キーンコンカンコン!!
「ごめん、のび太。今日も先に帰ってくれない?」
そう言いながら手を合わせ、謝罪するクロメ。
「あっ、うん。分かった。」
彼女の願いを承諾し、チェルシーに視線を向ける。
「チェルシーはどうするの?」
「私も今日は寄るところがあるんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
こちらも断られてしまった。
「アカメ、帰ろう!」
そして今度は隣に座っているアカメに声を掛ける。
「すまない、私も今日は用事が・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
昼休みのシェーレと同じ事をいう三人。最近、何故か付き合いが悪い。家でも彼女たちは自分とは少し距離を置いている。しかも夜遅くまで台所に閉じ籠り、なにかをしている。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太は鞄を片手にそのまま教室を出て行く。
「『「・・・・・・・・・・・・・・。」』」
その姿に三人は切ない顔をする。自分たちが決めた事とはいえ、とてもやりきれない気持ちになってしまう。
そして帰り道。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「気にすんな。これまでが良すぎたんだよ。」
「そう、そう。」
そう言いながらのび太の肩にぽんと手を置くジャイアンとスネ夫。
「大丈夫。チェルシーちゃんは僕が責任を持って幸せにするから!!」
「アカメちゃんの事は俺様に任せておけ!!」
アカメたちに愛想つかされたと思い、のび太を慰める苛めっ子二人。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
だがのび太は内心喜んでいた。何故なら、お祓いの効果が現れ始めていたのだ。これで女難の相から解放された。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
でも何故だろう?今、自分の心には安心というよりも不安が残っていた。このままでは終わらない気がする。まるでこれは嵐の前の静けさだ。
「あっ、そうだ!!家に来ない?新しいゲームソフト買ったんだ!!」
「えっ?いいの!!」
「うん!何なら出前でお寿司でも取ろうか!!」
「いいのか!?」
「勿論!!めでたい時には派手にお祝いしなくっちゃ!!」
スネ夫は上機嫌である。そんな彼にのび太とジャイアンは
「それじゃ、ピザも頼んでいい!!??」
「俺、前から欲しかったものがあるんだけど・・・・・」
そんな二人にスネ夫は
「いいよ、いいよ!!遠慮せず何でも好きなものを言いなさい!!」
そして数分後。スポーツショップでは
「これ、本当に貰っていいの?」
「いいよ、いいよ!!」
「『後で返せ』とか言うなよな!」
「言わない、言わない!」
のび太とジャイアンは大きな箱を持ちながら店を出た。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ