ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二章:気持ちを斬る

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

身体が熱い。正直言って、恥ずかしいのと切なさで胸が一杯だ。これ、本当にチェルシーが書いたのか?いつも自分をからかったりしている彼女からは想像もつかない。でもよく見ると、明らかにチェルシーの字だ。だとしたら、またいつもの悪戯か?

 

「・・・・・・恋か・・・・・・・・・・・・・・」

 

でも、心のどこかが暖かい。どうしていいかも、なんて言ったらいいのかもわからないけど・・・・・。このまま部屋を飛び出しマラソンでもしそうな勢いだ。それくらい恥ずかしくて・・・・・・そして嬉しい。

 

「チェルシー・・・・・・・・・・・・・」

 

チェルシーも相当恥ずかしかっただろう。その証拠にノートを見ると、何度も書き直した跡が・・・・・・。これがチェルシーの素直な言葉なんだな・・・・・。色眼鏡のない、等身大の女の子。少しだけ夢見がちな少女のような・・・・・。

 

「僕も書こう・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

布団から出ると、机に向かう。ペンを握ると、今日までの出来事を思い出す。

 

ーーチェルシーの事は嫌いじゃない。

 

ーーチェルシーのそばにいるのは嫌じゃない。

 

ーーだけど、直接顔を会わすと、緊張してしまって話が出来ない。

 

ーーごめんね、こんなに頼りない男で。

 

ーー本当はもっと一杯言いたい事があるのに。

 

ーーチェルシーに伝えたい事があるのに。

 

ーーいざ、面と向かうと恥ずかしくて言葉が出てこない。

 

ーーごめんね。

 

ーーだけど、日記を読んでみて・・・・・。

 

ーーチェルシーの想いを知って。

 

ーーチェルシーがどれだけ僕の事が好きなのか、どう想ってくれてるのかわかった気がする。

 

ーーなんか、謝ってばかりの内容になっちゃったけど、チェルシーには僕の素直な気持ちを知っておいて欲しいから・・・・・・・・・・・。

 

ーーこれからはチェルシーに釣り合うような、しっかりして男になる。

 

ーーそうすれば、ドラえもんにも心配かけなくてすむし、チェルシーの全てを守ってやれると思う。

 

ーーだから、僕を信じてずっと好きでいてください。

 

ーー僕のチェルシーへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

・・・・・何か、すごく恥ずかしい・・・・。やばい、何か汗かいてきた。部屋はそんなに暑く・・・ないのに。鏡を見ると、顔が紅い。

 

「・・・・・・・・・・・・チェルシーも・・・・・・こんな感じだったんだろうな。」

 

こうして、初めてかもしれない長い夜が過ぎていった。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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