ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

225 / 257
第六章:クロメとシェーレの妄想を斬る

クロメが目をつもり、手にあごを添えてう〜んとうなる。しばらくして、クロメが難しい顔をして、つぶやいた。

 

「ワフクっていうのはどうかな?」

 

「『「『「ワフク?」』」』」

 

「そう!私がワフクとかに身を包んで、板に三つ指付いて頭を下げるの。それから・・・・『貴方、お帰りなさいまし❤』『うん、ただいま!』『貴方、お風呂にする?お食事にする?それとも、わ・た・し?』『・・・・・・・。』そしてのび太が私の帯を掴んで、『あ〜れぇ〜』って!」

 

「くるくる?」

 

「そそ。襖を開けたらね、突然お布団が敷いてあって、のび太の方を見ると、イヤらしい顔で私のことを見てるの。でもって、『お願いです、お願いですからおうちへ帰してください!』って言っても、『叫んでも誰もここには来ぬぞ』とか言っちゃって。腰の帯に手をかけられ、しゅるしゅるしゅる・・・・・・。でもって、私はくるくる回るの。『あーれーお許しくださいぃぃ・・・・・』」

 

「『「『「・・・・・・・・・。」』」』」

 

ヘンな身振り手振りの芝居が入りながらの、クロメの説明。だいたい、和服の話で、どうしてそういう話になるんだ?

 

「・・・・・満足した?」

 

「えと、なんとなく。えへ、えへへ・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今度はシェーレの番だ。シェーレも頬に人差し指を添えてう〜んとうなる。しばらくして、彼女が口を開いた。

 

「『コーヒーをお持ちしましたご主人様。』『ありがとう、シェーレ。』部屋で、メイド服姿の私が大量の書類に目を通しているのび太のところにコーヒーをお盆に持ってやって来るんです。『まだお仕事をされてるのですか?』『まぁね。色々と仕事が貯まっててさ。』『無理なさらないでくださいね。』『ありがとうシェーレ。いつもメイドとして僕の為に色々と頑張ってくれてるよね。』『そ、そんな!わ、私はメイドしてご主人様のサポートをしているだけで!』『そんなことないよ。シェーレのお陰で色々と助かってるよ。何かお礼をしないとね。』『お、お礼なんて!こうしてご主人様のメイドとして働かせてもらってるだけでもありがたいのに!』『遠慮しなくていいよ。何がいいかな・・・そうだ!』椅子から立ちあがるとのび太は、私の顎を右手でくいっと上げ、互いの顔を見つめあう姿勢となる。『ご、ご主人様!?ま、まさか!!』『そのまさかだよ。』『い、いけません!!このようなところで!!』『大丈夫だよ。今、この部屋には僕たち以外誰もいない。完全に二人っきりだよ。だからここで何をしても問題ないわけだよ。』『ふ、二人っきり!?』『いつもありがとう、シェーレ。』優しい声でそう言うとのび太は、まだ心の準備のできていない私に目を閉じながら唇を近付けていく。そして私たちの唇が重なりました。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。