崖から転落したのび太は、何故か川の近くで倒れていた。
つんつん
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
何かがのび太の顔をつつく。
つんつん
「う・・・・・う・・・う・・・・・・・。」
徐々に意識がハッキリしてくる。目を開けると
「じーーーーーーーーーーっ。」
「・・・・・・・・・ク・・・・・ロ・・・・・メ?」
目の前には懐かしい顔があった。約2ヶ月ぶりの再会である。
「って。何してんの!?」
彼女が持っているのは自分が来ているはずのシヤツ。いつの間にか脱がされていた。
「あの怪物の爪には毒があるから、掠り傷でも危ないと思って・・・・・。」
のび太は自分の体を見る。あの高さから落ちたのに怪我をしていない。どうやらクロメに助けられたらしい。
「・・・・・・・・・・・・・。」
のび太の表情が暗くなる。
「怪物・・・・・なんかじゃないよ。あれは・・・・・・マイン。僕の大切な友達さ。」
「『元』でしょ?」
「違うよ、あれはマインだよ。僕が呼んだ時だって、返事をした。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
なんとしてでも友達を救いたい。のび太の心にはそれだけしかなかった。
「どうしてこんなことになったんだろう・・・・ マインはどうしちゃったんだ?」
「彼女は帝国に捕まった時、何らかの改造を受けたらしいね。」
「改造・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
クロメの話によると帝都には人体実験を好む医者がおり、彼は帝具を使ってさまざまな兵器を製造し、強化手術した人間を私兵として率いるらしい。
「何とか僕のことを思い出させれば・・・・・・・・・・。」
「あの怪物の呪いを解く方法は・・・・・・・・・・・・」
クロメは持っていた袋からお菓子を一つ取り出し、口に入れる。
「殺すしかない。そしてそれができるのは、のび太だけ。」
「簡単に言わないでよ!友達を殺せるわけないでしょ!?」
ゴン
「あでっ。」
いきなりのび太の頭にチョップを下すクロメ。
「ついて来て。」
クロメはお菓子を食べ終わると、歩き出す。
「???」
のび太はクロメの後を付いていくと、小さな町へとたどり着く。
「!?」
建物は無残に破壊され、辺り一面血の海、子供の死骸がたくさん転がっている。まるで台風が通り過ぎたあとの様だ。その光景に、のび太は思わずその場で吐いた。
「今もあの怪物は人を襲っている。このまま放っておいたら、犠牲者が増えるだけ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太の結婚相手は?
-
静香
-
ジャイ子
-
梨華
-
なつみ
-
その他