「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
身体が熱い。正直言って、恥ずかしいのと切なさで胸が一杯だ。これ、本当にチェルシーが書いたのか?いつも自分をからかったりしている彼女からは想像もつかない。でもよく見ると、明らかにチェルシーの字だ。だとしたら、またいつもの悪戯か?
「・・・・・・恋か・・・・・・・・・・・・・・」
でも、心のどこかが暖かい。どうしていいかも、なんて言ったらいいのかもわからないけど・・・・・。このまま部屋を飛び出しマラソンでもしそうな勢いだ。それくらい恥ずかしくて・・・・・・そして嬉しい。
「チェルシー・・・・・・・・・・・・・」
チェルシーも相当恥ずかしかっただろう。その証拠にノートを見ると、何度も書き直した跡が・・・・・・。これがチェルシーの素直な言葉なんだな・・・・・。色眼鏡のない、等身大の女の子。少しだけ夢見がちな少女のような・・・・・。
「僕も書こう・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
布団から出ると、机に向かう。ペンを握ると、今日までの出来事を思い出す。
ーーチェルシーの事は嫌いじゃない。
ーーチェルシーのそばにいるのは嫌じゃない。
ーーだけど、直接顔を会わすと、緊張してしまって話が出来ない。
ーーごめんね、こんなに頼りない男で。
ーー本当はもっと一杯言いたい事があるのに。
ーーチェルシーに伝えたい事があるのに。
ーーいざ、面と向かうと恥ずかしくて言葉が出てこない。
ーーごめんね。
ーーだけど、日記を読んでみて・・・・・。
ーーチェルシーの想いを知って。
ーーチェルシーがどれだけ僕の事が好きなのか、どう想ってくれてるのかわかった気がする。
ーーなんか、謝ってばかりの内容になっちゃったけど、チェルシーには僕の素直な気持ちを知っておいて欲しいから・・・・・・・・・・・。
ーーこれからはチェルシーに釣り合うような、しっかりして男になる。
ーーそうすれば、ドラえもんにも心配かけなくてすむし、チェルシーの全てを守ってやれると思う。
ーーだから、僕を信じてずっと好きでいてください。
ーー僕のチェルシーへ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・何か、すごく恥ずかしい・・・・。やばい、何か汗かいてきた。部屋はそんなに暑く・・・ないのに。鏡を見ると、顔が紅い。
「・・・・・・・・・・・・チェルシーも・・・・・・こんな感じだったんだろうな。」
こうして、初めてかもしれない長い夜が過ぎていった。
のび太の結婚相手は?
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