夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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次回はAfter glowのイベントだったのでこれはと思い投稿するに至りました。駄作な可能性あるかもしれませんが見ていってくださいませ。
今回は夏の風物詩をば………


第26話「肝試し」

それは一通の電話から始まった…

 

「肝試し?」

 

僕が巴にそう聞くと巴は「あぁ」と答えた。

 

「どうしてまたいきなり?しかも巴がそんなこと言い出すなんて珍しいなぁ…」

『なんかここらにさ、幽霊が出るって噂の森があるらしくてな、夏の思い出って事で面白そうじゃないか?しかも森の中にある廃墟はマジらしいぞ…』

「僕とか巴はそういうのに耐性があるからいいけどさ…蘭とかつぐみとか後は…」

 

僕は後ろでガクガク震えているひまりの方を見る。あーこれはめっちゃ怖がってるな。でもなんだろう…こんな風にしてるひまりって新鮮…ヤバイ可愛い!

 

「ま、まぁ肝試しするのは構わないけどさ…」

『じゃあ決まりだな!』

「でもさ巴?集合するにしても夜だよね?蘭とかの家って門限とかはないけど仙寿さんが何て言うかな…」

『友達のとこに泊まりに行くって事で良いんじゃないか?あ、それとその森だけど車で行くってことになってるんだよ。だからさ、ユウの兄さんに頼めたりするか?』

「頼むのは良いけど僕の兄さんについて巴って知ってたっけ?」

『それはひまりから聞いたんだよ。蘭達も知ってるぞ?あ、集合はユウの家でいいか?19時に行くからさ』

「分かった、じゃあまた後で」

 

僕はそう言って電話をきってガクブルしながらソファにいるひまりのところに行くとひまりの肩に手を置く。

 

「ゆ、ゆうま?」

「みんな行くからひまりもくるよね。ね?」

「わ、わわ、私は……」

「もし行かないってなると1人で僕の家にいることになるよ?」

「うぅ、やだ」

「じゃあ来るよね?」

「ふぃ…」

 

ひまりの頭を撫でる。ひまりはえへへぇと言いながら機嫌を直した。

 

「おーい雄天ぁ、兄ちゃん腹減ったからなんか作ってくれ〜2人のイチャイチャ見てたら急に腹がぁ…」

「はいはい…それじゃ兄さん、ひまり、何が食べたい?」

 

そう言って僕は夕飯の準備に取り掛かる。因みに今日兄さんは仕事がホントにOFFだからこうして家にいる。

 

「俺はチキンフィレオで」

「私はゆうまをお持ち帰りで!」

「ここは●ックじゃない!!ってかひまり!お持ち帰りってどういう意味!?そしてそのドヤ顔やめろ!」

 

2人にはビーフシチューを作ってあげました。ひまりにあーんとかされた時には兄さんがすごくニヤニヤしてたことは覚えている。

 

夕飯を食べ終えてからは巴達が家に来た。蘭が大きな荷物を持ってきていて、僕の家に泊まると仙寿さんに言ってきたらしい。まぁ問題ないよな…蘭が荷物を置いた後兄さんの車で行った。車で走ること30分。廃墟がある森についた。見た感じでわかる。これはやばいやつだ。ポ●モンのゲームで言うとアレだな。●クタイの森に出てくる『もりの●うかん』だな……古びたテレビとかもしあったらロト●とかでも居るんじゃないか?そんなことを1人で考えてると蘭とひまりがずっと顔を真っ青にしながら僕の服の裾を掴んでいた。

 

「ゆっゆゆゆゆっゆうまぁぁぁ…」

「…………絶対離さないからね…」

「ふ、2人とも…そんなに裾引っ張ると伸びちゃうから…」

 

そんな事を話していると巴が「それじゃあ」と言って肝試しのルールを軽く説明し始めた。3人1組で回ることになり巴とモカとつぐみ、僕とひまりと蘭というグループ分けになった。兄さんはと言うと車の中で待ってるという事だ。まぁ盗まれない為だからな。

 

最初に巴達が行った。巴達が戻ってきた後に僕達が行くことになってる。ちゃんと懐中電灯は持ってないとね。だって流石にやばいもん。蘭とひまりはと言うと左腕にひまり、右腕に蘭が抱きついている。

 

「ち、ちょっと2人とも…あまりくっつくと…」

『絶対離さない!!』

「は、はぁ…」

 

そんな事を話していると巴達が帰ってきた。

 

「あ、巴達帰ってきた。どうだった?」

「何にもなかったぜ!次はユウ達だぞ!幽霊とかいるのかと思ったけどマジでいないから大丈夫だぜ!やっぱり噂なんだよ!」

 

と、巴は笑っていた。モカは何だか眠そうにしててつぐみはと言うと魂が抜けてるみたいになってた。まぁそんな訳で現在僕達は森の廃墟にいる。奥に進む度に湧き出るような恐怖。テレビとかでしかこういうものは観たことないが実際体験してると数倍怖いな。蘭とひまりは依然として僕の腕に抱きついたまんまだ。

 

「ゆうまぁ、離さないでね〜?」

「どうやったらこんな状況ではなせるのかな?って言うか離すわけないじゃん?」

「ゆ、ゆうまぁぁ、ありがとぉ〜」

「私も今日だけ離さない……」

 

2人が密着してるから廃墟の方よりも2人の方が気になってそれどころじゃ無かったのは言わないでおこう。時々コウモリと草木の音にビビったけどね…僕もひまり達も…。

 

戻ってきた時にはみんなちゃんといて良かったな。兄さんも僕らがちゃんと戻ってくるか心配だったのか何故か神頼みしていた。

 

「ちゃんと戻ってきたな!」

「何とかね、結局幽霊なんていなかったしさ、ね?ひまり、蘭」

「そ、そうだよ巴、ゆうま!幽霊なんていい、いないに決まってるでしょ?ねぇ蘭!」

「そ、そうだよ!いるわけないし早く帰ろうよ!」

「2人がそう言ってるわけだしかえろうか?ねぇ兄さん?」

「まぁそうだな!雄天達が帰ってきたから良し!」

 

そう言って兄さんは人数を数える。

 

「1、2、3……良し!ちゃんと8人いるな!」

 

 

 

ん?

 

 

ちょっと待って兄さんさっきなんて言った!?8人って言った!?僕と兄さんで2人。ひまりたちで5人。ということは7人なはずだろ!?気がついたのかひまりと蘭も震えていた。そりゃそうだよな…何せ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人増えてるんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知らない誰かがいる。気づいたのは僕達だけで兄さんや巴達は気づいてないみたいだ。家に帰った後もそれが気になってしまったからなのか玄関に僕は岩塩を撒いていた。多分塩だと効き目がないと思ったのだろう。兄さんは知らずに自室で爆睡。僕とひまりと蘭は3人でベッドで寝た。川の字で寝ていてひまりが左、真ん中が僕、蘭が右で寝ていた。寝ようとした時に怖がっていた蘭とひまりがどちらも抱きついてきてサンドイッチ状態になり3人とも寝れなかったのは言うまでもないだろう。

 

け、結局あの知らない人はだれだったのかは分からない。というか分かりたくない!僕達はそう思った。




After glowのイベントktkr!!もう楽しみすぎです!!
僕の予想は多分つぐみかひまりの☆4がそろそろ来るんじゃないかと思ってます!スターを貯めないと(フルコンして自力で集めたりしよう…課金もしたいですが…)

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