ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十三章:気持ちを斬る

そして次の日。のび太はチェルシーと一緒に近所の公園へとやってきた。チェルシーと並んで、ゆっくりと歩く。歩く度に、二人の影も寄り添うように一緒に動く。

 

「チェルシー。」

 

「何?」

 

「あの・・・・・その・・・・・・」

 

「ん?」

 

「僕・・・・・・・僕さ、最近・・・・・」

 

「だから、なに?」

 

「僕・・・・・・チェルシーの事が気になってるんだ。」

 

「えっ・・・・・・・・・」

 

チェルシーは立ち止まり、のび太は彼女に向き直る。

 

「チェルシーの事がいちいち気になってさ・・・・・・・・・もっと知りたい、もっと色んな顔を見たいんだ。」

 

「そ、そう・・・・・なの。」

 

自分の想いを伝えるって、難しい。恥ずかしいっていうか、緊張する。チェルシー・・・・・心なしか、顔が赤い気がするんだけれど・・・・・気のせいか?

 

「うん・・・・・だから、これからも、もっと・・・・チェルシーの気持ちを知りたいよ。」

 

「・・・・・それで?」

 

「それで・・・・・・って?」

 

「のび太が何を言いたいのか分からないよ。もっと、ストレートに、わかりやすく言って欲しいな。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「私の事が、気になるって・・・・・・どういう意味で言ってるの?」

 

「どういう意味って、それは・・・・・」

 

「のび太は私の事、どう思っているのよ?」

 

「そ、それは、何というか・・・・・・」

 

「もう・・・・・好きなの?嫌いなの?それは人間として、友情として?」

 

「ち、違うよ!友情とかじゃない、僕は、チェルシーを・・・・・その・・」

 

男だろう、のび太・・・・・今こそ言うべき時だろう!!ちゃんと言うんだ、自分の正直な気持ちを・・・・・チェルシーに!!

 

「ぼ、僕はさ、チェルシーが、その・・・・・・・す・・・・・」

 

「・・・・・・・す?」

 

「す、すす、す・・・・ぅぅっ。」

 

たった一言『好きだ!』って言えばいい。そのくらいの勇気、ここで見せないでどうするんだ、僕!!

 

「僕さ、チェルシーの事がどうしょうもなく、好きっ!!」

 

「もう、バカ・・・・好きっ!!」

 

「えっ・・・・・??」

 

僕の『好き』という告白が彼女の声と重なった。僕が告白したと同時に、彼女も告白してくれたって事か!?

 

「い、今、なんて言ったの、チェルシー?」

 

「もうバカ、バカバカッ!!のび太が言うのが遅いから、しびれを切らしちゃったじゃない!!」

 

「ええっ!?」

 

「私を待たせるんて・・・・・・・のび太酷いよっ!!」

 

「へっ!?」

 

「のび太が私を気にする前から、私は・・・・のび太の事をずっと思っていたんだから!!」

 

「ほ・・・・本当に?・・・・・チェルシーも、僕の事を・・・・?」

 

「そんな・・・・・わかりきった事を聞かないで!!!」

 

「へっ・・・・・あっ・・・・うん・・・」

 

「私の事が、気になるって?」

 

「そ、そうだよ。」

 

「そんなに私の事が気になるなら、わ、私を好きになってよっ!!」

 

「!!」

 

「私だけを見てよっ!!!!」

 

「・・・・・う、うん・・・・・・もう、僕・・・・・・チェルシーしか見えてない・・・・よ。」

 

ちょっと肌寒いくらいなのに、凄く、熱い。どうすればいいかわかわず、僕たちは固まってしまった。チェルシーは、僕を好きになれって言ったけれど、僕は、もう既に・・・・・チェルシーを・・・・そしてチェルシーも、僕の事を・・・・・

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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