「けっこんゆびわ?」
「男の子は、好きな女の子にこの指輪を渡すんです。そして女の子がそれを受け取ったら、二人は結婚するんですよ。」
「・・・・・・けっこん・・・・?」
「ずっと一緒にいられるってことよ!」
「ずっと・・・・・・・・・いっしょ・・・・・。」
【その頃、野比家では】
「は〜っ。やっと終わった。」
「草臥れた。子供の世話も大変だな。」
部屋の掃除を終え、その場に座り込むのび太とレオーネ。
「もうすぐ夕方か・・・・・・・・・・・」
「結局現れなかったね、誘拐犯。」
そう言いながら二人は空を見上げる。
「ただいまーーっ!!」
すると玄関で声がした。
「不味い、ママが帰ってきた。」
「とりあえずどっかに隠れよう。」
そう言いながらどこかに身を隠す二人。
【その頃、シェーレたちは】
「わああああああああああーーーーん。お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」
のび太(子供)は泣きながらシェーレの足にしがみ付く。
「どうしたんですか?」
「うわああああああああああーーーーん。!!!!」
のび太(子供)は泣きながら遠くの方を指差す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
シェーレが指差した方向に目をやると、
「やった!やったーっ!!」
「やーい!やーい!」
そこには二人のいじめっ子の姿があった。どうやら持っていた棒つきキャンディを取られたらしい。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
どうしたものか。ここで手を貸すのが、果たしてこの子の為になるのだろうか。シェーレはそう思いながら、しゃがみ込むと、のび太(子供)の頭を優しく撫でる。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
そしておばあちゃんの言葉を思い出す。何でも泣けば、誰かが解決してくれる思ってもらっては困る。何故ならこの子はいずれ帝国の救世主になるのだから。
「のびちゃん。」
「ふぇ?」
シェーレに声をかけられ、泣き止むのび太(子供)。
「元気が出るおまじない、教えてあげましょうか?」
「おまじない?」
「ナルケマレバンガカピカッピ。」
「???」
「私の秘密のおまじないです。一緒に唱えてみましょうか。ナルケマレバンガカピカッピ。」
「ナルケマレバンガカピカッピ。」
「どうです?勇気が湧いてくるでしょ?」
「クス・・・・・クス・・・・・うん・・・・・お姉ちゃん、僕もう泣かない。」
「その調子です。」
そう言いながらのび太(子供)の頭を撫でるシェーレ。
「わああああああああーん!!!」
すると突然誰かの泣き声がした。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ