ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第五章:再会を斬る

バシャン!!

 

校庭を歩いていたシェーレはいきなり水をかけられる。

 

「あっ、ごめんなさい!」

 

静香は急いで、ホースの水をとめる。

 

「大丈夫ですか?」

 

「え、ええ。平気です。」

 

「本当にすいません。」

 

静香は頭を下げて謝る。

 

「あっ、大丈夫です。ん?」

 

苦笑いするシェーレ。ふと彼女は横にあった花壇に目を向ける。

 

「お花に水を?」

 

「はい。沢山あげてるんですけど、一つしか咲かなくて・・・。」

 

「お水はあんまりたくさんでもダメなんですよ。種がダメになります。」

 

「ええ〜!?そんな!」

 

シェーレの言葉に静香はシュンと落ち込む。

 

するとシェーレは置いてあった花の種の袋を手に取る。

 

「一緒に植えましょう。お花だってお友達が沢山いた方が楽しいですからね。」

 

その言葉に静香は笑いながら頷く。

 

「じゃあ、私はこっちをやりますから。そっちをお願いします。」

 

「はい!」

 

するといつの間にか何人もの女子たちが集まってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、

 

「ハア〜。」

 

「さっきからため息ばかり。」

 

「そんなにその娘のことが好きになったのかしら。」

 

午後の授業でもジャイアンは相変わらず上の空であった。

 

「そうだね。でも問題なのはジャイアンじゃなくて。」

 

そう言いながらのび太と静香はジャイアンの隣に座るスネ夫に目を向ける。

 

「ハア〜。」

 

隣に座るジャイアンとほぼ同じタイミングでため息をするスネ夫。

 

「どうしたの?」

 

「昼休みに何があったんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざわざわ

 

するといきなり廊下が騒がしくなる。

 

「何、あれ?」

 

「スッゲー格好。コスプレ?」

 

「いや、そんなことより・・・・・」

 

廊下を歩く五人の人物に生徒たちは目を向ける。

 

「メチャクチャ可愛くね〜!」

 

「グラビアアイドルみたい!!」

 

「私もあんな風に綺麗になりたいなぁ〜。」

 

 

 

 

 

 

 

「何だろう?」

 

「廊下で何かあったのかしら?」

 

「行ってみようぜ!!」

 

廊下に出たジャイアンはふと先頭を歩く黒髪の少女を見るなり固まる。

 

「ジャイアン?」

 

スネ夫はキョトンとする。そしてスネ夫はその隣を歩くオレンジ髪の少女を見るなり顔を真っ赤にする。

 

「スネ夫さん?」

 

今度は静香がキョトンとする。

 

 

 

 

 

 

「ハア〜!!」

 

のび太は欠伸をしながらカバンを背負うと、そのまま廊下に出る。

 

「ハア〜!!・・・・・・・・ん?・・・・・・・・えっ!?」

 

のび太は野次馬の隙間からアカメたちと目が合ってしまう。

 

「み、みんな・・・・・・・どうして!?」

 

「『「『「!?」』」』」

 

するとアカメたちは一目散に走り出す。

 

 

「『「『「のび太〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!」』」』」』

 

パフ

 

ぎゅう

 

五人の美少女に抱きつかれ、のび太は苦しむ。

 

「やっと見つけたぞ!!」

 

「久しぶりだな!!」

 

「探したんだよ!!」

 

「会えてよかった!!」

 

「お久しぶりです!!」

 

のび太との再会に全員嬉しそうに笑いだす。

 

『「『「・・・・・・・・・・・。」』」』

 

その光景を黙って見ている野次馬たち。ジャイアンとスネ夫もその光景に唖然とする。

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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