「シェーレ、遅いね・・・・・・。」
「一体、どこまで行ったんだ?」
おばあちゃんの部屋でシェーレたちを待つが、いつまでたっても帰って来ない。外も段々暗くなり始めた。
ピーポー
ピーポー
「ん?」
すると突然パトカーのサイレンが聞こえた。
「なんだろう?事件かな?」
そしてなぜかサイレンが段々こちらに近づいてくる。
「家に来たりして・・・・・」
「まさか、そんなことあるわけないだろ。」
そう言いながらのび太とレオーネは苦笑いする。
「あれ、しずかちゃん・・・・」
「あっ、のびたさん。」
「どうしたの?」
「あれ・・・・・・」
静香(子供)は池に浮かんでいる帽子を指差す。どうやら風で飛ばされたらしい。
「あたちのぼうし・・・・・・・」
静香(子供)は泣きそうな顔をする。
「・・・・・・・・・・。」
のび太(子供)はシェーレに視線を向けると、彼女は静かに頷く。
「よーちぃ。ナルケマレバンガカピカッピ。」
のび太(子供)は勇気を出して池に飛び込んだ。
「わあああああ!!たちゅけて!!」
帽子を掴み、必死に水の中でもがく幼いのび太。
「・・・・・・・・・・あ!」
しばらくするとのび太(子供)はあることに気づく。
「あさい・・・・・。」
池の水はのび太の腰元までしかなく、子供一人が溺れるほどではない。のび太は急いで池から上がると、静香(子供)の元にやってくる。
「はい、ぼうちぃ!!」
そう言いながらのび太(子供)は静香(子供)に帽子を手渡す。
「ありがとう。のびたちゃんってとっても勇気があるのね。」
「//// やあーーーーっ。//////」
静香(子供)の言葉に顔を赤くするのび太(子供)。
「・・・・・・・・・・・・。」
そしてそんな二人を遠くから見守るシェーレ。
「あれ?どうちたんだろう?」
「???」
何故か家の前に人だかりが出来ている。しかもパトカーが3台も止まっている。そして何故か玄関で取り調べを受けている玉子とのび助。
「最後にお子さんを見たのはいつですか?」
「お昼頃です。」
「昼間、家に不法侵入してきたという三人組の特徴は?」
「さあ・・・・・・突然の事だったので覚えてません・・・・」
どうやらとんだ騒ぎになっているようだ。
「おい、シェーレ!!」
「???」
突然後ろから声がした。振り返るとそこには
「あっ、お兄ちゃん。お姉ちゃん。」
見知った二人の姿があった。
「どうなってるの、これ?」
「僕がどこにもいないから、ママが大騒ぎした挙句警察に電話したらしい。」
そう言いながらのび太はため息をつく。本当に嘆かわしい。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ