遅れてしまい、本当に申し訳ありません!ちょっと宿題に時間を取られてしまって……。
なるべくはやく宿題を終わらせたいと思います!
【士郎視点】
皆で夕食をとり、何故か私が着替えさせられた日の夜0時。私達はその日もカードを回収に行った。だけど……。
「……流石にあれはねぇ〜……。」
『いやぁ〜、ものの見事に完敗ですね〜。』
「何なのよアレ!!あんなの反則でしょ!!」
「どういうことですの!?カレイドの魔法少女は無敵なのではなくて!?」
『私に当たるのはおやめください。』
結果は物の見事に惨敗。鏡面界に『
また、少ししか確認できなかったが、敵は空に飛んでいた。美遊とイリヤの魔力弾が弾かれたから、私が弓で攻撃しても、おそらく弾かれる。となると、やっぱり……。
「あの魔力反射平面は厄介よ。あれがある限りこっちの攻撃は通らない。」
『攻撃陣も反射平面も座標固定型のようですので、あの上まで飛んでいければ戦えるのですが。』
流石に私も空を飛べるもの何て投影出来ない。どうしよう……。私達が頭を悩ませていたら、
「そっか。飛んじゃえばよかったんだ。」
横でイリヤが当然の様に飛んでいた。その光景に、全員一瞬言葉を失い、その場は静寂に包まれた。
『すごいじゃないですかイリヤさん!!高度な飛行をこんなあっさりと!!』
「え、そんなに難しいものなの?」
イリヤ自身気づいていない様だ。空を飛ぶという事は遠坂さんとルヴィアさんにとっても簡単な事ではなかっただろう。魔術を知って二日程度の人間ができる事ではない。
「何か強いイメージが無ければ出来ないわ……。」
「ふぇ?だって魔法少女ってとぶものてしょ?」
なるほど。これは強い思い込み、もといイメージだ。普段からアニメを見ていたからこそ、こんな事が出来たんだろう。遠坂さんは絶句していた。
「ならば美遊!!貴女も飛べるはずですわ!!さぁ、飛びなさい!!」
ルヴィアさんは躍起になって美遊を飛ばそうとした。しかし、
「人は……飛べません。」
と美遊は言った。まぁ、それが普通なんだけど、子どもだったらもうちょっと夢を見ようよ。
結局今日はここでお開きになった。ルヴィアさんは「明日は特訓ですわ!」なんて言って美遊を引っ張っていった。
【イリヤ視点】
今日は土曜日。美遊が特訓するなら、私も特訓しなきゃと思って、私は朝から出かけた。本当はお姉ちゃんも一緒がよかったんだけど、
「ごめん。今日は綾子に部活を見に来いって言われてて…ごめんね。」
との事だ。それはしょうがないよと答えたけど、やっぱり残念だなぁ。
『全く。イリヤさんはシスコンですねぇ。』
シスコン!?私ってシスコンなの!?確かにお姉ちゃんは好きだよ。いつも優しくて、とても可愛くて、真剣な表情もちょっと格好良くて……。
『完全なシスコンじゃないですか。』
「シスコンじゃないよ!あとナチュラルに私の思考を読まないでよ!!」
そんなこんなで特訓を始めた。
『さて、今日はまず飛行をマスターしましょう。今回は完全な空中戦になりそうですので。』
「速く動けるようになるってこと?」
『それもありますが、魔力の効率運用も大事ですね。飛行は魔力を大量に消費します。無制限に魔力を供給できても、一度に使える量はその人の資質によりますから。』
う〜ん、要は蛇口みたいなものかな。私はそう考えて、なるべく少ない魔力で飛ぶ練習を始めた。
「あ、そう言えば凛さんからこれを預かってたんだ。」
30分くらい飛行し続けたところで思い出した。私はポケットから『アーチャー』と書かれたカードを出した。
『おや、クラスカードですね。せっかくなんで試してみましょう。』
『アーチャー』というからには弓だよね。一体どんなものが出るんだろう。私はワクワクしながらルビーに言われた通りにした。
「
途端にステッキは弓へと変わった。
「うわっ!?本当にでた!これを使えれば勝てるんじゃない!?」
弓は弓道とかで使う競技用のものではなかった。まぎれもない戦闘用。でも、足りないものがあった。
「あれ、……矢は?」
『ありませんよ。』
え!?弓だけ!?これ使えないじゃん!?
『そういえば凛さんも、矢の代わりに手近にあった黒鍵を使ってましたね。』
はぁ〜、地道に特訓するしかないか〜。私がまた飛行訓練に戻ろうとした時、空に何かがあった。
「ん?何かが降ってき…たあぁぁぁぁぁ!!?」
物凄い速度で何かが降ってきた。砂埃が晴れて着地点を見てみると、
『全魔力を物理保護に変換しました。お怪我はありませんか?』
「な…、なんとか…。」
「美遊!?なんで空から……。」
そこには美遊がいた。よろよろと立ち上がってこっちを見た。
「イリヤ……、飛んでる。」
『はい、極自然に。」
へ?何をいってるのか聞こえないよ?
「イリヤ、飛び方を教えて欲しい。」
『イリヤ様は魔法少女は飛ぶものとおっしゃいました。そのイメージの元となったものは何か教えてくださいませんか?』
元?あー………、なら。
「今から家に来て。」
「こ……、これ………?」
「うん……、恥ずかしながら…。」
私の元になったのは、アニメである。
「航空力学はおろか、重力や慣性、作用反作用まで無視している。なんて無茶苦茶な動き……。」
そこはアニメだから……。ていうか、難しく考えすぎじゃない?
「た、ただいま〜…。やっと綾子に解放された……。」
そこにお姉ちゃんが帰ってきた。大分疲れた様子だった。
「お帰りなさい士郎。どうしたのです?そんなに疲れきった顔をして。」
「あぁ、セラ。私弓道部に入る事になっちゃった…。」
「それは良い事ではないですか。部活動は学生らしくて大変良いと思いますよ。」
え。お姉ちゃんが部活に入るって。そしたらいつも一緒に帰れなくなるじゃん。でも、お姉ちゃんはもう決めちゃったぽいし。しょうがないかなぁ〜。私はちょっとガッカリした。
「あれ?美遊来てたんだ。いらっしゃい。何してるの?」
「お、おおお帰りなさい、士郎さん。ちょっと用事があって。」
美遊が緊張していた。あれ?ちょっと待って?何で美遊顔が赤くなってるの?ま、まさか!!!
(ねぇ、美遊ってもしかして、お姉ちゃんが好きになっちゃった?)
ボンッ。そんなような音がなるくらい一気に美遊の顔が赤くなった。もう噴火しそうなほど。やっぱり。
「ゆっくりしてってね?ちょっと待ってて。今着替えてくるから。」
お姉ちゃんは自分の部屋に向かい、すぐに着替えて降りてきた。
「さてと。おそらく美遊は飛行の事で家に来たんだよね。」
さ、さすがお姉ちゃん。説明もなしに本題を理解しているなんて。
「美遊。貴女は『人は飛べない』と言ったね。それは当たり前の事だと。多分その概念が頭にこびりついているから、飛べないんだよね。」
「…その通りです。」
美遊が落ち込んだ声で答えた。
「なら、飛行は諦めよう。」
全員が驚いた。
「…私は今回必要ないという事ですか。」
美遊が悔しそうにそう言った。確かに今回は空中戦がメインになる。でも、だからってそんなのあんまりだよ。私が言い返そうとすると、
「ち、違う違う!そういう意味じゃないの!イリヤと美遊は2人ともとても必要だし、私達だけじゃ何も出来ない。」
お姉ちゃんは慌てて言った。じゃあ、さっきのはどういう意味なの?
「飛行は空中に浮いて縦横無尽に動く事って感じだけど、そうじゃなくて、……例えば、空中にある透明な足場に立つ様な感じなら、美遊も空中で戦闘出来るんじゃないかなって。」
「!!!」
なるほど!それなら出来るかも!私はそう思った。美遊の目にも確信めいたものがあるのが見えた。
「大丈夫。美遊ならきっと出来るから、落ち着いてよく考えて、試してみて。」
その言葉はどこか焦っていた美遊を落ちつかせる、そんなような言葉に聞こえた。
「わかりました。私頑張ります。ありがとうございました、おね、士郎さん。」
美遊に元気が戻ったのを感じて、私も少し嬉しくなった。少し気になったのは、今ちょっとお姉ちゃんって言おうとした事だろうか。そしてお姉ちゃんもそれを聞き逃さなかった。
「もし私の名前が呼びにくかったら、お姉ちゃんって呼んでもいいよ。」
お姉ちゃんの性格からして、気を使ったんだと思う。こういうところがお姉ちゃんの長所であり、同時に短所でもある。優しすぎて、同性でも勘違いしそうになるのだ。
「お、お姉ちゃん……。」
「うん。これからもよろしくね、美遊。」
……私の妹ポジションが半分奪われた。
FGOで水着イベントも始まり、ここから更に忙しくなりそうです……。
ちなみに、私はフランちゃんとアルトリア狙いです!……1回だけ10連回しましたが、礼装ばっかり………。
まぁ、いろいろありますが、こちらもなるべくはやく投稿できるよう頑張ります。
では、次回もよろしくお願いします!