笑顔で思わずドキドキしてしまう…
「今日はゆうまもSPACEでのバイトないでしょ?」
「うん。今日と明日はOFFでいいってオーナーが」
そう言うとひまりは小さくガッツポーズをした。SPACEってのはひまり達ガールズバンドが演奏する場所で僕はそこでバイトをしている。主に照明や掃除をメインでやってる。楽器もそれなりに引けるし楽器のチューニングやメンテも任されることはしばしばあるし。それに時給がまぁ高いこと高いこと。
そんなこんなで帰ろうとすると教室の外から声がした。
「失礼するわ。華宮和都君は居るかしら?」
その声に反応したのか和都がため息混じりに、
「また来たんですか友希那先輩?」
和都が友希那先輩に問いかける。湊 友希那先輩は羽丘学園の2年生でガールズバンド「Roselia」のリーダー。知る人ぞ知る有名人だ。本格的なバンドで全てのバンドの頂点に立つと言っているらしい(和都談)
「何度来ても結果は一緒ですよ? 俺はRoseliaの手伝いしかしませんよ? 」
「いいえ。貴方のような才能のある人間を埋もれさせたままにする訳には行かないわ。手伝いだけなんて勿体ない。ギターとしてRoseliaに本格的に加入して欲しいのよ」
「その話も何回も聞きましたよ?大体ギターなら紗夜さんがいるじゃないですか? 何度言われようと俺はRoseliaには加入しませんよ?」
「…今日はここまでにしておくわ。でもいずれ和都、貴方にはRoseliaに加入してもらうわよ?」
そう言って友希那先輩は去っていった。
「す、凄いとこ見ちゃったね…ゆうま」
ひまりが思わず僕に言うと、僕も
「あ、あぁ…和都があのRoseliaに加入して欲しいなんて言われるなんてな…」
と、驚きを隠せなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして今、僕とひまりは商店街に来ている。え?何故かって?ひまりが「やまぶきベーカリーのパンを食べたい」と言ってたからである。まぁひまりだけなら奢るのは問題ないから「良いよ。でも1個だけだよ?」と言ったら凄く喜んでた。喜んでくれて良かった。
そうしてやまぶきベーカリーへと入ろうとしたら背後から聞き慣れた声がした。あぁ、巴、蘭、時間稼ぎ出来なかったか…
「やっと追いついた〜マー君」
「あ、モカ! お疲れ。反省文は書き終わったの?」
ひまりが聞くとモカは、
「ん〜書き終わったよぉ〜流石に原稿用紙4枚分はちょーっとモカちゃんにはキツかったかなぁー。と、ゆーわけで、マー君?」
モカの視線が僕に向けられる。あ、これは確定演出ですわ‥(涙目)
「パン買ってぇーお腹すいたー」
畜生めェぇぇえええええ!!!!!!!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ありがとうございましたー」
うう、僕の財布の金が約半分もなくなってしまった…そんなことをお構い無しにモカはパンを頬張る。
「おいしー」
ま、いいか。喜んでるし。でも10個以上も頼まないでほしいな!!! 紗綾さんがビックリしてたよ!? 今日はひまりだけに奢るはずだったのに思わぬ伏兵(モカ)のせいで、大誤算だよ…今月やりくりしていけるかなぁ?ま、何とかなるか。
「じゃ、マー君、ひーちゃん、ばーい」
そう言ってモカは帰ってった。
「じゃ、僕らも帰ろっか?」
「うん!」
そうして歩いていくうちに家まで着いてしまった。
「じゃあひまり。また明日ね」
そういって家に入ろうとするとひまりが僕の制服の裾を引っ張る
「?どうしたの?」
僕が問いただすと、
「実は、今日お母さんとお父さんが出張でいなくて明後日の朝まで帰ってこないの…だから、泊まっても、いい?」
そんな訳でひまりが今日明日、僕の家に泊まることになった。ドキドキが治まるか不安だった。
そんなこんなで第2話書き終わりました。友希那先輩の登場は当初もう少しあとになる予定だったのですが早く登場しました。和都の事を執拗に誘う理由は後々話に出るかも?
さて、ひまりが雄天の家に泊まることになりました。一体どんなことになるやら…3話を楽しみに待っていて下さいませ!
もし良ければコメントと評価お願いします!