そして次の日。のび太はチェルシーと一緒に近所の公園へとやってきた。チェルシーと並んで、ゆっくりと歩く。歩く度に、二人の影も寄り添うように一緒に動く。
「チェルシー。」
「何?」
「あの・・・・・その・・・・・・」
「ん?」
「僕・・・・・・・僕さ、最近・・・・・」
「だから、なに?」
「僕・・・・・・チェルシーの事が気になってるんだ。」
「えっ・・・・・・・・・」
チェルシーは立ち止まり、のび太は彼女に向き直る。
「チェルシーの事がいちいち気になってさ・・・・・・・・・もっと知りたい、もっと色んな顔を見たいんだ。」
「そ、そう・・・・・なの。」
自分の想いを伝えるって、難しい。恥ずかしいっていうか、緊張する。チェルシー・・・・・心なしか、顔が赤い気がするんだけれど・・・・・気のせいか?
「うん・・・・・だから、これからも、もっと・・・・チェルシーの気持ちを知りたいよ。」
「・・・・・それで?」
「それで・・・・・・って?」
「のび太が何を言いたいのか分からないよ。もっと、ストレートに、わかりやすく言って欲しいな。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「私の事が、気になるって・・・・・・どういう意味で言ってるの?」
「どういう意味って、それは・・・・・」
「のび太は私の事、どう思っているのよ?」
「そ、それは、何というか・・・・・・」
「もう・・・・・好きなの?嫌いなの?それは人間として、友情として?」
「ち、違うよ!友情とかじゃない、僕は、チェルシーを・・・・・その・・」
男だろう、のび太・・・・・今こそ言うべき時だろう!!ちゃんと言うんだ、自分の正直な気持ちを・・・・・チェルシーに!!
「ぼ、僕はさ、チェルシーが、その・・・・・・・す・・・・・」
「・・・・・・・す?」
「す、すす、す・・・・ぅぅっ。」
たった一言『好きだ!』って言えばいい。そのくらいの勇気、ここで見せないでどうするんだ、僕!!
「僕さ、チェルシーの事がどうしょうもなく、好きっ!!」
「もう、バカ・・・・好きっ!!」
「えっ・・・・・??」
僕の『好き』という告白が彼女の声と重なった。僕が告白したと同時に、彼女も告白してくれたって事か!?
「い、今、なんて言ったの、チェルシー?」
「もうバカ、バカバカッ!!のび太が言うのが遅いから、しびれを切らしちゃったじゃない!!」
「ええっ!?」
「私を待たせるんて・・・・・・・のび太酷いよっ!!」
「へっ!?」
「のび太が私を気にする前から、私は・・・・のび太の事をずっと思っていたんだから!!」
「ほ・・・・本当に?・・・・・チェルシーも、僕の事を・・・・?」
「そんな・・・・・わかりきった事を聞かないで!!!」
「へっ・・・・・あっ・・・・うん・・・」
「私の事が、気になるって?」
「そ、そうだよ。」
「そんなに私の事が気になるなら、わ、私を好きになってよっ!!」
「!!」
「私だけを見てよっ!!!!」
「・・・・・う、うん・・・・・・もう、僕・・・・・・チェルシーしか見えてない・・・・よ。」
ちょっと肌寒いくらいなのに、凄く、熱い。どうすればいいかわかわず、僕たちは固まってしまった。チェルシーは、僕を好きになれって言ったけれど、僕は、もう既に・・・・・チェルシーを・・・・そしてチェルシーも、僕の事を・・・・・
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ