ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第一章:ネトゲーを斬る

高笑いするスネ夫を尻前にのび太とジャイアンはパソコンの画面に視線を向ける。

 

【今日もお仕事の途中でログインしてるんですか?すごいですよねぇ。ファッションデザイナーの方ってやっぱり自宅勤務なさってるんですか?カッコ良いですよね〜、私もそういう仕事に憧れちゃいます!】

 

「ファッションデザイナー?」

 

「スネ夫・・・・・お前・・・・・」

 

どうやらこの男は二次元でも嘘をついているらしい。そんなスネ夫が癪に障ったのか、のび太はキーボードに

 

「ごめん、実は俺真性のホモなんだ。」

 

と打ち込み

 

ポチッ

 

ジャイアンが送信のボタンを押した。しばらくすると

 

【立夏さんはログオフしました。】

 

画面に映った文字を見たのび太とジャイアンは

 

「『冗談の通じないやつだったな。』」

 

と呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一週間後。

 

「う〜〜〜〜〜〜っ。うわーーーーーーん。」

 

昼休み。机に顔を埋め、泣きじゃくるスネ夫の姿があった。

 

「どうしたのかしら、スネ夫さん?」

 

「朝からずっとだね。」

 

スネ夫の姿を見てのび太たちはスネ夫が相当追い詰められている事に気づく。

 

「まるで大切な友だちを無くしたみたい・・・・・」

 

「『あっ!?』」

 

静香の言葉にのび太とジャイアンは粗同時に声を上げる。どうやら一週間前の出来事を思い出したらしい。

 

「シクシク・・・・・・立夏さーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・シクシク」

 

「『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』」

 

流石にやりすぎたと反省する二人。

 

「この間二人で狩りに行く約束してたのに!!普通に数少ない僕の青春への糸口が!!」

 

泣き叫ぶスネ夫にクラスメイトたちは

 

「でもスネ夫、ネトゲの女キャラなんて大抵中身は男だから変な希望持つのはやめた方がいいぜ。」

 

「そうそう。」

 

と声をかける。

 

「そんな事はどうでも良いんだよ!!例え立夏さんがネカマでも、僕を最後まで騙し通してくれればそれでよかったんだ!!うわああああああああああああああ!!!」

 

「『「ダメだ、こりゃ。」』」

 

スネ夫の言葉にクラスメイト全員がお手上げ状態になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャイアンとのび太は覚悟を決め、席から立ち上がる。そしてスネ夫に近づき

 

「スネ夫元気出して。」

 

「心の友よ、人生はまだまだこれからだ!希望を捨てるんじゃない!」

 

ポンポン肩を叩く。自分たちのせいなのに何故か他人事のように言う男たち。

 

「コレ、さっき買って来たアイスココアだけど・・・・

 

「スネ夫、これ、俺様がさっきまで鼻かんでたティッシュなんだけど・・・・・」

 

二人は餞別をスネ夫の机の上に置く。

 

 

 

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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