幻想支配の幻想入り   作:カガヤ

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長らくお待たせしました。
2018年最後の投稿です。


第141話 「薬師稼業(後編)」

梨奈の家に訪問して3人で話をしていると、梨奈の両親やお手伝いさんが帰ってきた。

お昼を少し回った辺りだったので、俺と鈴仙はお昼をごちそうになることになった。

昼食の席で、当たり前のように梨奈と鈴仙が俺を挟むように座り、梨奈の両親は何やら暖かな視線を送ってきた。

で、騒がしくも楽しい昼食が終わり、これでようやく本来の用事である、薬の訪問販売ができる。

出来る、のだが……

 

「まずこちらが……」

「「???」」

 

鈴仙は鈴仙なりに親切丁寧に薬の説明をしているつもりなのだろうけど、薬の成分の説明から始まり薬の成り立ちまで本当に丁寧すぎる。

鈴仙は専門用語ばかり言っているので、これでは薬の用法や効能がうまく伝わらない。

俺も一応、簡単な医学知識や薬学の心得はある。

だけど、鈴仙は俺も聞いたことがない成分を言っている。

恐らくだけど、月の科学や永琳が独自に生み出した成分だったりするのだろう。

そんな未知の単語をペラペラしゃべられても梨奈の両親は、何を言われているかさっぱり分からないだろう。

それでも、俺は一応薬については色々知っている。

なぜなら、永琳から一通り教わっていたからだ。

 

「永琳から説明受けていて良かった」

 

流石は鈴仙の師匠。こういう事態を予測していて俺に同行を依頼したのだろう。

出発する前に今回持ってきた薬の説明を受けて、簡単な説明書も持たせてくれた。

おかげで鈴仙のわけわからん説明も何とか理解できている。

さて、梨奈の両親の頭から煙が出る前に交代しようか。

と言っても、俺も誰かに薬の説明するの得意じゃないんだけどな。

 

「鈴仙鈴仙」

「何? 今良い所なんだけど?」

 

どこが良い所なのだろうか。

 

「熱心に説明するのはいいけど、ちょっとお客様の反応見た方がいいぞ?」

「反応? あれ?」

 

ここにきてやっと鈴仙は、目の前にいる2人のお客が困惑交じりの愛想笑いをしている事に気付いた。

ちなみに梨奈は、鈴仙の説明が難しすぎて眠くなったようで、すぐに眠ってしまった。

なぜか俺の膝を枕代わりにしているが。

 

「いやぁ、これがすごいお薬だと言う事は分かりましたよ。ねぇあなた?」

「お、おう。そうだな。うん、これはすごい薬だ……なんの薬か分からないけど」

 

お父さんお父さん、そこは小声ではなくはっきりと言っちゃった方が鈴仙の為ですよー?

あ、鈴仙にはばっちり聞こえていたようだな。耳がショボンとしちゃった。

流石ウサギ、耳がいいな。

 

「じゃあ、俺が代わりに説明しますね。この薬は簡単に言えば頭痛薬でして」

 

そして、俺は鈴仙の代わりに持ってきた薬を一つ一つ、用法と効果、起こりうる副作用や注意事項を説明した。

 

「最後に、これだけは忘れないでください。これらの薬はあくまで応急処置です。これを飲んで症状が良くならなかったらすぐに永遠亭に行ってくださいね。場所は慧音先生か竹林の入口で兎を探せば案内してくれますから」

「えぇ、よくわかったわ。ありがとう」

「これから何かあったら永遠亭を頼らせてもらうよ」

 

よしっ、これでここでの説明は終わり。

薬をサンプルとしていくつか渡して、永遠亭への行き方も伝えた。

って、鈴仙のフォローのつもりがほとんど俺がやってしまった。

これではあまり意味がない。鈴仙も面白くないだろうしな。

と、思い鈴仙の方を向くと、案の定少しだけ不機嫌そうな顔をして俺を見ていた。

一応、お客の前だからあからさまには不機嫌そうにはしてないけど、分かる人にはわかる不機嫌っぷりだ。

 

「悪かったよ、鈴仙。お前の仕事取っちゃったな」

「そんな事はどうでいいわよ。それより随分と気持ちよさそうに眠ってるわね、その子」

 

鈴仙の視線の先にはさっきからずっと俺の膝を枕にして眠っている、と見せかけてさっき目が覚めて狸寝入りしている梨奈。

ってか鈴仙、お前の仕事の事はどうでもいいんかい。

 

「なんだ鈴仙、眠たかったのか?」

 

――ドテッ

 

あれ? 鈴仙がコケた。

って、鈴仙だけじゃなく膝にいた梨奈や両親も一緒にコケた。

なぜに?

 

「そ、そういう意味じゃなくって! って、梨奈狸寝入りだったのね」

「あははっ~おはよう、お兄ちゃん」

「おはよう。梨奈、俺が薬の説明始めた頃から起きてただろ?」

「えへっ、やっぱり気づいてたよね。流石お兄ちゃん。でもさ、お兄ちゃん、あっちの方は悪化してるよね?」

 

あっちは悪化してる? はて、なんのことだろう?

首をかしげると鈴仙と梨奈は揃ってふかーくため息を吐いた。

梨奈の両親はニコニコ笑顔を浮かべている。

 

「もういいわ。ユウキ、そろそろ次に行かないと」

「あぁ、そうだな」

 

なんだかんだで随分と長居してしまった。

次は何時にどこ、という小刻みなスケジュールで動いてるわけじゃないが、流石に次に行かないとな。

 

「では、これで失礼いたします。お昼までご馳走になってすみませんでした。何かありましたら慧音先生か彼に言ってください。すぐに永遠亭から駆け付けますから」

「えぇ、これからよろしくお願いしますね」

「永琳先生にもよろしくお伝えください」

 

色々不安な所あったけど、どうやら一軒目は成功だな。

次からは鈴仙に任せて俺はフォローするだけにしよう。

 

「2人はこれから里を回るんだよね?」

「そうね。梨奈の所が最初だったから、それがどうかした?」

 

何かを考え込みながらの梨奈に、首をかしげる鈴仙。

梨奈は俺をチラリとみて深くため息をついた。

 

「覚悟しておいた方がいいかも。鈴仙お姉ちゃん頑張ってね、色々と」

「「???」」

 

俺も鈴仙も訳が分からなかったが、梨奈の両親だけは娘の言いたいことがわかるようで苦笑いを浮かべている。

流石親子。

 

「まぁいいか。それじゃまたな梨奈」

「うん、またねお兄ちゃん、鈴仙お姉ちゃん」

「またね、梨奈」

 

鈴仙と梨奈、最初はちょっと険悪な雰囲気になったけどすぐに友達になれてよかった。

思えば梨奈は、フランが寺子屋に馴染むのにも一役かってくれたし、ホントいい子だな。

 

 

 

それから彼に里を案内されながら色々な店や家を回って行った。

道中色々あったけど、予定していた所はすべて終える事が出来た。

もう陽がかなり落ちてきている。

 

「ふぅ、やっと終わったわ。ホント疲れる1日だったわ」

「竹林で引きこもってるより色々歩き回った方が楽しいだろ?」

「私が疲れたってのはそういう意味じゃないわよ」

 

彼は私が何を言いたいのか分かってないようだった。

ホント、梨奈が言ってた理由が分かったわ。

 

『いらっしゃい。あら、今日はうさ耳の子なのね。でも、ユウキ君、女の子の趣味がいいわよねぇ』

 

甘味処の店員さんや。

 

『おぉ、坊主。なんでぇ、今日はまた偉く可愛い子を連れて、霊夢ちゃんに怒られないのかい?』

 

八百屋のおじさん。

 

『巫女様に天狗様に閻魔様、つぎに誰を連れて来るかとおもったらうさ耳っ娘……流石、ユウキ殿、分かってらっしゃる』

 

通りすがりの酔っぱらい。

 

『おやおや、今日は兎のお嬢ちゃんかい。あなたは何十人目のユウキ君の彼女だい?』

 

服屋の店主まで行く所行く所、肝心の薬の説明を始めようとする前に、冷やかされたりからかわられてるんだもの。

その度に私が否定する羽目になるし、彼も彼で苦笑いを浮かべて否定してるけどね。

でも、おかげで変に肩の力抜けて薬の説明はなんとかうまくできたわね。

梨奈の所ではちょっと彼の力借りちゃったけど、でも、あんな失態はもうしていない……はず。

そりゃ少しは彼にフォローしてもらったけど、仕方ないじゃない。

私、薬売りなんてしたことないんだし。

いや、なんで彼は私より色々薬に詳しいのよって思ったけどね。

 

「さてと、それじゃ慧音の所に行こうか」

「そうね」

 

そんな私の心情なんて知る由もなく彼は呑気に寺子屋へと歩き出した。

その後ろ姿は隙だらけの無防備状態。

少し前に私と本気の殺し合いとは思えないのよね。

でも、隙があるようにみえて、さっきほぼ後ろから飛んできた球を見ずに避けてキャッチした事があった。

隙があるようで実はない。

ホント、つくづく彼の事が分からないわね。

 

 

寺子屋に行くと、慧音先生がちょうど出て来た所だった。

 

「やぁ2人共、待っていたよ。その様子だとうまくいったようだね」

「まぁね。慧音が前もって話通してくれたおかげで結構スムーズにいったよ。鈴仙も思ったより早く打ち解けられたしな」

「ふふっ、そうかそれは良かった。あぁ、本当に良かった」

 

慧音先生はそういって意味深な笑みを浮かべて私を見ている。

この笑みは知っている。てゐが悪戯をした時や、お師匠様が新薬を開発した時に見る笑みだ。

自然と一歩後ずさりしてしまう。

 

「そんな警戒しなくてもいいよ。私は何もしないから」

「いえ、彼が絡んでくるともう誰も信用出来なくて」

「それはちょっとヒドくないか?」

 

彼が何か言ってるが訂正するつもりはない。

 

「さてと、2人に客人が来ているよ」

「客? あれ、妖夢?」

 

慧音先生に促されて寺子屋奥の住居玄関に入ると、宴会の時にいた刀を持った女の子が正座して私達を待っていた。

確かこの子、彼を師匠って呼んでたわよね。

うっ、あの時酔って彼にキスした後、この子にも執拗に追いかけられて斬られかけたのよね。

彼がナイフで刀を弾いて気絶させたから大事には至らなかったけど。

あの太刀筋は只者じゃないわよね。

 

「はい、先日の宴会での数々の無礼の詫びに参りました」

 

なんでも、宴会での事は半分程度しか覚えていないが、自分が刀を振り回して私に襲い掛かったのは覚えているらしい。

そのことを彼と私に謝るため、まずは博麗神社に行ったら彼は人里と言われ、慧音先生の所で待たせてもらっていたようね。

で、待っている間ずっと正座のまま玄関で待っていたというのだ。

膝、痛くないのかしら?

 

「酒に溺れるなんてなんという未熟! しかも、師匠の手を煩わせたと幽々子様より聞きました。誠に申し訳ございませんでした」

「俺は別に気にしてないから、謝るなら鈴仙にな?」

 

正直、私ももうどうでもいいのだけど、と言うかあの宴会を思い出したくないから蒸し返さないでほしい。

 

「それでは、コホン。改めまして魂魄妖夢と申します。ユウキ師匠の一番弟子です。先日は酒が入ったとはいえとんだご無礼を働きましたこと、深く謝罪いたします」

「は、はぁ、こちらこそどうも。私は鈴仙・優曇華院・イナバ。鈴仙で構いません。えっと、竹林の奥にある永遠手に住む、薬師の見習いです。これからよろしくお願いしますね」

 

ものすごく丁寧、かつ畏まって挨拶され、思わず私も正座してしまった。

この子、あんなに暴れてたけど、お酒が抜けるとものすごくまじめなのね。

そのギャップに驚いたわ。でもまぁ、彼の方がギャップ強いけれど。

というか、今一番弟子って部分をやたらと強調しなかったかしら?

 

 

「よしっ、では夕食にしようか。2人共歩き詰めでお腹空いたんじゃないかな?」

「あぁ、程よく空腹だぜ」

 

今日の夕食は慧音先生のところでと言うのは、彼から聞いていた。

人里を回った報告も兼ねてと言う事らしい。

 

「でしたら、手伝わせてください」

「俺も手伝うぞ?」

「えっ!? あなた、料理できたの!?」

 

彼が料理の手伝いをすると言い出すとは思わなかった。

というか、料理できたのね。

 

「これでも普段は霊夢と交代で作ってるし。たまに慧音や妖夢にも振舞ってる程度にはできるぞ?」

「師匠の料理はとてもおいしいのです! ですが、今日は謝罪も兼ねて私がお作りしますので、慧音先生もお2人とお話ししていてください、お台所お借りしますね」

 

いうが早いか、妖夢はダッシュで台所の方へと走り出していった。

 

「……ともかく、待っていようか?」

「そうだな」

 

その行動の速さに驚いたが、慧音先生と彼は特に気にも留めなかった。

もう慣れてしまったかのようだった。

ギャップって、深いわね。

 

夕食ができるまでの間、人里での薬売りの反応や今後について慧音先生と色々話をした。

その中で、彼が私以上に薬の説明がうまかったと若干テンションが下がりながら言うと、なぜか慧音先生の顔に陰が落ちた。

 

「あぁ、分かるよ。ユウキ君って本職である私よりも教師が板についているし、授業もうまいものな。うん、何とも言えない気持ちになっただろう?」

「……えぇ、そうですね。お師匠様の薬、私よりうまく説明できていましたし」

「なんで2人して落ち込んでるんだよ。ほら、そろそろ夕食できるからそれ食べて元気出せって」

 

私達を凹ました元凶に言われても、だが、確かにいい匂いがしてきた。

 

妖夢の作る夕食はどれも美味しかった。

人里での新鮮な食材をふんだんに使った手料理の数々。

地球の料理は、お師匠様や姫様が気まぐれでたまに作るけど、それに負けないくらい美味しい。

ただ……

 

「食材を使い切るなよ。明日から慧音どうするんだよ」

「ス、スミマセンデシタ」

「ま、まぁまぁ私も今日はこれくらい作る予定だったんだし。食材はまた買えばいいさ」

「妖夢」

「ハイ、ワタシガベンショウシマス」

 

妖夢は、ちょっと抜けてるところもあるのね。

 

「ところで、鈴仙。ふと気になったのだが、なぜユウキ君の事、名前で呼ばないんだい? 彼とかあなたとかばっかりじゃないか?」

 

突然慧音先生に私が彼を名前で呼んでいない事をつっこまれた。

 

「あ、それ私も気になりました。私は師匠は師匠なので師匠と呼んでいますが、あれ?」

 

妖夢もそれは気付いていたようだけど、師匠師匠と連呼して自分で何が言いたいか分からなくなったようね。

私は、彼の事を名前で呼ばないのは特に理由はない。

最初は、私の誤解で殺し合いになった事への罪悪感というか、後ろめたさというか……とにかく、名前を呼ぶのをためらった。でもいまは違う。違うけど、今更彼を名前で呼ぶのに抵抗はないけど、なんというか恥ずかしい。

 

「俺は別に鈴仙の好きな呼び方で構わないけどな。俺の事言ってるんだってわかるし」

「いや、そういう問題ではないと思うぞ?」

 

彼は彼で気にしてないし。

それはそれでなんだかおもしろくない。

なんで私だけ深く考え込まなきゃならないのよ。

 

「分かったわ。じゃあ、あなたの名前を呼ぶわ」

「おう!」

「いくわよ……ハー、フー……ハァー、フゥー」

 

私は彼の方を向き直り、深呼吸を繰り返した。

なんで名前を呼ぶだけでこんなに手間取ってるのよ、私!

 

「鈴仙さんって面白い方ですね」

「妖夢に言われちゃおしまいだな」

「みょん!?」

 

あれ? 彼の名前を呼ぶだけなのに、なんで深呼吸するたびに胸の動悸が早くなるの?

 

「鈴仙? 大丈夫か? なんでそんな緊張してるんだ?」

「き、ききんちょうなんかしてないわよ!」

 

彼が私を心配そうな顔をしてジッと見つめてくる。

それだけで顔が熱くなるのを感じた。

 

「ふふっ、青春だな」

「そんなに緊張する事でしょうか?」

 

外野、うるさい!

 

「あー無理しなくていいんだぞ? 俺は別に今まで通りでいいんだし」

「それは私が良くないの!」

 

こうなったらもう意地よ意地!

 

「さぁ、言うわよ! あなたの名前を言うわよ!」

「お、おう」

「鈴仙落ち着け」

「目が血走ってますよ?」

 

えぇ、ただ三文字の言葉を言えばいいだけだもの。

考えてみればなんで言わないの私? ってなくらい簡単な事なのよ。

 

「ユ……ユユ」

 

最初の1文字を言うだけで頭が真っ白になってしまった。

 

「ユ……ユー……ユー、ユー」

「……」

 

彼はただじっと私の言葉を待っている。

慧音先生と妖夢もいつの間にか固唾をのんで見守ってくれている。

さぁ、今こそ言うのよ私!

 

「ユ……ュゥ」

 

最後の一文字が言えない、口から出てこない。

 

「……キ」

「鈴仙、それでは伝わらないぞ」

 

呆れる様にいう慧音先生の声には軽く失望が混ざってる気がする。

 

「ええい、もう分かったわよ! ・・・・・・・・・・・・・ユ、ユウキ!」

 

言った。とうとう言ってやった。

なんだ。やっぱり名前程度どうって事ないじゃない

と思っていたのだけど……

 

「おう、どうした鈴仙」

 

ユウキに逆に名前を呼ばれて、ふと我に返り……

 

――ボンッ!

 

「あ、鈴仙さんのうさ耳から煙が!?」

「あわ、あわわわ、わわわわ………し、失礼しまーーーっす!」

 

私はとてもこの場に、ユウキの前にいられなくなり、荷物を持って窓から文字通り飛び出してしまった。

 

「ふふっ、ははははっ! ま、またな鈴仙」

「鈴仙、またなー」

「お大事にー!」

 

大笑いしている慧音先生と呑気にこっちに手を振るユウキと妖夢。

もうなんでこんな恥ずかしい目に合わなきゃいけないのよ!

 

それから永遠亭に戻ると、顔どころか全身真っ赤で湯気すら出してる私を見て、お師匠様やてゐ、姫様にはものすごくからかわられ、お京には無言で睨まれたのでした。

 

 

続く




はい、鈴仙回終了!
次は……誰にしようかなぁ。
多分紅魔館組です。

霊夢とのネタがなかなか浮かばない…

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