ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第三章:愛想を斬る

キーンコンカンコン!!

 

「ごめん、のび太。今日も先に帰ってくれない?」

 

そう言いながら手を合わせ、謝罪するクロメ。

 

「あっ、うん。分かった。」

 

彼女の願いを承諾し、チェルシーに視線を向ける。

 

「チェルシーはどうするの?」

 

「私も今日は寄るところがあるんだ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

こちらも断られてしまった。

 

「アカメ、帰ろう!」

 

そして今度は隣に座っているアカメに声を掛ける。

 

「すまない、私も今日は用事が・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

昼休みのシェーレと同じ事をいう三人。最近、何故か付き合いが悪い。家でも彼女たちは自分とは少し距離を置いている。しかも夜遅くまで台所に閉じ籠り、なにかをしている。

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太は鞄を片手にそのまま教室を出て行く。

 

「『「・・・・・・・・・・・・・・。」』」

 

その姿に三人は切ない顔をする。自分たちが決めた事とはいえ、とてもやりきれない気持ちになってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして帰り道。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「気にすんな。これまでが良すぎたんだよ。」

 

「そう、そう。」

 

そう言いながらのび太の肩にぽんと手を置くジャイアンとスネ夫。

 

「大丈夫。チェルシーちゃんは僕が責任を持って幸せにするから!!」

 

「アカメちゃんの事は俺様に任せておけ!!」

 

アカメたちに愛想つかされたと思い、のび太を慰める苛めっ子二人。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

だがのび太は内心喜んでいた。何故なら、お祓いの効果が現れ始めていたのだ。これで女難の相から解放された。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

でも何故だろう?今、自分の心には安心というよりも不安が残っていた。このままでは終わらない気がする。まるでこれは嵐の前の静けさだ。

 

「あっ、そうだ!!家に来ない?新しいゲームソフト買ったんだ!!」

 

「えっ?いいの!!」

 

「うん!何なら出前でお寿司でも取ろうか!!」

 

「いいのか!?」

 

「勿論!!めでたい時には派手にお祝いしなくっちゃ!!」

 

スネ夫は上機嫌である。そんな彼にのび太とジャイアンは

 

「それじゃ、ピザも頼んでいい!!??」

 

「俺、前から欲しかったものがあるんだけど・・・・・」

 

そんな二人にスネ夫は

 

「いいよ、いいよ!!遠慮せず何でも好きなものを言いなさい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後。スポーツショップでは

 

「これ、本当に貰っていいの?」

 

「いいよ、いいよ!!」

 

「『後で返せ』とか言うなよな!」

 

「言わない、言わない!」

 

のび太とジャイアンは大きな箱を持ちながら店を出た。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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