ローブに手がかけられるのがわかった。ゆっくりと布隙間から、光と一緒に冷たい心地いい空気が入ってくる。
「『「『「ーぷはぁっ。」』」』」
ああ、冷たい空気が気持ちいい。眩しい光に次第に目が慣れてくる。そして、目の前にはーー。
「みんな・・・・・・・」
「『「『「の、のび太・・・・・」』」』」
そこにいたのは、なんとのび太だった。
「え?あれ?合コンは・・・・?伊奈子は・・・?」
私たちはすっかり状況を把握できないでいた。いったい何がどうなっているんだろう。
「のび太ーーーーーーー!!!!」
「!?」
ぐしっ
いきなりのび太は頭に衝撃を受ける。
「のび太!あれは一体どういうこと!?」
レオーネはのび太の頭にヘッドロックをかける。そしてクロメたちは心配そうな顔でのび太を見つめた。
「いたたたたた、ど、どうしたんだよ、みんな。そんなに怖い顔してさ。いてててて・・・・・・・・
のび太の声は少しうわずってしまった。
「正直に答えろ!でなければ、このまま首をへし折るぞ!」
「ちょ、ちょっとよくわかんないよ。落ち着いて話をしょう。」
「みんな。ごめんね、今まで。いろいろとやりたいことがあってさ。なんとなくみんなを騙すような形になっちゃったけど・・・・・・」
「のび太・・・・・・・」
「実は、みんなと今までで一番素敵なクリスマスを過ごしたくって、伊奈子さんと取引をしてたんだ。」
「『「『「取引・・・?」』」』」
「うん、ちょっと僕の力じゃ無理だったからさ、伊奈子さんに僕の希望が叶えられるバイトを紹介してもらってさ。まあ、その見返りとして、みんなを合コンに出させるっていう・・・・」
「それで、あんな念書を・・・・・」
「のび太は私たちが合コンに出ても平気なの?」
「いや、でも・・・・・僕はみんなの保護者でも、恋人でもないわけだし・・それに合コンって飲み会みたいなもんでしょう?」
「胸触らてもお尻触られても拒否しない。あまつさえ、ホテルに誘われたらちゃんと枕しろなんて、よくそんなの許せるね!」
「なっ、なにィ!?」
「え、だから、私たちがホテルに誘われたらちゃんと枕するっいう・・・・・。のび太、OK
出したんでしょ?」
「なんでそんな事になってるの!?僕は、みんなにそんなことさせることまで許したつもりはない。」
「やっぱりね、なんかおかしいと思ってたんだ。いくらなんでものび太がそこまで認めるなんてさ・・・・・・」
よかった。本当によかった。のび太はやっぱり私たちの信じてるのび太だった。なんだか、じんわりと胸の奥が熱くなってきた。込み上げてくる気持ちがそのまま目からこぼれ落ちる。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ