ロケットはゆっくりと着陸し、のび太とドラえもんは外に出る。
「景色も地球そっくり。」
「でも地球じゃないよ。」
「今度は望みがありそうだね。」
「うん。あっ!ねえ、あそこ。」
「街だ。」
どうやらここから少し行ったところに街があるみたいだ。しばらくすると二人の前を馬車が通り過ぎる。
「どうやら、この星はまだ中世代みたいだね。」
「うん。」
すると地面が揺れ始める。
『「あっ!!」』
地面の下から巨大な龍が姿を現した。
「土龍だぁぁああああ!!」
「こんな街道に出るなんて聞いてないぞ!」
「逃げろぉお!!」
馬車に乗っていた人たちは一目散に逃げて行った。のび太たちは土龍を見上げると、
『「でかい!!」』
ウオオオオオ!!
「お休みの所をどうも・・・・・・。」
「あの・・・・・・・・ボ・・・・・ボク・・ドラえもんです。」
それだけ言うと、後ずさりし、走り出す。
「考えてみたら、なんで龍がいるの?」
「そんなこと知るか!!」
「なんとかしてよ!!」
「なんとか、なんとか。」
ドラえもんは四次元ポケットに手を入れた。
「桃太郎印のきびだんご!!!」
ドラえもんは土龍に向き直り、だんごを土龍の口の中に投げ入れる。
パクッ
「グーーー。」
すると土龍はたちまちおとなしくなった。
「助かった・・・・・。」
「・・・・・・・ふぅ。」
のび太とドラえもんは糸が切れたようにその場にへたり込む。
「凄かったぜ、二人も!」
「まさか危険種を大人しくさせるなんて・・・・!!」
馬車に乗っていた連中が帰ってきた。
「やあー、それほどでも。」
「ん?」
ドラえもんはポケットからロケットのモニターを取り出す。モニターの矢印はさっきの街をさしているようだ。
「どうやら、ロケットはあの街にあるみたいだ。」
「うん。」
すると馬車に乗っていた男の一人が話しかけてきた。
「君たちもしかして帝都に行くつもりなのか?」
「帝都?」
「そうだけど・・・・・・。」
男たちは真剣な顔つきなり、ドラえもんたちに警告する。
「やめたほうがいい・・・・あそこは賑わってはいるが、この土竜よりもタチの悪い化物が一杯いるんだ……。」
「化け物?」
「街中で怪物が出るんですか?」
「人だよ……人だけど心は化物・・・・。そんな連中ばかりなんだ……」
「人?」
訳が分からず混乱する二人。
「広いな迷子になりそう。」
「う〜ん。」
モニターの矢印をたどって街に入ったのび太とドラえもん。しばらくすると立ち止まる。
「どうやら、ロケットはあの宮殿の中にあるみたいだ。」
「えーっ!?」
すると突然、
「ハーイ、お困りのようだね、少年たち。お姉さんが力を貸してやろうか?」
見知らぬ金髪の女性が話しかけてきた。
「少年らはさ、帝都にロマンを求めて地方からやって来たやつだろ?」
「う〜ん、まあ、そんなとこです。」
少し違うけど。間違ってはいない。
「で、私手っ取り早く仕官する方法知ってるんだけど。」
「仕官?」
「いえ、僕たちはただあの宮殿にようがあるだけで・・・・。」
「宮殿?」
「はい。」
「あそこにはこの国を動かす皇帝様がいるからな。行っても中に入れてもらえないぞ。」
女性の話を聞き、のび太はドラえもんの方を向く。
「どうしょう、ドラえもん?」
「う〜ん。」
すると女性は二人に助け船を出した。
「私手っ取り早くあそこに入れる方法も知ってるんだけど・・・・。」
『「本当!?」』
「教えて欲しい?」
『「はい!」』
「んじゃ、お姉さんにご飯奢って♡」
(ドラえもん、いくら持ってる?)
(・・・40円)
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他